
こんにちは。晴田そわかです。
今回の記事では《立秋ってまだ暑いのになんで秋?小学生にも伝えたい豆知識》について紹介させて頂きます。
- ① 導入:立秋って聞いたことある?
- ② 立秋とは何か?小学生にもわかる意味
- ③ 二十四節気ってなに?
- ④ なんでまだ暑いのに「秋」なの?
- ⑤ 立秋の日にすること・使われる言葉
- ⑥ 小学生におすすめの立秋に関する豆知識5選
- ⑦ 立秋にまつわる自由研究・観察のヒント
- ⑨ 昔と今でちがう?立秋の感じ方
- ⑩ 立秋と天気・体調の関係
- おわりに:立秋は、季節を感じる“心のスイッチ”
① 導入:立秋って聞いたことある?
「立秋(りっしゅう)」という言葉、ニュースや学校のカレンダーで見たことはありませんか?
毎年8月のはじめごろ、「暦の上では秋に入りました」と言われます。
でも、その時期って——めちゃくちゃ暑いですよね!
プール日和、アイスが手放せない日々、セミの大合唱。どう考えても秋らしくない!
なのに、なぜ「秋が始まった」と言われるのでしょう?
今回は、小学生にも分かりやすく「立秋ってなに?」「どうして暑いのに“秋”なの?」という疑問にこたえながら、家族や友達にも話したくなる豆知識をたっぷり紹介します!
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② 立秋とは何か?小学生にもわかる意味

まず、「立秋」ってなんなのか、はっきりさせましょう。
立秋とは、「秋のはじまり」を意味する日のことです。
毎年だいたい8月7日ごろ【※2025年の立秋も8月7日】にやってきて、「これからは秋の気配が少しずつ感じられますよ〜」というサインになります。
ただし、これは「暦(こよみ)のうえでの秋」です。
私たちが感じている“体感の季節”とはちょっとズレがあるのがポイント!
たとえば、8月7日といえば、まだ夏休みのどまんなか。
気温は30℃を超えて、汗びっしょり。秋どころか、夏真っ最中です。
でも実は、この「立秋」は、昔から使われてきたある考え方に基づいて決められているんです。
③ 二十四節気ってなに?
その考え方とは、「二十四節気(にじゅうしせっき)」という暦の区切り方です。
昔の中国や日本では、1年を春・夏・秋・冬の4つに分けるだけではなく、もっとこまかく24にわけて季節の流れを表していました。
その24こそれぞれに名前があり、「立春(りっしゅん)」「立夏(りっか)」「立秋」「立冬(りっとう)」のように、季節のはじまりを示す言葉もあります。
たとえば:
これらはすべて、太陽の動き(地球から見た太陽の位置)によって決められています。
現代のように気温や天気を詳しく測れなかった時代、自然の変化を感じ取る知恵として使われていたんですね。
④ なんでまだ暑いのに「秋」なの?

ここがいちばんの疑問ですね!
「まだ暑すぎるのに、なんで秋って言うの?」
それは、「立秋」が太陽の動きをもとに決められているからなんです。
立秋は、地球が太陽の周りをまわる“軌道”のなかで、「秋の位置」にさしかかるとされるタイミング。
そのため、気温ではなく、「太陽の高さ」や「昼の長さ」などから判断されています。
でも、実際に空気が冷えてきたり、秋らしい気候になるには、まだまだ時間がかかります。
たとえば、夏に焼けたアスファルトや地面が冷えるまでには時間がかかりますよね?
そのため、立秋を過ぎても暑さのピークが続くことも珍しくありません。
つまり、立秋は**「これからだんだん秋になるよ」という“スタート合図”**のようなものなんですね。
⑤ 立秋の日にすること・使われる言葉

実は、立秋を境に、いくつかの習慣や言葉も変わります。
代表的なのが「暑中見舞い(しょちゅうみまい)」と「残暑見舞い(ざんしょみまい)」。
このように、あいさつの言葉まで変わるんですね。
さらに、天気予報やニュースなどでも
「暦のうえでは秋になりました」
「今日は立秋です。残暑が続きますね」
というふうに伝えられることがあります。
昔の人たちは、「朝夕の風が涼しくなった」とか、「セミの鳴き方が変わった」なんていう小さな自然の変化から、秋を感じ取っていたそうです。
⑥ 小学生におすすめの立秋に関する豆知識5選

ここからは、友だちや家族に話したくなる「立秋の豆知識」を紹介します。
自由研究のヒントにもなるので、気になるものはぜひ深掘りしてみてください!
【1】セミの鳴き声にも変化がある?
セミは夏の代名詞。でも、立秋をすぎると鳴くセミの種類が変わってくることがあります。
たとえば、ミンミンゼミやアブラゼミから、ツクツクボウシなどの“秋セミ”の声が増えてくるんです。
耳をすまして、「あれ、鳴き方がちがう?」と感じたら、それは季節の変わり目を感じ取ったサインかもしれません。
【2】昔の人は「涼しさ探し」をしていた!
今のようにエアコンがなかった時代、夏の終わりの涼しさはとても貴重でした。
立秋を過ぎると、人々は朝夕の涼しさを探して、「秋がきたなぁ」と感じていたそうです。
風のにおいや虫の声、小さな変化に気づく“感性”も昔の人の知恵。
自然ともっと仲良くなれるかもしれませんね。
【3】立秋の食べ物は「夏の名残」がポイント!
「立秋にはこれを食べる」という決まりはありませんが、夏の終わりを感じさせる食材が人気です。
たとえば:
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スイカ、きゅうり、トマトなどの夏野菜
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冷やしそうめんやかき氷
-
ナスや枝豆など、季節の旬の味を楽しむ
「夏を名残おしむ食卓」も、立秋の楽しみ方のひとつです。
【4】立秋にまつわる言い伝えや行事
立秋の頃には昔からいくつかの言い伝えや行事があります。
例えば、「立秋の雷は、秋の虫の目覚めを知らせる」と言われたり、
農家では秋の準備を始める目安として大切にされてきました。
また、この日に食べると良いとされる食べ物もあります。
たとえば、秋ナスや秋の味覚の前触れとなる食材をいただく習慣が地域によってあります。
【5】影がちょっと長くなる?
夏の間は太陽が真上にある時間が長く、影は短くなります。
でも、立秋をすぎるころになると、太陽の高さが少しずつ低くなり、影が長くなっていきます。
時間や場所によってちがいはありますが、「あれ?昨日より影が長い?」と気づくかもしれません。
影の長さを観察するのも、面白い自由研究になりますよ。
⑦ 立秋にまつわる自由研究・観察のヒント

