こんにちは。晴田そわかです。
今回の記事では《【小学生・高学年向け】徒競走で速くなる指導法|フォームとスタートのコツを解説》について紹介させて頂きます。
- 1. 導入:高学年になると「速くなりたい」気持ちが強くなる
- 2. 小学生・高学年の徒競走でよくある課題
- 3. 【フォーム編】速く走るための正しい走り方
- 4. 【スタート編】出遅れを防ぐコツ
- 5. 家庭や学校でできる練習メニュー
- 6. 保護者・指導者の声かけのコツ
- 7. まとめ:フォームとスタートを意識すれば誰でも伸びる
- ◆ 最後に
1. 導入:高学年になると「速くなりたい」気持ちが強くなる
小学生の高学年にもなると、運動会や体育の授業での徒競走に対して、ただ「楽しく走れればいい」という段階から、「勝ちたい」「もっと速くなりたい」といった気持ちが強くなってくる子が多くなります。
友達との順位を意識したり、クラス内でのタイムを比べたり、「運動が得意な子」に憧れるようになったりするのも、この時期の特徴です。
特に5・6年生になると体格や筋力の差も出てくるため、自信がつく子と「走るのが苦手」と感じ始める子との差が広がりがちです。
ところが実際には、走るフォームやスタートの構え方など、基本的な「走り方のコツ」についてしっかり教わる機会が少ないというのも現状です。体育の授業でも徒競走は「タイムを測る」だけで終わってしまいがちで、どうすれば速くなるのかを学ぶ時間はあまり取られていません。
そこで今回は、家庭や学校で簡単に取り入れられる「高学年向けの徒競走指導法」をご紹介します。
体の動かし方のポイントから、スタートダッシュのコツ、家庭でできる練習メニューまで、分かりやすく解説します。
「走るのが好き」「もっと速くなりたい」と思っている子も、「運動が苦手」「走るのが遅くて自信がない」と感じている子も、ちょっとしたコツと声かけで変わるきっかけになるかもしれません。
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2. 小学生・高学年の徒競走でよくある課題

高学年になると体の成長が加速し、骨格や筋力が変わってきますが、それに合わせた走り方ができていない子も多く見られます。以下のような課題は、高学年の子によく見られるものです。
● 腕がしっかり振れていない
手が下がったままだったり、腕を体の横で小さく振っていたりすると、走るリズムが乱れ、スピードも出にくくなります。
● 足の動きがぎこちない
足を高く上げすぎたり、逆に前に蹴り出す意識が強すぎたりして、不自然なフォームになっている子もいます。
● スタートで出遅れる
「よーい、ドン!」のタイミングで一瞬遅れてしまい、最初の一歩で差がついてしまう子も少なくありません。
● 最後にスピードが落ちてしまう
ラストスパートで足がバタついたり、フォームが崩れてしまってペースダウンするのもよくあるパターンです。
● 自己流フォームがクセになっている
小さいころからなんとなく自己流で走ってきたため、正しいフォームを知らずに定着してしまっているケースもあります。
3. 【フォーム編】速く走るための正しい走り方

走るスピードは、単純な筋力だけでは決まりません。大切なのは、「効率よく体を使えているかどうか」です。ここでは、速く走るためのフォームの基本を3つのポイントに分けて見ていきましょう。
3-1. 姿勢のポイント
速く走るためには、まず上半身の姿勢がとても大切です。ありがちなのが、「背中を丸めすぎて猫背になる」ケースや、「胸を張りすぎて反り返ってしまう」姿勢。どちらもバランスが崩れ、足の力がうまく伝わりません。
理想は、やや前傾姿勢。ほんの少しだけ体を前に傾けるイメージで、地面を押す力が前方向に進むようにします。
目線はまっすぐ前。下を見ながら走ると体が縮こまり、前に出る力が弱くなってしまいます。
3-2. 腕の振り方
意外と多いのが、「腕を意識して振っていない」子どもたち。実は、腕の振りがしっかりしているかどうかで、足の回転も変わってきます。
基本は、「ひじをしっかり後ろに引く」こと。
手を前に出そうとするよりも、後ろに引く意識のほうが体の軸がぶれず、自然とスピードが出ます。
手はグーでもパーでも構いませんが、力を入れすぎずリラックスした状態で振ることが大切です。
3-3. 足の運び方
速く走るには、足を高く上げればいいと思っている子もいますが、上げすぎると逆にブレーキになってしまうことがあります。
大事なのは、「地面をしっかり蹴って、足を素早く回す」こと。
つまり、ストライド(歩幅)を広げるよりも、ピッチ(回転数)を上げることを意識したほうが効果的です。
走るときに「足を真下に落とす→地面を蹴る→次の足が出る」というリズムをスムーズにするのが理想です。
4. 【スタート編】出遅れを防ぐコツ

