こんにちは。
晴田そわかです。
今回の記事では《子どもの不登校!学校に行けと言っていいの?言ってはいけないの?》について紹介させて頂きます。
子どもの不登校は、ご本人にとってもご家族にとっても深刻な問題だと思います。
「学校に行け」と言っていいのかどうか、という質問は非常に多くの方が抱く疑問だと思います。結論から言うと、一概に「言ってはいけない」とは言えません。
しかし、不登校のお子さんに対して「学校に行け」とストレートに言うことは、多くの専門家や経験者から推奨されていないことも事実です。
子どもの性格や状態、環境によっても異なってくると思います。
「学校に行け」と言ってはいけないケースと、その理由
🔸部屋から出てこれないほど学校に行くのを嫌がっている
🔸学校に行こうとすると頭痛、腹痛、嘔吐など、体に拒絶反応が起こる
🔸なぜ行きたくないのか原因が不明である
上記のようなケースのときは、「学校に行け」と強く言ってしまうことは避けた方が良いと思います。
以下のような悪影響が考えられます。
子どもがさらに学校に行きたくなくなる
強制的に何かをさせられるというプレッシャーを感じ、抵抗感が強まる可能性があります。
学校が安全な場所ではなく、怖い場所だと感じてしまうことがあります。
心の病気を引き起こす可能性
ストレスが溜まり、心身に悪影響を及ぼす可能性があります。
心の負担を増やす
子どもはすでに学校に行くことで大きなストレスを感じている可能性があります。「行け」と言われることで、そのストレスがさらに増幅し、心の負担が大きくなってしまうことがあります。
コミュニケーションの断絶
「行け」という言葉は、子どもの気持ちを無視しているように感じられ、子供は「理解されていない」「認めてもらえない」と感じてしまうことがあります。親との信頼関係が壊れてしまう可能性があります。
原因の解決にならない
「行け」と言っても、学校に行きたくないという根本的な原因が解決されるわけではありません。
「学校に行け」と言うべきケースと、その理由
一方で、子どもの状況によっては、「学校に行け」と伝えることが有効な場合もあります。
🔸本人に学校に行きたい気持ちがある場合
🔸学校に行けない原因が明確で、その解決が見込める場合
上記のようなケースのときは、「学校に行け」と言った方が効果的な場合もあります。
🌟本人が学校に行きたいと思っている場合
行きたい気持ちはあるものの、何かしらの理由で踏み出せない場合、励ましの言葉は大きな力になります。
親が一歩背中を押してあげることで、不登校が解決に向かっていくこともあります。
🌟実例
以前、私が受け持っていた子どもさんで、学校が好き、友だちも好き、先生も好き、授業も好き、でも心が繊細で大きな声や楽器の音が苦手(恐怖心に近い)、給食が苦手、苦手なことが重なると疲れてしまって、学校に行けないという子どもさんがいました。
本人は、学校が好きで、学校に行きたい気持ちがあったので、親御さんと協力しながらカウンセリングを重ね、苦手や恐怖心を感じる出来事には都度対策(大きな音や声が気になるときはヘッドフォンを使用する等)をとってきました。
お母さんは、おうちで「苦手なことも少しずつがんばっていこうね。行けるときは学校に行こうね、無理はしなくていいよ。」と声かけをされていました。
結果、だんだんと登校日数が増え、学校に来れるようになった子どもさんもいました。
しかし、やはり波はありますので、子どもの気持ちに寄り添いながら、愛情を持って声かけをしていくことが大切だと思います。
学校に行きたい気持ちがある子の場合は、
最初から「学校に行かなくていい」というのではなく、本人の無理のない範囲で「学校に行ってみよう!」という声かけも大事だと思います。
代わりにできること
「学校に行け」と言う代わりに、以下のような声かけや行動が有効です。
子どもの気持ちに寄り添う
「学校がつらいんだね」「どうして行きたくないのかな」など、共感の言葉をかけましょう。
無理強いはしない
行きたくない気持ちを受け止め、無理に学校へは行かせないようにしましょう。
学校以外の場所で学ぶ機会を作る
塾や習い事、ボランティアなど、興味のあることをさせてあげましょう。
専門家のサポートやサービスを受ける
学校の先生、スクールカウンセラー、児童相談所など、専門家のアドバイスを求めましょう。
おわりに
「学校に行け」と言うかどうかは、子どもの状況や家族の考え方によって異なります。
大切なのは、子どもを責めたり、否定したりせず、一人ひとりの状況に合わせて、最善のサポートをしてあげることです。
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