
こんにちは。晴田そわかです。
今回の記事では《小学生の読書感想画アイデア30選|低学年・高学年別の題材と描き方のコツ》について紹介させて頂きます。
- 1. はじめに
- 2. 読書感想画とは?小学生にとっての意味
- 3. 読書感想画に取り組むメリット
- 4. 小学生向け読書感想画アイデア30選
1. はじめに
小学校の夏休みや学期末に多く出される課題のひとつが「読書感想画」です。読書感想文は耳馴染みがあるものの、「感想を絵で表す」ことに戸惑う小学生や保護者も少なくありません。
「どんな本を選べばいいの?」「絵にする場面をどう決めればいいの?」と悩んでしまう方は多いでしょう。特に低学年の子どもは表現力の幅がまだ狭く、高学年では逆に「どんなテーマを描けば独創的になるか」と迷うことがあります。
この記事では、小学生向けの読書感想画アイデア30選を、低学年・中学年・高学年に分けて具体的に紹介します。さらに、題材選びのポイントや構図の工夫、描き方のコツまで網羅的に解説します。コンクール入賞を目指す子にも、夏休みの宿題をスムーズに終わらせたい子にも役立つ内容です。
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2. 読書感想画とは?小学生にとっての意味

読書感想画は「本を読んで感じたことや心に残った場面を絵で表現する」活動です。文字ではなく絵で伝えるため、子どもたちの想像力や感性が大きく発揮されます。
読書感想文との違い
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読書感想文:言葉で気持ちを整理して表現する
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読書感想画:イメージや感情をビジュアルで伝える
両者は補い合う関係にあり、子どもが「読んでどう感じたか」を多面的に表現する機会となります。
学校やコンクールで重視されるポイント
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独創性:他の子と同じ場面でも、自分なりの視点があるか
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感情表現:登場人物の気持ちや自分の感情が伝わるか
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構図や色彩:見る人の目を引きつける表現になっているか
3. 読書感想画に取り組むメリット

読書感想画は単なる宿題ではなく、多くの教育的効果があります。
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読解力が深まる
文章を絵に変換する過程で、本の内容をより細かく理解できます。 -
感情表現が豊かになる
「うれしい」「悲しい」といった気持ちを色や表情で描くことで、自分の心を整理できます。 -
創造力・想像力が育つ
本には描かれていない場面や背景を自分の頭の中で補いながら描くことで、発想力が鍛えられます。 -
美術的な基礎力が伸びる
人物の大きさ、バランス、色の組み合わせを考える練習にもなります。 -
達成感を得られる
完成した絵を提出し、評価されることで自信につながります。
4. 小学生向け読書感想画アイデア30選
ここからは、低学年(1〜2年生)、中学年(3〜4年生)、高学年(5〜6年生)に分けて、描きやすく人気のある題材を30個紹介します。まずは低学年向けからです。
低学年(1〜2年生)向け読書感想画アイデア10選

① 『スイミー』(レオ=レオニ)
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選定理由
低学年にとって「協力すること」は学校生活で頻繁に学ぶテーマです。小さな魚たちが一つになって大きな魚に立ち向かう場面は、子どもが共感しやすく、集団活動の経験とも結びつけやすい題材です。対比が明確で、構図にも迫力を持たせやすい点も魅力です。 -
表現のコツ
スイミーを黒で大きく配置し、周囲を赤い魚で囲むと視覚的に映えます。画面の下半分に海藻を描き、上に空間を広げることで奥行きを出すとより完成度が高まります。魚の群れを円形や矢印状に配置して「動き」を感じさせると効果的です。 -
つまずきポイント
魚を一匹ずつ細かく描いて時間切れになることが多いです。群れは数匹を繰り返し描く程度で十分に見栄えします。教師や保護者は「全員描かなくても群れらしく見える方法」を示すと良いでしょう。
② 『ぐりとぐら』(中川李枝子)
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選定理由
生活に身近な「食べ物」が登場する物語は低学年に人気です。大きなカステラというインパクトのある題材は、子どもが楽しんで描けるモチーフです。 -
表現のコツ
画面いっぱいにカステラを描き、黄色の明るさを強調するのがポイントです。ぐりとぐらの表情を生き生きと描き、周りに森の動物を描き加えると物語の雰囲気が広がります。背景に緑や青を加えると、温かみのあるシーンになります。 -
