こんにちは。晴田そわかです。
今回の記事では《【小暑とは?】小学生にもわかる豆知識まとめ|意味・由来・行事をやさしく解説》について紹介させて頂きます。
- 1. 小暑とは?小学生にもわかる意味と読み方
- 2. 小暑の由来と歴史をやさしく解説
- 3. 小暑の時期に見られる自然や気候の特徴
- 4. 小暑に行われる行事・伝統・風習
- 5. 小暑に食べたい!旬の食べ物と昔の知恵
- 6. 小暑にまつわることわざや言い伝え
- 7. 小暑におすすめの自由研究・家庭学習ネタ
- 8. まとめ:小暑を知って夏をもっと楽しもう
1. 小暑とは?小学生にもわかる意味と読み方
「小暑(しょうしょ)」という言葉、ニュースやカレンダーなどで見たことはありますか?漢字が難しくてなんだかとっつきにくいかもしれませんが、実はとても身近な季節の合図なんです。
小暑は、「しょうしょ」と読みます。これは**二十四節気(にじゅうしせっき)**という昔の暦(こよみ)の中のひとつ。日本では春夏秋冬の四季がありますが、さらに細かく1年を24の節目に分けて、季節の変化を感じやすくしたものです。
たとえば、春分・夏至・秋分・冬至といった言葉は聞いたことがある方も多いでしょう。それと同じく、小暑も自然の流れをあらわすタイミングのひとつ。**「暑さが少しずつ始まるころ」**という意味があり、夏の中でも「暑さの入り口」にあたる時期です。
ちなみに、2025年の小暑は7月7日(月)。毎年だいたい7月6日〜8日ごろにあたります。この時期は梅雨が明け始めたり、セミの声が聞こえ始めたりと、「本格的な夏が来るぞ!」という空気を感じるころですね。
「小暑」の「小(しょう)」は、“少し”という意味。「大暑(たいしょ)」というもっと暑い時期の前に来るので、まだピークではないけれど、夏らしさをはっきり感じ始める節目です。
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2. 小暑の由来と歴史をやさしく解説
小暑という言葉は、今でこそあまり日常で使わないかもしれませんが、実は中国で生まれた季節の区分が日本に伝わったものです。
もともと中国では、農作物を育てるうえで季節の変化をしっかり知ることがとても大切でした。雨の多い時期、暑くなる時期、寒くなる時期などを把握することで、種まきの時期や収穫のタイミングを正確に決めることができたのです。
この二十四節気は、約2000年以上も前に作られたとされ、日本には飛鳥時代(約1400年前)ごろに伝わってきました。今の日本では西暦のカレンダーが使われていますが、季節を感じる目安として今でも「小暑」などの言葉が残っているのは、このような農業の文化に由来しているからです。
江戸時代には、庶民の暮らしの中でも小暑という節気が意識されていて、天候の変化や作物の育ち具合を見るうえで、「そろそろ暑くなるから気をつけよう」といった季節の合図として使われていました。
現代でも、暦や天気予報の中で「今日は小暑です」と紹介されることがあります。昔からの知恵が今でも生きているって、ちょっと素敵ですよね。
3. 小暑の時期に見られる自然や気候の特徴
小暑のころは、空や大地、そして生き物たちがいっせいに「夏モード」に切り替わっていく時期。身のまわりをよく観察すると、たくさんの自然の変化に気づくことができます。
まず、空を見上げてみましょう。梅雨明けが近づくと、**入道雲(にゅうどうぐも)**とよばれるモクモクとした大きな雲が現れることがあります。これは夏の強い日差しと湿気がつくる雲で、夕立(ゆうだち)などの突然の雨をもたらすこともあります。
また、小暑の時期になると、セミの声が聞こえ始める地域も出てきます。とくに「ニイニイゼミ」や「アブラゼミ」といった種類が先に鳴きはじめ、これが夏の訪れを知らせてくれるのです。木の下を通ると「ミーンミーン!」という声が聞こえると、いよいよ夏本番だなと感じますね。
