
こんにちは。晴田そわかです。
今回の記事では《処暑ってどんな日?小学生と学ぶ旬の食べ物&季節の豆知識》について紹介させて頂きます。
1. はじめに
みなさんは「処暑(しょしょ)」という言葉を聞いたことがありますか?
二十四節気(にじゅうしせっき)の一つで、毎年8月23日ごろにあたります。夏休みの終わりに近いころで、「そろそろ暑さが落ち着き始めるよ」という合図の日です。
まだまだ昼間は汗をかくほど暑いこともありますが、朝や夕方になると「少し涼しい風が吹いてきたな」と感じることが多くなります。このように、処暑は夏から秋へと移り変わる「季節の分かれ目」を知らせてくれる大切な日なのです。
この記事では、
を、わかりやすく紹介していきます。大人にとっては昔からの季節感を思い出す機会に、小学生にとっては自由研究や生活の学びにつながる記事になるはずです。
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2. 処暑ってどんな日?

処暑は、二十四節気の14番目にあたります。二十四節気とは、古代中国で考えられた暦で、1年を24等分して季節の変化を細かく表したものです。今から2000年以上も前に作られた仕組みですが、日本の気候や農作業ともよく合い、いまでもカレンダーや季節のあいさつに使われています。
「処」という字には「落ち着く」「とどまる」という意味があり、「暑」はそのまま「暑さ」を表します。つまり「暑さが落ち着くころ」というのが処暑の意味です。
ただし、実際には8月下旬といってもまだまだ暑い日が多く、猛暑日になることもあります。ではなぜ「暑さがおさまる」とされたのでしょうか?
それは、朝夕の気温が少しずつ下がり始め、夜には涼しい風や虫の声が感じられるようになるからです。昔の人は昼間の気温よりも「朝晩の空気の変化」に敏感で、そこから秋の訪れを読み取っていました。
小学生のみなさんにとっては、「夏休みが終わるころにやってくる日」と覚えるとわかりやすいですね。宿題をまとめているときや、新学期の準備を始めるころにちょうど処暑がやってきます。
3. 処暑の頃に見られる自然の変化

処暑のころになると、自然界でも少しずつ変化が見られるようになります。
● 昆虫の変化
夏の代表といえばセミの鳴き声です。ですが、処暑をすぎるとアブラゼミやミンミンゼミの声が少なくなり、代わりに夜になるとリーンリーンと鳴く鈴虫やコオロギの声が聞こえてきます。これは秋の虫たちが活動を始める合図です。
👉 豆知識:昔の人は「秋の虫の声」を風情として楽しみ、俳句や短歌によく詠み込みました。日本人にとって「虫の声を聞く文化」があるのは珍しく、海外では虫の声はただの雑音として扱われることが多いそうです。
● 空の変化
夏の入道雲(にゅうどうぐも)は大きくもくもくと広がりますが、処暑のころには「うろこ雲」「いわし雲」と呼ばれる細かい雲が空に広がることが多くなります。これも秋の訪れを知らせるサインです。
👉 豆知識:うろこ雲が広がると、天気が下り坂になりやすいと言われています。昔の人は雲を見て翌日の天気を予測していました。
● 植物の変化
田んぼの稲は、夏の強い日差しを受けて大きく育ち、処暑のころには実り始めます。風に揺れる稲穂の姿は、秋の収穫を待つ農家の人々にとって大切な景色です。
また、コスモスやヒガンバナなど、秋を代表する花が咲き始めるのもこのころです。
● 小学生向け観察アイデア
自然の小さな変化を意識してみると、処暑が「夏から秋への橋渡しの時期」だと実感できるでしょう。
4. 処暑の旬の食べ物

季節の変化は食べ物からも感じられます。処暑のころは夏野菜と秋の味覚がちょうど重なる時期で、旬の味わいがとても豊かです。
● 野菜
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なす:水分が多く、体の熱を冷ましてくれる夏野菜。焼きなすや煮びたしにぴったり。
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ピーマン・ゴーヤ:夏バテ防止に効果的。ゴーヤチャンプルーなど、苦みを活かした料理が人気。
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枝豆:夏の定番ですが、この時期が最もおいしい。タンパク質やビタミンも豊富。
● 果物
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なし:水分たっぷりで、のどの渇きを癒す。食物繊維も豊富。
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いちじく:「不老長寿の果物」と呼ばれるほど栄養価が高く、食物繊維・鉄分を含む。
● 魚
👉 豆知識:旬の食べ物は栄養が豊富でおいしいだけでなく、値段も手ごろになるため、昔から「旬を食べることは体に良い」とされてきました。日本人の食文化は、まさにこの「旬」を大切にしてきた歴史があるのです。
5. 処暑にまつわる豆知識