徒競走で大きく差が出るポイントの一つが「スタート」です。
特に高学年になると、みんなの走力が接近してくるので、スタートの0.5秒の差がそのままゴールの順位に直結することも珍しくありません。
では、どんな点に注意すればよいのでしょうか。
4-1. スタートの構え方
スタートラインに立ったとき、「よーい」の姿勢が崩れていると、スタートダッシュで出遅れます。
基本は次の3点:
-
前足に体重をかけすぎない(前につんのめらないように)
-
後ろ足でしっかり地面を押せるように構える
-
体を低く構えすぎず、少し前傾の自然な姿勢を意識する
よくある間違いは、上体を上げすぎて「気をつけ」のようになってしまったり、逆に前傾しすぎて転びやすくなることです。
「片膝を軽く曲げて、いつでも飛び出せる体勢をつくる」のが理想です。
4-2. 合図への反応を鍛える
「よーい、ドン!」の“ドン!”の瞬間に反応できるかどうかは、日々の意識づけで差が出ます。
反応力を鍛えるために、次のような練習が効果的です:
-
スタートの合図に素早く反応する練習(笛や「はい!」の声に合わせてダッシュ)
-
ランダムなタイミングで合図を出すことで、合図に集中する力を養う
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集中していないときに出遅れる体験をあえてさせる(注意力がパフォーマンスに直結することを実感させる)
また、スタート練習の際は、「フライングにならないように我慢する時間」も意識すると、実際の徒競走でも焦らずに合図を聞けるようになります。
5. 家庭や学校でできる練習メニュー

家庭や放課後のちょっとした時間でもできる、徒競走のスピードアップに効果的な練習メニューを紹介します。
● スキップトレーニング(足の連動感を高める)
ただのスキップではなく、「高く」「リズムよく」行うことがポイント。
腕の振りと足の動きを連動させる練習になります。
1日1分ほどでも十分。継続することで走りのフォームが自然に整ってきます。
● ダッシュ→ストップ練習(加速と減速の練習)
全力で10〜15mほどダッシュし、合図でピタッと止まる練習です。
スタートの瞬発力と、ブレーキをかける力(体幹の安定)を養うことができます。
● 腕振りの素振り
家の中でもできる練習。鏡の前でまっすぐ立ち、肘を直角に曲げて、後ろに大きく引くように腕を振る練習です。
ポイントは:
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リズムよく左右対称に振る
-
肩に力を入れすぎない
-
背筋を伸ばした姿勢で
10回×2セットでも、毎日続けると変化が出てきます。
● ゴムひもジャンプ
地面に平行に張ったゴムひもを何本か用意して、ひもを踏まずにリズムよく跳び越えていく練習です。
これは足の回転力を高める効果があります。
ジャンプしすぎず、軽やかに「タタタッ」と越えていく動きが走るリズムに直結します。
6. 保護者・指導者の声かけのコツ

高学年になると「できない自分」への恥ずかしさやプライドが出てきて、大人からの声かけにも敏感になります。
そのため、指導する側の声かけは否定ではなく、認めながら導くことが大切です。
● 「頑張ってるね」が一番の応援
速くなるために大切なのは、まず「今の自分を肯定すること」です。
フォームがまだ整っていなくても、「すごく腕が振れてたね」「スタート上手になってきた!」など、部分的にでも努力が見えるところを具体的にほめると、子どもは前向きになります。
● 「前よりも〇〇になったね」と変化を言葉にする
順位やタイムではなく、「姿勢が良くなった」「ダッシュの反応が速くなった」など、プロセスの変化に注目して伝えると、努力を認められたと感じます。
● 上達に時間がかかる子へのフォロー
「なかなか速くならないな」と感じている子には、「体の使い方は一人ひとり違うから、ゆっくりで大丈夫だよ」と声をかけてあげると、気持ちが楽になります。
焦らせず、**「比べる相手は昨日の自分」**という気持ちで取り組めるようサポートしていきましょう。
7. まとめ:フォームとスタートを意識すれば誰でも伸びる

高学年になると、ただがむしゃらに走るだけではタイムや順位が伸びにくくなります。
しかし、フォームとスタートの意識だけで、見違えるほど速くなる子もたくさんいるのが事実です。
今回の記事で紹介したポイントをおさらいしましょう。
● 正しいフォームを身につける
-
背筋を伸ばし、体の軸を安定させる
-
腕は後ろにしっかり引いて、リズムよく振る
-
歩幅を広げすぎず、自分に合ったテンポを意識する
「フォームなんて関係ない」と思っている子ほど、改善すれば劇的な変化が見込めます。
● スタートダッシュの練習で差をつける
-
スタート姿勢を毎回意識する
-
合図への集中と反応を日常的に鍛える
-
「前に出る気持ち」を持ってスタートに臨む
たとえ走力が拮抗していても、スタートだけでリードできれば、その後の走りにも自信がつきます。
● 家でもできる簡単な練習をコツコツと
-
スキップやダッシュ&ストップ
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腕振りやゴムジャンプなど
-
遊び感覚でOK!継続することで自然と走力アップ
1日5分でも、意識して繰り返せば体の動かし方は確実に洗練されていきます。
● 声かけは「比べる」より「認める」
-
目に見える成長を言葉で伝える
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自分自身の過去と比べるように促す
-
「結果」よりも「過程」に注目する
これが、子どもたちが「もっと頑張ろう」と思える一番の原動力です。
◆ 最後に
徒競走は「センスがないとダメ」と思われがちですが、実は「ちょっとした工夫と練習」で十分に伸びていく競技です。
特に小学生・高学年では、体格の差も少なくなってくるため、フォームやスタートといった基本がそのまま結果に反映される年代でもあります。
「うちの子、足が遅くて……」と感じていた保護者の方も、ぜひ今回の内容を参考にして、まずは一緒にスタート練習から始めてみてください。
そして、子どもたち自身も「自分には無理」と思わずに、今できることから一歩ずつ取り組んでいけば、必ず自信と成果がついてきます。
速く走れるようになることは、運動会の徒競走だけでなく、「やればできる」という達成感や、自己肯定感にもつながります。
ぜひ、楽しく前向きに取り組んでいきましょう!
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