こんにちは。晴田そわかです。
今回の記事では《【2025年版】小学生向け最新平泳ぎ指導法|習得のコツを徹底解説!》について紹介させて頂きます。
- 1. はじめに
- 2. 平泳ぎの基本動作と子どもがつまずきやすいポイント
- 3. 【2025年版】最新指導法のポイント
- 4. タイミング習得のためのリズム練習法
- リズムの例:
- 5. よくある課題と解決法(指導現場の声より)
- 6. 家庭でできる補助練習
- 7. まとめ|子どもの「できた!」を育てるために
- 最後に
1. はじめに
2025年現在、小学校における水泳指導はますます重要性を増しています。中でも「平泳ぎ」は、全身の連動と呼吸のタイミングが必要なため、多くの子どもたちがつまずくポイントになっています。
「うちの子、平泳ぎだけができない」
「授業だけでは泳げるようになる気がしない」
そんな保護者の声もよく耳にします。また、先生方からも「指導が難しい泳法の一つ」とされる平泳ぎですが、指導法のアップデートやICTツールの導入により、家庭でも学校でも習得しやすくなってきています。
この記事では、教育現場の現状をふまえた最新の平泳ぎ指導法をわかりやすく紹介。学校の先生にも保護者にも役立つ、実践的な内容をお届けします。
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2. 平泳ぎの基本動作と子どもがつまずきやすいポイント
平泳ぎは、次の三つの動作が連動して成り立っています。
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【呼吸】顔を上げて息を吸う
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【手のかき】胸の前まで手を引き、体の前に戻す
-
【足のけり】膝を曲げ、足を外側に開いて蹴り出す
この三つを「正しい順番」で、かつ「滑らかに」行うことが求められるのです。
小学生がつまずく主な理由
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タイミングが合わない
→ 息継ぎと手足の動きがバラバラになり、前に進めない。 -
水中姿勢が安定しない
→ お尻が下がる、足が沈むなどで推進力が出ない。 -
水への恐怖心
→ 顔を水につけるのが苦手、息を止めるのが不安など。
平泳ぎはゆっくりに見えて実は高難度の泳法。苦手な子にとっては「泳げない=自信をなくす」きっかけにもなりやすいため、やさしく・段階的な指導が欠かせません。
3. 【2025年版】最新指導法のポイント
① スモールステップ指導の強化
2025年現在、多くの学校現場で取り入れられているのが「スモールステップ指導」です。これは、一度に多くを求めず、「ほんの少しずつできるようにする」アプローチです。
たとえば…
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最初は「水に顔をつけられたらOK」
-
次は「3回手をかけたらOK」
-
その次は「5m泳げたらOK」
このように、段階的にハードルを上げることで、子ども自身が「できた!」と感じる機会を増やし、達成感を積み重ねていくのが大切です。
「できない」を「できた」に変えるには、教師や保護者の柔軟な目線が不可欠です。
② 視覚教材・ICT活用
2025年の指導現場では、ICT教材や映像ツールの活用が当たり前になってきました。子どもは言葉だけの説明より、**「目で見て」「真似て」「体で感じる」**方が圧倒的に習得が早いです。
活用例:
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タブレットでフォーム動画を見せる
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スロー再生アプリで「自分の泳ぎ」を確認
-
ARアプリで動作ポイントを視覚的に理解させる
最近では、小学校で配布されているタブレット端末を活用した水泳教材(文科省連携アプリなど)も増えています。教師が一人ひとりに細かく指導できない場面でも、子ども自身が「どうすればよいか」に気づける設計になっているのが特徴です。
家庭でもYouTubeや学習アプリを使えば、簡単に補助学習が可能です。
「今日はこの子の泳ぎを一緒に見てみようか」など、親子で学ぶ姿勢がやる気に火をつけます。
③ 「見せる」→「真似る」→「動く」の3ステップ
効果的な習得の鍵は「順序」にあります。
ただ「泳いでみよう」と言っても、子どもは動けません。まずはモデルを見せることが必要です。
3ステップの具体例:
-
見せる:モデル動画や上手な子の泳ぎを見せる
→「こんな風に泳ぐんだ!」とイメージを作る。 -
真似る:陸上で手足の動きを模倣する
→「いまの子、こうやってたね」と一緒に動作確認。 -
動く:水の中で実際に動いてみる
→「今やってみよう!」と水中練習へ。
この流れを意識することで、ただの反復練習ではなく、意味のある練習になります。
「陸で何をすればよいか」「水中で何を確認するか」が子どもの中で整理され、学びが定着しやすくなるのです。
④ 個別指導と協働学習のバランス
平泳ぎの習得は、個人差が大きいため、画一的な指導では限界があります。そこで注目されているのが、個別指導と協働学習の併用です。
● 習熟度別グループ指導
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似たレベル同士で班を組み、それぞれの課題に合った練習を行う。
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例:「顔つけグループ」「けのび練習グループ」「通し練習グループ」など。
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指導者は班をローテーションで見ながら、声かけとアドバイス。
● 協働学習(ペア・グループ学習)
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上手な子がモデルとなり、動きを教える場面をつくる。
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子ども同士のやりとりで、**「教えることで理解が深まる」**という効果も。
● 指導の工夫ポイント
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「比較」ではなく「共に成長」を意識する。
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教え合いがうまく機能するよう、リーダー役を育てる声かけが大切。
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例:「○○くんの手の動き、みんなに見せてあげて」など。
子どもは、先生の説明よりも「友だちの成功例」に刺激を受けやすいです。だからこそ、見せ合う・認め合う雰囲気づくりが上達の土台となります。
4. タイミング習得のためのリズム練習法
平泳ぎは「息を吸う→手をかく→足でける」の動作を、正しい順番・リズムでつなぐ必要があります。このタイミングが崩れると、うまく進まず、沈んでしまうこともあります。
● リズム練習の方法
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掛け声に合わせて動作を分解:「息!手!足!」「いち、に、さん!」
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陸上でジェスチャーを付けてリズム練習
→ 両手を前に出して「手!」、足を広げて「足!」など。 -
メトロノームや音楽を使ってテンポを取るのも◎。
● リズム練習の効果
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タイミングの感覚が身体に染み込む。
