こんにちは。
晴田そわかです。
今回の記事では《中学年の子どもの不登校の主な原因対策法》について紹介させて頂きます。
低学年についてはこちら👇
小学校中学年特有の不登校の原因
中学年のお子さんの不登校、ご心配ですね。不登校の原因は様々で、お子さん一人ひとりの状況によって異なります。まずは、お子さんの気持ちを大切にし、焦らずゆっくりと原因を探っていくことが大切です。
この年代は、子どもたちが大きく成長し、様々な変化を経験する時期です。不登校の原因も、低学年とは異なり、より複雑になってきます。
中学年の不登校の主な原因としては、一般的な傾向として以下のようなものが挙げられます。
①学校の人間関係に関する問題
いじめや仲間外れ
友達との関係性
先生との関係性
クラス全体の人間関係
中学年は、ギャングエイジと呼ばれる年代であり、子ども同志のグループ作りが複雑になる時期です。そにため、友だちの輪の中にうまく入っていけずに、仲間はずれにされたり、いじめられたりすることがあります。また、友達との意見の食い違いや、裏切りなどで、人間関係に悩んでしまう時期でもあります。
また、大人への憧れと、現実のギャップに悩みはじめたりするのもこの時期です。
早い子は先生や親への反抗期が来て、コミュニケーションがうまくいかなくなることもあります。
②学業の遅れや苦手意識
学校のルールや雰囲気が合わない
学業の遅れ
学校の授業についていけない
テストのプレッシャー
低学年に比べて、学習内容も増え、難しくなってきます。一度わからなくなると、授業がつまらなくなりやる気もなくなってしまいます。ますます、授業についていけなくなるという悪循環に陥り、不安を感じる子どもさんもいます。
また、中学年になってくると、教室の中で間違えることが恥ずかしかったり、周りの目が気になってくる時期です。間違えることへの恐怖心が強くなり、授業に参加しにくくなるということもあります。
④家庭に関する問題
親との関係の悪化
家庭環境の変化(引っ越し、家族の病気など)
兄弟姉妹との関係
親の仕事や経済的な問題
家庭内のストレス
早い子は小学校四年生くらいから思春期特有の心の変化が起こってくる場合もあります。感情の起伏が激しくなり、家庭内の些細なことで傷つき、学校に行きたくなくなるというケースもあります。
⑤本人に関する問題
心身の不調(不安、うつ、身体疾患など)
拒食や過食など食の問題(会食恐怖症など)
性格的な問題(内向的、完璧主義など)
将来への不安や進路に関する悩み
中学受験の受験勉強を始めるのもこの時期から、という子どもさんも結構多くいます。受験勉強のプレッシャーや、中学校進学を控え、将来への漠然とした不安を感じ、不登校になってしまうというケースもあります。
⑥その他
強迫的な考え
興味の対象が学校以外にある
特定の場所や状況に対する恐怖心
これらの原因は、単独で起こるのではなく、複合的に影響していることが多くあります。 例えば、いじめが原因で学校に行けなくなる場合、それがきっかけで不安感や抑うつ状態になり、さらに学校に行けなくなるという悪循環に陥ることもあります。
また、子ども自身も自分で原因がよくわからない、ということもあります。焦らず、子どもさんの具体的な状況に合わせて、原因を特定していくことが大切です。
不登校の主な対策法
不登校の対策は、原因によって異なってきます。しかし、共通して大切なことは、お子さんの気持ちを受け止め、無理強いをしないということです。
☑️お子さんの話を聞く
焦らず、じっくりと時間をかけて、お子さんの気持ちを聞きましょう。
「学校に行きたくない」という気持ちを否定せず、共感することが大切です。
☑️信頼できる人に相談する
学校の先生、スクールカウンセラー、児童相談所、地域の支援団体など、信頼できる人に相談しましょう。
☑️無理に学校に行かせない
学校に行きたくないという気持ちを尊重し、無理に学校に行かせないようにしましょう。
代わりに、自宅で学習したり、興味のあることをしたりする時間を与えましょう。
☑️生活リズムを整える
規則正しい生活を送るように心がけましょう。生活リズムを徹底的に整えただけで、不登校傾向が改善されたという子どもさんもいます。
早寝早起きを心がけて睡眠時間を十分に確保し、バランスの取れた食事を摂ることも大切です。
☑️親子関係を見直す
親子間のコミュニケーションを円滑にするために、家族で一緒に過ごす時間を増やしましょう。
お子さんの意見を尊重し、対等な関係を築くことが大切です。
☑️専門家のサポートを受ける
心理療法士や精神科医など、専門家のサポートを受けることも検討しましょう。
☑️その他
▪︎不登校はすぐに解決する問題ではありません。焦らず、長期的な視点を持って、お子さんと一緒に少しずつ前進していきましょう。
▪︎家族だけでなく、学校や地域の人々の理解と協力も大切です。
▪︎お子さんのことで悩み、心身ともに疲れてしまうこともあるかもしれません。
親も自分自身を大切にし、周囲のサポートを受けながら、この困難な状況を乗り越えていきましょう。
具体的な支援
最近は、学校に行かないという選択肢もたくさん考えられる時代です。
子どもの状況に合わせて学校外に新たな居場所を求めていくということも良いことだと思います。
それによって、自分らしさを取り戻した子どもたちもたくさんいます。
🌟フリースクール
個別指導や少人数制で、お子さんのペースに合わせて学習できる場所です。
🌟学習塾
苦手科目の克服や学習習慣の定着をサポートします。不登校専門の塾などもあります。
🌟地域の児童館
さまざまな活動を通して、子ども同士の交流を促します。
🌟NPO法人
不登校に関する相談や支援を行っているNPO法人もあります。
さいごに
不登校は、決して子どものせいではありません。 様々な要因が複雑に絡み合って起こっている可能性が高いです。大切なのは、子どもを責めたりせず、温かく見守り、適切な支援をしてあげることです。