植物たちも元気に育っています。田んぼの稲が青々としてきたり、ヒマワリやアサガオがつぼみをつけ始めたりするのもこのころ。暑さに負けず、ぐんぐんのびる姿からパワーをもらえる気がします。
また、小暑は**七夕(たなばた)**と重なることが多いのも特徴のひとつ。七夕は7月7日で、ちょうど小暑の始まりと同じ日になる年もあります。夜には夏の星座や天の川が見えることもあり、空を見上げる楽しみが増える時期です。
4. 小暑に行われる行事・伝統・風習
小暑のころには、昔から伝わる行事や、今でも大切にされている風習がいくつかあります。地域によって違いもありますが、日本の文化を感じられるものばかりです。
● 七夕(たなばた)との重なり
小暑と聞いて、まず思い浮かべるのが「七夕」という人も多いでしょう。七夕は7月7日に行われる行事で、織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)が年に一度だけ天の川で会える日とされています。短冊に願いごとを書いて笹に飾るのも、この時期ならではの風景ですね。
実は七夕は中国から伝わった行事で、もともとは旧暦の7月7日に行われていたため、現在の8月に行う地域もあります。ですが、現在の暦では小暑と七夕が重なることが多く、どちらも夏の訪れを感じるタイミングとして知られています。
● 暑中見舞いを書き始める
「暑中見舞い(しょちゅうみまい)」という季節のあいさつをご存じでしょうか?これは、夏の暑い時期に「元気ですか?」と相手の体調を気づかうために送るはがきのこと。小暑から立秋までが暑中見舞いを出す期間とされています。
最近は手紙を書く機会が減ってきていますが、おじいちゃん・おばあちゃんや遠くにいる友だちに手書きで思いを伝えるのも、とてもすてきな夏の過ごし方です。
● 昔の暑さ対策(風鈴・打ち水・すだれ)
エアコンや冷たい飲み物がなかった時代、人々は自然の力を使って涼しく過ごす工夫をしていました。たとえば、家の前に打ち水をして気化熱で地面の温度を下げたり、窓辺にすだれをかけて日差しをやわらげたり。**風鈴(ふうりん)**の音を聞くだけでも、涼しさを感じるように工夫されていたのです。
こうした風習は、昔ながらの知恵として今でも夏の風物詩として残っています。現代の暮らしにも取り入れてみると、電気に頼りすぎずに心地よく過ごせるヒントになるかもしれません。
5. 小暑に食べたい!旬の食べ物と昔の知恵
小暑のころになると、夏野菜や果物がどんどん旬を迎えていきます。この時期ならではの食材を上手にとり入れることで、暑さに負けない体づくりにもつながります。
● 夏野菜の魅力
代表的な夏野菜といえば、きゅうり・なす・とうもろこし・トマト・ゴーヤなど。これらは水分がたっぷりで、体の熱を下げるはたらきがあります。とくにきゅうりやなすは、さっと塩でもんで冷やして食べると、夏バテ気味のときでも食べやすくておすすめです。
また、とうもろこしは子どもたちにも人気で、蒸したり焼いたりすると自然な甘みが楽しめます。旬の時期に採れた野菜は栄養も豊富なので、体にうれしいですね。
● 昔の人の知恵「暑気払い」
昔の人は、暑さで体が弱ったときに**「暑気払い(しょきばらい)」**という習慣を大切にしていました。これは、夏の暑さを吹き飛ばすような飲み物や食べ物をとって、体調を整えることです。
たとえば、甘酒(あまざけ)は冬の飲み物というイメージがありますが、実は夏にも飲まれていました。栄養があって、体を元気にしてくれるからです。また、梅干しやしそジュースなども、体の中からすっきりさせてくれる食品として重宝されてきました。
冷たいものばかり食べてしまうと、かえって体がだるくなることもあるので、温かい味噌汁やバランスの良いご飯も忘れずにとるようにしましょう。
6. 小暑にまつわることわざや言い伝え