処暑は、ただ「暑さがやわらぐ日」というだけではありません。昔の人々はこの節目を生活や文化に深く結びつけてきました。ここでは知っているとちょっと得する豆知識を紹介します。
● 台風シーズンの始まり
処暑のころから、日本列島は本格的な台風シーズンに入ります。昔から「二百十日(にひゃくとおか)」「二百二十日(にひゃくはつか)」という言葉があります。これは立春から数えて210日目・220日目を指し、ちょうど処暑のあとにあたる日で、台風がやってきやすい時期だと言われています。
👉 豆知識:江戸時代の農民たちは「二百十日には嵐が来る」と恐れ、豊作を願って祭りや祈りを捧げました。現在でも、台風シーズンへの警戒心から「処暑=防災意識を高める時期」と考える人も多いのです。
● 季節のあいさつ「処暑の候」
日本では手紙やビジネス文書の冒頭に「季節のあいさつ」を入れる習慣があります。処暑の時期には「処暑の候」「残暑の候」などの言葉を使います。
例えば、
「処暑の候、朝夕は過ごしやすくなってまいりましたが…」
といった形で始めると、とても丁寧な印象を与えられます。
👉 豆知識:こうした時候のあいさつは、古くから「四季を大切にする日本文化」の表れです。習字や国語の授業でも使える表現なので、小学生が覚えておくと作文の幅が広がります。
● 農作業の節目
処暑は農業にとっても大切な区切りです。稲が黄金色に色づき始め、農家では収穫の準備に入ります。また、稲刈り前の田んぼには「案山子(かかし)」が立てられることも多く、これも処暑の季節ならではの風景です。
👉 豆知識:「案山子」はただ鳥を追い払うための道具ではなく、昔は神様を呼び寄せる役割を持つと考えられていました。そのため、秋祭りなどでは案山子を飾って五穀豊穣を祈る風習が残っています。
● 体調を崩しやすい季節
処暑をすぎると、昼と夜の気温差が大きくなります。そのため、体調を崩しやすい時期でもあります。冷たい飲み物を控えて温かい食事をとったり、夜は薄手の布団を用意したりする工夫が必要です。
👉 豆知識:「季節の変わり目は風邪をひきやすい」とよく言われますが、これは体が気温差に対応しようとして自律神経が乱れるからです。昔の人は「衣替え」を上手に行い、体を守っていました。
6. 小学生向け学習・自由研究アイデア

処暑は「夏から秋への移り変わり」を観察するのに絶好の時期です。自由研究のテーマとしてもぴったりなので、いくつかアイデアを紹介します。
● 気温の記録
処暑の日から1週間、毎日朝と夜の気温を測って表にしてみましょう。昼間は暑くても、朝晩の気温が少しずつ下がっていく様子が見られるはずです。グラフにすると変化がわかりやすくなります。
● 秋の虫を調べる
夜に聞こえる虫の声をメモして、図鑑で調べてみましょう。コオロギや鈴虫、マツムシなど、鳴き声の違いを比べると楽しいです。録音して比較するのもおすすめです。
● 旬の果物の観察日記
ぶどうやなしを買ってきて、形や色、香り、味を観察しましょう。絵や写真で記録し、栄養や産地を調べると立派な自由研究になります。
● 処暑をテーマに俳句や短歌を作る
「処暑」という季語を使って俳句を作ってみましょう。例えば、
「処暑の風 セミの声より 虫の声」
のように、自然の変化を短い言葉で表す練習ができます。
👉 豆知識:俳句や短歌は、日本人が季節感を表現する大切な文化です。「処暑」という言葉自体も季語になっています。
7. まとめ

処暑は、毎年8月23日ごろに訪れる二十四節気のひとつで、「暑さが落ち着き始めるころ」という意味を持っています。まだまだ昼間は暑いですが、朝夕には涼しい風や虫の声が感じられるようになり、自然界は確実に秋へと歩みを進めています。
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自然の変化(虫・空・植物)
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旬の食べ物(なす・ぶどう・さんまなど)
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文化的な豆知識(台風シーズン、処暑の候、案山子)
これらを知ることで、処暑は単なる「暦の日」ではなく、生活や学びにつながる大切な節目であることがわかります。
小学生にとっては、処暑を題材に観察や自由研究をすると新しい発見があるでしょう。大人にとっては、昔ながらの知恵や風習を思い出し、季節を味わうきっかけになります。
忙しい毎日でも、処暑のころには少し立ち止まって、空を見上げたり旬の味を楽しんだりしてみてください。日本ならではの「季節を感じる心」がきっと豊かになります。
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