
こんにちは。晴田そわかです。
今回の記事では《広島・長崎と向き合う小学生の平和授業|8月におすすめの題材と絵本》について紹介させて頂きます。
- なぜ8月に平和を考えるのか?
- 小学生に「広島・長崎」を教えるときのポイント
- 8月におすすめの平和授業の題材【広島・長崎編】
- 小学生におすすめの絵本・読み物【広島・長崎を知る】
- 平和の願いを込めた活動例【授業・家庭でできる】
- まとめ|小学生に伝える「平和」は未来への橋
なぜ8月に平和を考えるのか?
毎年8月になると、テレビや新聞で「広島に原爆が投下された日」「長崎に原爆が落とされた日」が取り上げられます。8月6日と8月9日は、日本にとって、そして世界にとっても非常に大きな意味を持つ日です。戦争の悲惨さや、核兵器の恐ろしさ、そして平和の大切さを改めて考えるきっかけとなっています。
さらに、8月15日は「終戦記念日」です。戦争が終わってから何十年もたった今でも、戦争体験を語る人の言葉には深い重みがあります。特に小学生の時期に、こうした日を通して「戦争」や「平和」について考える機会を持つことは、とても大切です。
夏休みの終わりや2学期の始まりに、「平和」をテーマにした授業を行う学校も多く、家庭で話題にする方も増えています。とくに広島・長崎に関する話題は、「平和教育」の入り口として非常に意義深いものです。
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小学生に「広島・長崎」を教えるときのポイント

「原爆」や「戦争」というテーマは、内容が重く、時には子どもたちにとって怖さや不安を感じさせることもあります。ですから、小学生に伝えるときには、年齢や発達段階に応じて配慮が必要です。
● 低学年の場合(1~2年生)
この年代の子どもたちは、「戦争」や「原爆」の具体的な内容を深く理解するのは難しいかもしれません。ですが、「家族を大切にする気持ち」や「人と仲よくすることの大切さ」など、日常生活とつながる形で「平和ってなに?」と考えることができます。
例えば「ちいちゃんのかげおくり」などの絵本を通して、命の大切さ、家族の愛情を感じるところからスタートするのがよいでしょう。
● 中学年(3~4年生)
少しずつ抽象的なことも理解できるようになってくる中学年では、絵本に加えて写真や体験談、地図などの視覚資料を取り入れるとよいです。
「なぜ、広島や長崎が被害にあったのか」「原爆がもたらした影響は何だったのか」など、子どもたちの疑問に寄り添いながら進めることで、平和について考える力が深まります。
● 高学年(5~6年生)
高学年になると、戦争の背景や社会的な意味まで考えられるようになります。広島や長崎の被爆者の証言を読んだり、映像教材を視聴することで、よりリアルに「戦争の悲惨さ」と「平和の大切さ」が伝わります。
ここでは、単に「かわいそうだったね」と終わらせるのではなく、「じゃあ、今の自分にできることは何か」「どうして戦争は起こるのか」と、子ども自身の考えを言葉にする活動へとつなげていくことが大切です。
8月におすすめの平和授業の題材【広島・長崎編】

では、実際にどのような教材や題材を用いれば、小学生の平和学習が深まるのでしょうか。ここでは、広島・長崎をテーマにした学習にぴったりの実践的なコンテンツをご紹介します。
1. 広島平和記念資料館のオンライン教材
広島平和記念資料館の公式サイトでは、子ども向けに構成された教材や写真資料、証言映像などが充実しています。「被爆者の証言を読む」「当時の子どもたちの暮らしを見る」など、視覚と感情に訴える内容がそろっており、授業や家庭学習にも活用しやすいです。
2. 長崎原爆資料館の児童向け学習コンテンツ
長崎原爆資料館も、児童向けに優しい言葉でまとめた資料やクイズ形式の学習コンテンツを提供しています。高学年にとっては、「なぜ長崎に原爆が投下されたのか」という歴史的背景にも触れられる内容になっています。
3. 原爆ドームと平和公園を写真・地図でたどる学習
実際に広島の平和公園や原爆ドームに行けなくても、写真や地図、動画を通して「そこにあるもの」にふれることは可能です。「原爆の子の像」「折り鶴の塔」など、子どもたちの目線から見える平和のシンボルを紹介し、それぞれに込められた意味を考える授業ができます。
4. 「ひろしまタイムライン」や証言を用いた教材紹介
SNSで話題になった「ひろしまタイムライン」は、当時の日記を現代風に再構成したもので、子どもたちにも身近に感じられる教材です。1945年当時の人々の生活の様子や不安、願いなどを、SNS形式で追体験することで、「戦争が過去の出来事ではない」と実感させることができます。
小学生におすすめの絵本・読み物【広島・長崎を知る】