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子どもが動作を整理しやすくなる。
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「タイミングがつかめない」子の苦手を克服しやすくなる。
リズムの例:
「すーっ(息を吸う)・くるっ(手をかく)・パッ(足をける)」
このように音や言葉でリズムを覚えることで、体が自然と動作を覚えていきます。
5. よくある課題と解決法(指導現場の声より)
● 姿勢が崩れて沈む
【原因】:
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息継ぎで頭を上げすぎる
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お腹が沈んで足が下がる
【解決策】:
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「目だけ出すように息を吸おう」と声かけ
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足が浮く練習(うつ伏せ浮き)を別メニューで取り入れる
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水中で「一直線」の姿勢を意識(手・お腹・かかと)
● 息継ぎが苦手
【原因】:
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呼吸のリズムが取れていない
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水を飲む経験で恐怖心が残っている
【解決策】:
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陸上で「フーッ」と息を吐く→「スッ」と吸う練習
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「手をかくと同時に顔を上げる」タイミングを反復
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プールサイドで「手だけ+顔上げ」のタイミング練習も有効
● タイミングが合わずバラバラ
【原因】:
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「動作の順番」を理解していない
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自分の動きを客観的に見られていない
【解決策】:
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手拍子やリズム練習で感覚を育てる
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映像(スロー動画など)で動作を確認
-
動作を分けて、一つずつ丁寧に練習(→通し練習)
6. 家庭でできる補助練習
学校の水泳授業だけでは練習時間が足りないと感じるご家庭も多いのではないでしょうか?ここでは、家庭でも手軽にできる練習方法を紹介します。
● お風呂でできる練習
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顔つけ&息止め練習:「洗面器で5秒」「ブクブク10秒」
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手のかき動作:「ぬるぬるの石けんを水の中ですくう」遊びなど
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カエル足の形確認:「座ってつま先を外に向ける」など
→ いずれも**短時間・遊び感覚でOK!**無理なく取り入れましょう。
● 陸上でのフォームづくり
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鏡を見ながら手の動きを確認
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足を寝たまま左右に広げる「空中カエル足」
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保護者が「足の角度」「手の形」をチェックするのも効果的
● 家族でプールに行く
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無理に泳がせず「水に入る楽しさ」からスタート
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水中宝探し・浮き輪リレーなど、遊びの中に「泳ぐ動作」を取り入れる
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「ちょっとだけやってみようか?」という声かけが効果的
7. まとめ|子どもの「できた!」を育てるために
平泳ぎの習得は、一度にすべてを身につけることはできません。だからこそ大切なのは、「あせらず・あきらめず・楽しく続ける」ことです。
● 一番の鍵は「楽しさ」
小学生にとって、水泳は「競技」ではなく「遊びと学びの中間」にあります。上達を急ぐあまり、苦手意識や恐怖心が芽生えてしまっては逆効果です。
泳げるようになるまでにかかる時間は、子どもによってまちまちです。家庭では「できないこと」より「やろうとしていること」に目を向けましょう。
たとえば、「顔をつけられた!」「5m泳げた!」といった小さな変化も見逃さず、
「よく頑張ったね」「昨日よりスムーズになってるよ」と声をかけてあげることが、次の挑戦につながります。
● 指導の本質は「信じて見守ること」
2025年の教育では、「自ら学ぶ力」「やってみようとする気持ち」を大切にする風潮が高まっています。水泳指導も例外ではありません。
教師や保護者がすべきことは、「正しい泳ぎ方を教える」ことだけではなく、子ども自身が「やってみよう」と思えるような声かけ・環境づくりです。
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「うまくいかない日もあるよ」
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「水が好きになってくれたら十分だよ」
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「失敗しても、またやってみればいいからね」
そんなやさしい言葉が、子どもたちの心に響き、やがて平泳ぎをマスターする大きな原動力になるのです。
● 保護者と教師の連携も力になる
学校と家庭の両方で、一貫した声かけ・目標設定ができると、子どもは安心して取り組めます。
たとえば、学校で先生が「今日は息継ぎだけ頑張ろうね」と言ってくれたら、家庭でも「今日は顔を上げるのが上手だったね」とつながる声かけを。
指導の連携が取れていると、子どもも自信を持ちやすくなり、スムーズな習得につながります。
最後に
平泳ぎは、ゆっくりした動きの中に「リズム」「タイミング」「全身の連動」といった要素がつまった、奥の深い泳法です。簡単に見えても、身につけるには多くの試行錯誤と練習が必要です。
でも、それだけに「泳げた!」と感じたときの達成感は大きく、子どもの自己肯定感や挑戦する気持ちにも良い影響を与えます。
2025年の最新指導法では、「見せる」「真似る」「小さく成功させる」「楽しく続ける」ことを重視しています。ご家庭でも、指導の一端を担うつもりで、笑顔と励ましを忘れずに、子どものチャレンジを支えてあげてください。
この記事が、あなたとお子さん、あるいはクラスの子どもたちの水泳学習の一助になれば幸いです。
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