つまずきポイント
キャラクターを小さく描きすぎると場面が伝わりにくくなります。あえてキャラクターを大きめに、食べ物を誇張して描くように促すと作品が映えます。
③ 『はらぺこあおむし』(エリック・カール)
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選定理由
色彩が豊かで子どもに親しみやすい作品です。蝶に変わる場面は変身のドラマがあり、絵にすると非常に華やかになります。 -
表現のコツ
大きな蝶を画面中心に描き、周りに果物や葉を散りばめるとストーリー性が出ます。色は塗り重ねや混色を取り入れると、カールの原画のような深みが表現できます。 -
つまずきポイント
単調な塗り方になりがちです。教師は「赤に少し黄色を混ぜてみよう」など、具体的な混色の工夫をアドバイスすると効果的です。
④ 『おおきなかぶ』(ロシア民話)
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選定理由
「力を合わせる」題材として定番。縦方向に人物を並べる構図は低学年にも理解しやすく、躍動感を出しやすいです。 -
表現のコツ
人物を斜めに配置し、動物が次々とつながる構図にすると楽しい雰囲気が出ます。かぶを大きく誇張し、地面の下半分に描くと「引っ張る」動きが強調されます。 -
つまずきポイント
人物や動物の表情が単調になりがちです。喜びや苦しさの表情を描かせると、感情が伝わる作品になります。
⑤ 『三びきのやぎのがらがらどん』
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選定理由
スリルのある場面が描ける物語です。特に橋の上でトロルと対峙する場面は、緊張感を絵にしやすく、子どもも夢中で描けます。 -
表現のコツ
トロルを画面の片側に大きく配置し、反対側にヤギを描くと「対峙」が強調されます。橋を斜めに入れると奥行きが出やすいです。 -
つまずきポイント
怖さを表現できず、ただの動物の絵になってしまうケース。トロルの表情や色使い(暗い色調)を工夫させることが必要です。
⑥ 『てぶくろ』(ウクライナ民話)
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選定理由
多くの動物が登場するため、子どもが自由に好きな動物を描ける題材です。温かいイメージで描けるのもポイントです。 -
表現のコツ
手袋を画面中央に大きく描き、その中にさまざまな動物を重ねて描くと楽しい雰囲気が出ます。色のバリエーションを豊かにして賑やかさを表現します。 -
つまずきポイント
動物の大きさのバランスが取りづらい点。教師は「全員を入れなくても良い」と助言し、数匹を印象的に描かせると無理なく仕上がります。
⑦ 『しろいうさぎとくろいうさぎ』(ガース・ウィリアムズ)
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選定理由
友情や愛情といった抽象的なテーマを、動物を通してやさしく描ける作品です。低学年でも感情表現に挑戦できます。 -
表現のコツ
背景を夜空や草原にすると雰囲気が出ます。うさぎを大きめに描き、体を寄せ合う姿で「気持ち」を伝えます。 -
つまずきポイント
「何を描けばよいか分からない」と悩む子が多い題材です。教師は「2匹が仲良くしている場面を描こう」と具体的に声かけするとスムーズです。
⑧ 『かいじゅうたちのいるところ』(モーリス・センダック)
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選定理由
子どもが自由に想像を広げやすいファンタジー。怪獣たちのユニークな姿は、低学年が楽しんで描けるモチーフです。 -
表現のコツ
画面いっぱいに怪獣を描き、背景に森や夜空を入れると冒険の雰囲気が出ます。主人公を中央に描き、王冠を強調すると物語性が強まります。 -
つまずきポイント
怪獣のデザインに時間をかけすぎること。教師は「一番好きな怪獣を大きく描こう」と伝えると、完成まで到達しやすくなります。
⑨ 『11ぴきのねこ』(馬場のぼる)
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選定理由
コミカルな題材で、集団での行動を描ける作品です。ねこたちが協力して大きな魚を運ぶ場面は、動きや表情を楽しく描けます。 -
表現のコツ
大きな魚を画面中央に描き、周りにねこたちを配置すると構図に迫力が出ます。ねこの表情を一匹ずつ工夫することで、コミカルさが増します。 -
つまずきポイント
ねこを11匹描こうとして時間が足りなくなる。→数匹を大きめに描いて「集団らしさ」を出せば十分です。
⑩ 『ねずみくんのチョッキ』(なかえよしを)
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選定理由
小さい存在が一生懸命に生きる姿は、低学年が感情移入しやすいテーマです。大きな動物との対比を絵で表すことができます。 -
表現のコツ
画面中央に小さなねずみくんを描き、その周囲に大きな動物を配置すると「大きさの対比」が際立ちます。赤いチョッキを強調すると、作品全体が引き締まります。 -