平和について考えるために、絵本や読み物はとても有効な手段です。特に小学生は、物語を通して感情移入しながら、戦争の悲惨さや平和の尊さを自然と感じ取ることができます。以下に、学年別におすすめの本を紹介します。
| タイトル | 対象学年 | 内容・特徴 |
|---|---|---|
| ちいちゃんのかげおくり | 1〜3年 | 戦争で家族と離ればなれになってしまう女の子の話。命や家族の大切さを静かに伝える絵本。優しいタッチの絵も魅力。 |
| ヒロシマのピカ | 3〜6年 | 原爆投下の瞬間を、少女の視点から描いた作品。色彩のない絵が強烈な印象を残し、読後も心に残る一冊。 |
| さだ子の千羽づる | 3〜6年 | 原爆症で命を落とした佐々木禎子さんの実話をもとにした作品。折り鶴に込めた願いが世界中に広がったきっかけに。 |
| おこりじぞう | 4〜6年 | 被爆直後の広島で、焼け野原に立つ地蔵の前で繰り広げられる子どもたちの姿を描いた感動作。 |
| いわたくんちのおばあちゃん | 1〜4年 | 戦争を体験したおばあちゃんの話を、孫が日常の中で聞くことで、戦争が特別な出来事ではなく「家族の歴史」にもつながると気づく内容。 |
これらの絵本は、授業や家庭での読み聞かせにも最適です。読み終わったあとに、「どんな気持ちになった?」「もし自分が登場人物だったら?」と問いかけてみると、より深い学びへとつながります。
ちいちゃんのかげおくり(1〜3年生)
戦争で家族と離ればなれになってしまう女の子の物語。
命や家族の大切さを、やさしいタッチの絵とともに伝える感動作。
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ヒロシマのピカ(3〜6年生)
原爆が落ちた瞬間の様子を、少女の目線から描いた作品。
色彩をあえて抑えた絵が印象的で、戦争の悲惨さが伝わる一冊です。
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さだ子の千羽づる(3〜6年生)
原爆症と闘った佐々木禎子さんの実話をもとにした物語。
世界中で折り鶴が平和のシンボルになったきっかけにもなった本です。
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おこりじぞう(4〜6年生)
被爆直後の広島で、焼け野原に立つ「地蔵」と子どもたちの姿を描いたお話。
「祈り」や「命の尊さ」がテーマの心に残る作品です。
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いわたくんちのおばあちゃん(1〜4年生)
戦争を体験したおばあちゃんの話を、孫との日常会話の中で自然に聞くストーリー。
戦争が「昔の話」ではなく、「家族の中の物語」であることに気づける内容です。
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平和の願いを込めた活動例【授業・家庭でできる】

絵本や教材で知識を深めたあとは、実際に手や体を動かして学びを広げていくことが大切です。小学生にとって、体験的な学びは記憶に強く残るだけでなく、自分事として「平和」をとらえるきっかけにもなります。
● 折り鶴や千羽鶴を作る
「さだ子の千羽づる」にちなんで、実際に折り鶴を折る活動は、低学年から高学年まで幅広く取り組めます。願いを込めて折ることで、平和を「祈る」気持ちを実感できます。学校では、みんなで協力して千羽鶴にしたり、広島に送ったりする取り組みもあります。
● 家族から話を聞く「聞き書き」活動
祖父母世代の方に、戦争や平和について聞く「聞き書き」もおすすめです。「戦争の話でなくてもいいよ」「当時のくらしってどうだった?」という形で始めると、自然に会話が広がります。聞いたことをメモや文章にまとめて、クラスで共有すれば、学び合いにもつながります。
● 自分だけの「平和宣言」を書いてみる
学習のまとめとして、自分の言葉で「平和ってなんだろう」「これからどうしたいか」を短くても良いので文章にしてみましょう。掲示したり、音読発表することで、自信と主体性が育ちます。
● 掲示物・壁新聞にまとめて校内に発信
絵、詩、短文、調べ学習のまとめなどを組み合わせて、クラスで平和新聞やポスターを作るのもおすすめです。子どもたちの気づきや思いが可視化され、他の学年の子どもたちや保護者にもメッセージが届きます。
まとめ|小学生に伝える「平和」は未来への橋

広島・長崎に関する平和学習は、小学生にとってやや難しいテーマにも感じられるかもしれません。しかし、年齢に応じた言葉や表現、絵本や体験的な活動を通じて、子どもたちは「平和の大切さ」を自分の中に落とし込むことができます。
大人ができるのは、正しい知識を丁寧に伝え、子どもたちが感じたことを言葉にできるように支えること。戦争や原爆の話は、恐ろしいだけの話ではなく、「二度と繰り返さないためにどうするか」「自分にできることは何か」を考えるスタート地点です。
8月という時期だからこそ、心を静かにして、家族やクラスで「平和」について語り合ってみませんか? 子どもたちが未来の平和の担い手となるように、今できる一歩をともに踏み出しましょう。
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