小暑のような季節の節目には、昔から人々が自然の変化をとらえてきたことわざや言い伝えが残っています。それらには、暑さへの備えや暮らしの知恵がたっぷりつまっています。
● 「暑さ寒さも彼岸まで」
有名な言葉のひとつに、「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざがあります。これは、「暑い日も秋の彼岸(9月中旬ごろ)になれば涼しくなるし、寒い日も春の彼岸(3月ごろ)にはやわらぐ」という意味です。
つまり、いまは暑くても、あと少しがんばれば秋が来るよという励ましのような言葉でもあります。昔の人も、今の私たちと同じように「この暑さ、いつまで続くの?」と思っていたんですね。
● 天気や体調を気づかう言葉
小暑から大暑へ、そして立秋へと進む季節の中では、体調を崩しやすい時期でもあります。そのため、**「夏負け(なつまけ)」**という言葉も使われていました。これは、いまで言う「夏バテ」に近い意味で、「暑さで元気がなくなること」を指しています。
また、「朝の涼しさを大切にしよう」という教えもあります。昔の人は、暑くなる前の早朝に仕事をしたり、運動をしたりすることで、体への負担を減らしていました。
こうしたことわざや言い伝えは、単なる昔話ではなく、今の私たちの暮らしにも役立つヒントがつまっています。子どもたちにとっても、「昔の人の知恵を知る」ことは、新しい発見につながることでしょう。
7. 小暑におすすめの自由研究・家庭学習ネタ
小暑の時期は、ちょうど夏休みが近づくころ。自然や伝統行事、食べ物など、自由研究にぴったりなテーマがたくさんあります。小学生にも取り組みやすい内容をいくつか紹介しますので、夏休みのヒントにしてみてください。
● 季節の観察日記をつけてみよう
小暑から立秋にかけての時期は、天気や自然が大きく変化する季節。毎日同じ時間に空や雲、気温、生き物の様子などを観察し、絵や言葉で記録してみましょう。
とくに、セミの初鳴きや、夕立、入道雲の出現など、夏らしい出来事を見つけると、楽しく続けられます。
● 夏の行事や風習を調べてみよう
七夕や暑中見舞い、打ち水、風鈴など、小暑のころには日本の伝統文化がたくさんあります。それぞれの意味や歴史を調べて、写真やイラストを使ってまとめると、立派な自由研究になります。地域によって違いがあることを比べてみるのもおすすめです。
● 二十四節気カレンダーをつくってみよう
1年を24に分けた「二十四節気」を調べ、それぞれの名前・意味・旬の食べ物などをカレンダーにまとめてみましょう。小暑だけでなく、春分や立冬などの節気を知ることで、1年の流れがぐっと身近になります。手作りのカレンダーは教室にも飾れますよ。
● 夏野菜の観察記録をとろう
家庭菜園やプランターで、きゅうりやミニトマトなどの夏野菜を育てて、その成長のようすを日記やグラフにまとめてみましょう。気温との関係、日あたりや水やりの工夫なども書きとめていくと、理科や生活科の学びにもつながります。
8. まとめ:小暑を知って夏をもっと楽しもう
小暑という言葉には、「暑さが始まるころ」という自然のメッセージが込められています。
一見むずかしそうな漢字ですが、意味を知ると、私たちの暮らしとしっかりつながっていることがわかります。
小暑をきっかけに、空を見上げたり、風鈴の音に耳をすませたり、旬の野菜を味わったりして、季節を感じてみませんか?
昔の人の知恵や自然とのつき合い方にふれることは、大人にとっても、子どもにとっても、豊かな学びになります。
とくに小学生のうちから、二十四節気や自然のリズムに目を向けることは、理科や社会の勉強につながるだけでなく、「感じる力」「考える力」も育ててくれるでしょう。
小暑は、夏のはじまりの合図です。暑さに負けないように体調をととのえつつ、自然や文化を楽しみながら、季節のうつろいを味わっていきましょう。
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