つまずきポイント
ねずみを小さく描きすぎて存在感が薄れること。あえて大きく描かせる指導で、テーマが伝わる作品になります。
中学年(3~4年生)向け読書感想画アイデア10選

中学年になると文章読解力が高まり、登場人物の感情や出来事の因果関係を理解できるようになります。低学年に比べ、抽象的なテーマの表現や複数場面の関連づけも可能です。以下では、題材選びの具体例、構図、絵に落とし込む工夫を詳しく紹介します。
① 『モチモチの木』(斎藤隆介)
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題材のポイント
主人公の豆太が恐怖を乗り越えてじさまを助ける場面は、心の成長を象徴的に描けます。 -
絵の工夫
夜のモチモチの木を大きく背景に配置し、光り輝く木と豆太の小さな体を対比させる。恐怖と勇気をどう両立させるかが鍵。 -
表現の工夫
闇の色合いを濃くして「怖さ」を出しつつ、木から放たれる光を黄色や白で強調する。豆太の表情を「怖いけど踏み出す瞬間」に設定するとドラマ性が増します。
② 『ごんぎつね』(新美南吉)
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題材のポイント
ごんと兵十のすれ違いは、読書感想画でよく選ばれる題材。子どもたちは「悲しさ」や「誤解」のテーマを絵で表現できます。 -
絵の工夫
ごんが栗やきのこを置く場面と、兵十がそれに気づく場面を同じ画面に入れる「同時描写構図」がおすすめ。 -
表現の工夫
ごんを画面の端に小さく描き、兵十の前に供えられた食べ物を大きく描くことで「見えない気持ち」を表現できる。
③ 『エルマーのぼうけん』(ルース・G・ガネット)
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題材のポイント
冒険やファンタジー要素が多く、自由度が高い。特に動物を助けるシーンや道具を使う場面は子どもが絵にしやすい。 -
絵の工夫
画面に大きなドラゴンを配置し、エルマーを対比的に小さく描く。色彩豊かな背景(森、川、島)を入れると世界観が伝わります。 -
表現の工夫
ユーモラスな雰囲気を大切にし、道具(チューインガムやキャンディ)を目立つように描くと作品に楽しさが出ます。
④ 『魔女の宅急便』(角野栄子)
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題材のポイント
自立や成長をテーマにできる作品。キキが空を飛ぶシーンは感想画に人気です。 -
絵の工夫
大空を大きくとり、下に街の景色を小さく描いて遠近感を出す。キキの表情を「希望」「不安」「挑戦」など子ども自身の読後感と重ねると良い。 -
表現の工夫
夜空なら星を散らし、昼空なら雲を強調して「広がり」を意識。空間を大胆に使う構図にすると映えます。
⑤ 『ちいちゃんのかげおくり』(あまんきみこ)
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題材のポイント
戦争文学の導入としてよく扱われる作品。命の大切さや家族の絆をどう描くかが重要。 -
絵の工夫
「影送り」の場面を象徴的に描くのが定番。ちいちゃんと家族の姿を並べ、夕焼け空を背景に影を伸ばす。 -
表現の工夫
影をくっきりと描くことで儚さを演出。ちいちゃんの笑顔を描くか、寂しげに描くかで感想の深まりが伝わります。
⑥ 『スーホの白い馬』(モンゴル民話)
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題材のポイント
友情と別れを描く感動的な物語。馬と少年の絆をどう表すかが鍵。 -
絵の工夫
広大な草原を背景に、白い馬を画面中央に大きく描く。少年を抱きしめる場面や馬が天に昇る場面が象徴的。 -
表現の工夫
空の色を変化させて「別れ」の雰囲気を表現。白い馬を清らかに輝かせると感動が伝わります。
⑦ 『大どろぼうホッツェンプロッツ』(オトフリート・プロイスラー)
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題材のポイント
冒険やユーモアが詰まった作品。事件の面白さを絵で表現できます。 -
絵の工夫
ホッツェンプロッツを画面中央に大きく描き、少年たちや魔法使いを周りに配置。賑やかな場面構成が映えます。 -
表現の工夫
帽子や武器など特徴的な小道具を強調するとキャラクター性が出る。ユーモラスに描くと審査員の目を引きます。
⑧ 『ふたりはともだち』(アーノルド・ローベル)
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題材のポイント
がまくんとかえるくんの友情は、感想画にしやすい温かい題材。 -
絵の工夫
ふたりの会話や遊ぶ場面を中心に描く。日常の中のやさしさを表現することで作品の「温度」が伝わります。 -
表現の工夫
緑のトーンを多用しつつ、背景に花や草を丁寧に描くと穏やかな空気感が出ます。
⑨ 『西遊記』(児童向けリメイク版)
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絵の工夫