立秋は、自然の変化を観察するのにぴったりのタイミング。
「どうしてこんなに暑いのに秋なの?」と疑問に思ったことを、そのまま自由研究にしてみましょう!
ここでは、おすすめの研究テーマをいくつか紹介します。
● 気温と太陽の高さをくらべてみよう!
立秋の前後で、気温や日差し、日照時間がどう変わるかを観察してみましょう。
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日の出・日の入りの時刻
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気温(朝・昼・夕方のちがい)
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太陽の位置(影の長さを使って測る)
毎日記録すると、立秋から少しずつ秋に向かっている様子が分かりますよ。
● 二十四節気のカレンダーをつくってみよう!
1年を24の節気で分ける「二十四節気」。
これをカレンダーにして、イラストをつけたり、季節のことばを書きこんだりすれば、オリジナルの学習ポスターになります。
「立秋」を調べたら、他の節気(たとえば「白露」「秋分」「寒露」など)も調べてみるのも楽しいですね。
● 秋の気配を探しに行こう!
家のまわり、公園、通学路などで、「秋っぽいもの」を探してみましょう。
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空の色(青の深さが変わる)
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虫の声(コオロギ・スズムシ)
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葉っぱの色や風のにおい
自然のちょっとした変化に気づくことで、季節を肌で感じる感性が育ちます。
● 「立秋日記」をつけてみよう!
やり方はとってもシンプル:
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立秋の日から毎日、短くてもいいので自然や空気の変化に気づいたことを書く
-
気温・影・虫の声・風・空の色など、気になったものを記録する
-
一週間〜10日ほど続けてみる
たとえば:
8月9日
夜、風が涼しかった。窓を開けて寝たらちょっと寒かった。空がきれい。
8月12日
セミの声が少しへった気がする。代わりに虫の声がした。
このように、自分の感覚を言葉にして残すことで、立秋から秋に向かう自然の変化が体感できるようになります。
書きためたものを自由研究や発表に使ってもOKです!
⑨ 昔と今でちがう?立秋の感じ方

現代では、立秋が来てもクーラーをつけて生活する人が多く、外に出てもセミの声や熱風に包まれて「とても秋とは思えない!」という感覚の人がほとんどかもしれません。
でも、昔の人たちは立秋の訪れをもっと敏感に感じ取っていたと言われています。
たとえば:
-
朝の風が少し涼しく感じる
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空の色が少し澄んでくる
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草むらから虫の声が聞こえる
-
夜に肌寒さを感じることがある
エアコンや人工照明がない時代には、自然の変化がそのまま暮らしに直結していました。
だからこそ、ほんの少しの涼しさや虫の声が、「秋が来た」と感じる大切なサインだったのです。
今でも、朝の空気を少し吸ってみるだけで違いを感じられることがあります。
「立秋の朝に窓を開けてみる」だけでも、秋への気配が少し見えるかもしれません。
⑩ 立秋と天気・体調の関係
もうひとつ注目したいのが、「立秋のころの体調管理」です。
この時期は、暑さが続いているにも関わらず、朝晩は少し涼しい風が吹いたり、急にゲリラ豪雨が起きたりして、気温差が激しくなりやすいのが特徴です。
その結果:
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暑さで体が疲れているのに、夜に冷えて風邪をひいてしまう
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食欲がなくなる(夏バテ)
-
寝苦しい夜と急な涼しさの繰り返しで、ぐっすり眠れない
というように、体調をくずしやすい時期でもあります。
このようなときに、「もうすぐ秋なんだな」と立秋を意識できていれば、
クーラーを控えたり、夜に一枚羽織ったり、食事を工夫したりするきっかけにもなります。
暦の言葉を、日々のくらしに活かすヒントとして使ってみると、立秋はもっと身近な存在になるでしょう。
おわりに:立秋は、季節を感じる“心のスイッチ”

暑さの中で迎える「立秋」は、ふつうなら見落とされがちな季節の区切りです。
でも、少し立ち止まって「秋の入り口なんだな」と思うだけで、
自然の風、空の高さ、虫の音など、小さなことに心が動くようになります。
それはまるで、**季節を感じる“心のスイッチ”**が入るようなもの。
立秋は、「秋のきざしを感じ取る心」を育てる絶好のタイミングです。
小学生のみなさんも、この日をきっかけに、
「今日は何がちがうかな?」「秋は近づいてきたかな?」と探してみてください。
日々のくらしの中で、季節ともっと仲良くなれますように。
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