孫悟空の戦いの場面を大きく描き、他の仲間を背景に小さく配置して物語性を強調。 -
表現の工夫
炎や雲など「動きのある背景」を活かし、色鮮やかにすると迫力が出ます。
⑩ 『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治・児童向け版)
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題材のポイント
幻想的な世界観が読書感想画向き。ジョバンニとカムパネルラの旅を象徴的に描けます。 -
絵の工夫
夜空と列車を画面いっぱいに広げ、二人を小さく描くことでスケール感を演出。 -
表現の工夫
星座を細かく描くと「幻想性」が増す。列車を青や紫で表現し、神秘的な雰囲気を大切にします。
👉 この10作品は 題材そのものが感情表現を引き出しやすい ため、感想画に非常に適しています。教師の立場から見ると、子どもが「どの場面を切り取るか」「何を強調するか」で作品の質が変わるため、構図の工夫をしっかり指導することが重要です。
高学年(5~6年生)向け読書感想画アイデア10選

高学年になると、子どもたちは「表面的な場面描写」から一歩進み、テーマ性や象徴性を絵に取り込む力が育ちます。審査員の視点から見ても、人物や背景を超えて「心情」「対立」「象徴」を絵に込めた作品は強く印象に残ります。
① 『走れメロス』(太宰治・児童版)
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題材のポイント
友情・信頼・裏切りといった複雑なテーマを絵にできる。特にラストシーンの感動をどう表現するかが鍵。 -
絵の工夫
処刑場で抱き合うメロスと友人セリヌンティウスを中心に描く。背景には沈む夕日を入れて「時間の緊迫感」を表現。 -
表現の工夫
汗や涙を強調し、「生き抜いた絆」を視覚的に伝える。単なる人物画にせず、色彩のコントラストで緊張感を出すと審査で目を引きます。
② 『海の命』(立松和平)
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題材のポイント
命の尊さや自然との向き合い方を考える作品。鯛と少年の関係が象徴的。 -
絵の工夫
海中の大きな鯛と、それに挑む少年を対比的に配置。魚群や波を入れると臨場感が増す。 -
表現の工夫
青の濃淡を活用し、海の奥深さを表現。鯛を赤で強調すると視線が集中し、テーマが際立ちます。
③ 『人間になりたがった猫』(ロイド・アリグザンダー)
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題材のポイント
「本当の自分とは何か」を問う物語。人間の姿と猫の姿の対比が感想画で映えます。 -
絵の工夫
半身を人間、半身を猫として描く「象徴的表現」が有効。子ども自身の解釈を入れやすい題材。 -
表現の工夫
背景に城や町を描いて「人間社会との距離感」を示す。色彩を使い分けて葛藤を表現する。
④ 『注文の多い料理店』(宮沢賢治)
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題材のポイント
風刺性のある作品。人間の傲慢さと自然の厳しさを対比して描ける。 -
絵の工夫
洋館の中で困惑する紳士と、不気味に迫る「見えない存在」を対比的に描く。 -
表現の工夫
光と影を強調して不安感を出す。紳士の表情を誇張することで寓話性を引き立てます。
⑤ 『ハチ公物語』(秋田犬ハチ公のお話・児童版)
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題材のポイント
忠誠心と別れを描く実話。子どもたちが感情移入しやすい。 -
絵の工夫
駅前で待つハチを中央に描き、人々の流れを背景に入れる。孤独感を強調できる。 -
表現の工夫
灰色の背景に対し、ハチを茶色で際立たせる。目の表情を重視することで「ひたむきさ」が伝わる。
⑥ 『二十四の瞳』(壺井栄)
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題材のポイント
戦争と平和、教師と子どもの絆を描く。高学年にふさわしい重いテーマ。 -
絵の工夫
海辺で子どもたちを見守る「おなご先生」を中心に描き、子どもの笑顔と戦争の影を同時に表現。 -
表現の工夫
空を明るく描く一方で、遠くに軍艦を小さく入れるなど「平和と不安の対比」を盛り込むと奥行きが出ます。
⑦ 『アンネの日記』(児童向け抄訳)
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題材のポイント
差別や平和について深く考えられる作品。描写には慎重さと尊厳が必要。 -
絵の工夫
窓辺に座るアンネを描き、外に広がる青空と閉ざされた部屋を対比。 -
表現の工夫
光を「希望」として取り入れる。背景を暗色でまとめ、光だけを鮮やかにすることでメッセージ性が強まります。
⑧ 『車のいろは空のいろ』(あまんきみこ)
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題材のポイント
日常の中にある人の優しさをテーマにした短編集。 -
絵の工夫
バスや町の風景と、そこに関わる人々を細かく描く。シンプルながら「心の温かさ」が伝わる。 -
表現の工夫
明るい色調を用い、人物の表情を丁寧に描写。小さな出来事の尊さを絵で表せます。
⑨ 『星の王子さま』(サン=テグジュペリ・児童版)
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題材のポイント
哲学的で抽象的な作品。感想画で「象徴的表現」に挑戦できる。 -
絵の工夫
小さな星に立つ王子を画面中央に描き、広大な宇宙を背景にする構図が効果的。 -
表現の工夫
薔薇やキツネを象徴的に描き、「大切なものは目に見えない」というテーマを視覚化。
⑩ 『博士の愛した数式』(小川洋子・児童向け簡易版)
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題材のポイント
数学を通じた交流を描いた作品。抽象的だが、工夫次第で感想画にできる。 -
絵の工夫
博士と子どもが一緒に黒板を見ている姿を描き、数字や公式を光のように浮かせる。 -
表現の工夫
数字を「飾り」ではなく「希望やつながりの象徴」として配置する。青や白を基調に知的な雰囲気を出す。
教師視点からのまとめ
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高学年は 「場面の切り取り」だけでなく「テーマをどう象徴化するか」 が勝負。
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色彩の意味づけ、空間の使い方、人物の表情の深み が入賞のポイント。
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親や教師は「ただ絵を描く」指導から一歩進んで、「何を伝えたいのか」「どうすれば見る人に届くか」を問いかけることが重要。
5. 読書感想画の描き方のコツ

感想画は「絵の上手さ」ではなく、どれだけ心の動きを表現できるか が大切です。ここでは指導経験のある教師の視点から、実際に子どもに伝えるべき描き方のコツを整理します。
本選びのポイント:イメージしやすいシーンがあるか
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子どもが「ここを描きたい!」と自然に思える場面があるかどうかが成功の分かれ目。
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抽象的すぎる話よりも、具体的な行動や風景が出てくる物語を選ぶと絵にしやすい。
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教師や親は「この本ならどんな絵が描けそう?」と問いかけるとよい。
構図の工夫:人物を大きく、感情が伝わるように描く
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子どもは背景を細かく描きたがるが、主役が埋もれてしまうことが多い。
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人物を画面の中央・大きめに描き、表情や動作を強調することを指導する。
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斜め構図(画面を対角線で分ける)を使うと、動きや緊張感を出しやすい。
印象的な場面を切り取る:一番心が動いた瞬間を選ぶ
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「本を全部説明しよう」とせず、心が揺さぶられた一点を選ぶ。
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例えば『ごんぎつね』なら「ごんが栗を置く瞬間」か「兵十に撃たれる瞬間」、どちらを描くかで意味が大きく変わる。
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選んだ場面に子ども自身の感情が重なるかどうかが大切。
色使い:感情に合わせた色で表現する
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青=悲しみ、赤=情熱、黄色=喜び、黒=不安や恐怖など、色彩心理を意識する。
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教師の指導では「この場面はどんな気持ち? その気持ちに合う色は?」と声をかけると効果的。
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子どもが自由に色を選ぶことを尊重しつつ、「色で感情を表す」意識を持たせる。
オリジナリティ:見たままではなく「自分が感じたこと」を反映
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参考資料や見本の模写に頼ると「正解はこれ」という固定観念に陥りがち。
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感想画は「自分の感じたことをどう表すか」が本質。
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背景を自分の生活に重ねたり、象徴的に描いたりすることで独自性が出る。
6. よくある失敗例と注意点

指導現場で繰り返し見られる「つまずきパターン」と、その改善の方向性を整理します。
本の内容をそのまま「説明」してしまう
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起承転結を一枚の絵に詰め込みすぎて散漫になる。
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→ 「最も心に残った場面」に絞る指導が効果的。
登場人物が小さすぎて印象に残らない
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背景を大きく描きすぎて、人物が豆粒のようになるケース。
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→ 人物を画面の1/3以上に配置するくらいの意識が必要。
背景ばかりで主題が伝わらない
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山や空、家を丁寧に描いても「誰のどんな気持ち?」が伝わらない。
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→ 人物の表情や仕草を強調し、背景は「補助」として整理する。
模写や見本に頼りすぎる
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「この絵を描けば正解」という発想になり、個性が消えてしまう。
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→ 教師や親は「この見本通りに描いて」ではなく「自分ならどう描く?」と問いかけることが大切。
7. 親がサポートできること

感想画は学校の課題であると同時に、家庭でのサポートが大きな助けになります。ただし「親が描いてしまう」のはNG。役割を整理しましょう。
本選びを一緒にする
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子どもが迷っている場合、親が「この本は絵にしやすい場面があるよ」と提案できる。
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興味を持って読める題材を選ぶことが、成功の第一歩。
感じたことを言葉にしてあげる(描く前に会話)
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「どんなところが心に残った?」と聞き出し、言葉にすることで描きたいイメージが鮮明になる。
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会話を通して「何を表したいのか」を整理してあげるのが親の役割。
下書き段階でアドバイス(構図や大きさ)
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下書きの段階なら「人物が小さいね」「顔が見えたほうがいいね」と軽く助言できる。
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完成後に直すのは難しいため、構図と配置だけサポートするのが有効。
色塗りや仕上げは子どもに任せる
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塗り方や細部を親が手を出してしまうと「自分の絵じゃない」と感じてしまう。
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出来映えよりも「自分でやりきった達成感」を優先する。
8. まとめ
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読書感想画は「絵がうまい子のための課題」ではなく、読書の感動を形にする楽しい表現活動。
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学年に合わせて題材を選び、場面を絞り、構図や色を工夫することで、誰でも表現力ある作品を仕上げられる。
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よくある失敗を避け、親が適切にサポートすれば「自分の絵」として誇れる作品になる。
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今回紹介した30選の題材は、教師の視点から見ても実用性が高いものばかり。ぜひ親子で本を選び、楽しく取り組んでほしい。
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