
こんにちは。晴田そわかです。
今回の記事では《教室で簡単にできる盛り上がるハロウィンゲーム15選》について紹介させて頂きます。
- 導入 — 教室でハロウィンを楽しもう!子どもが夢中になる学級レクとは
- 第1章:小学校低学年向けハロウィンゲーム5選
- 低学年向けゲームまとめ(授業での導入のコツ)
- 第2章:小学校中学年向けハロウィンゲーム5選
- 第3章:高学年向けハロウィンゲーム5選
- 【第4章】教室で安全に楽しむための工夫と注意点
- 【第5章】ハロウィンゲームを授業に発展させるアイデア
- 【第6章】まとめ:ハロウィンゲームで笑顔があふれる教室に
- 【付録】無料で使える!ハロウィン教材・カード素材集 🎁
導入 — 教室でハロウィンを楽しもう!子どもが夢中になる学級レクとは
10月になると、学校の教室にも秋の空気が流れます。季節行事は子どもたちの心を動かし、授業に「遊び」と「学び」のスパイスを加えてくれます。中でもハロウィンは、準備が比較的簡単で学年を問わず盛り上がるため、学級レクや授業内アクティビティとして取り入れやすい行事です。
ハロウィンを学級で扱うメリットは大きく分けて三つあります。
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参加のしやすさ:簡単な道具や素材でできる活動が多く、低コストで準備できる。
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多様な学習に結びつけやすい:英語表現、国語の表現活動、図工の制作、算数の得点計算など、教科横断で使える。
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児童の主体性を引き出す:飾り付けや係を任せることで、学級経営にも好影響を与える。
この記事では、教室で簡単にでき、短時間で終わるハロウィンゲームを学年別(低学年・中学年・高学年)に5つずつ、合計15個紹介します。今回はまず低学年向けの5つを詳しく解説します。どれも45分授業や短い放課後の時間で実施可能な内容です。準備、所要時間、進行手順、学習のねらい、注意点、発展案まで含めて書いているので、そのまま授業計画に組み込めます。
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第1章:小学校低学年向けハロウィンゲーム5選

ねらい:体を動かして楽しむこと、友達と関わること、簡単な言葉を使うこと。安全第一で笑顔を引き出す活動を選びました。
1. ハロウィンビンゴ(絵カードビンゴ)
ねらい:ハロウィン関連語彙(絵)に親しむ/Listeningと語彙定着
準備:ビンゴカード(4×4がおすすめ)×人数、絵カード(かぼちゃ・おばけ・こうもり・魔女など)
所要時間:10〜20分
やり方(授業での流れ)
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最初に黒板でイラストを見せながら単語を読み上げ、全員で発音練習(3分)。
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各自にビンゴカードを配り、見本の絵カードを見て好きな絵を自分のマスに記入(書けない児童は教師が代書)(3分)。
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教師がランダムに絵カードを引き、英語(または日本語)で読み上げる。児童は聞き取って該当するマスに印をつける(10分)。
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先に1列揃った児童は“Bingo!”と元気に発表。正誤を確認したら小さな景品や称賛で盛り上げる(2分)。
工夫とバリエーション
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読み上げを英語にすると英語活動になり、簡単なフレーズ練習にもつながる。
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マスを4×4にすることで低学年でも終わりやすい。
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言葉が読めない低学年は絵だけで運用。カードを配る代わりに投影してもOK。
注意点:ペースを速めすぎない。取り残されないように複数回読み、嬉しい反応を積極的に拾う。
2. おばけ探しゲーム(教室宝探し)
ねらい:観察力と協力力を育てる/短時間で興奮を与える導入活動に最適
準備:小さなおばけカード(20〜30枚)、チーム分け用のしおりや色紙、スタンプや小さな景品
所要時間:10〜15分
やり方
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事前に教室の安全な場所(机の下、掲示板の隣、窓際の棚など)におばけカードを隠しておく。危険な場所には置かない。
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授業では児童を小グループ(3〜4人)に分け、制限時間(例:5分)を設定してスタート。見つけたカードの枚数をチームで数える。
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見つけたカードはチームごとに色別の袋へ入れ、時間になったら集計。トップのチームを発表して拍手!
学習のつなげ方
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見つけたおばけカードに線や指示(例:「黄色のリボンのところにある」)をつけて、読む力や聞く力の要素を加える。
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見つけたカードを教材にして、その場で単語読み(英語)に挑戦する。
注意点:走らせない。机や椅子に登らせない。事前に「触っていいもの・触ってはいけないもの」を明確に指示する。
3. トリック・オア・トリートじゃんけん
ねらい:簡単な英語の掛け声を使って遊ぶ/ルールを守る力を育てる
準備:小さな景品(チョコの代わりにシール等)、やる気を引き出すBGM(任意)
所要時間:5〜10分
やり方
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前提の英語フレーズを教える:「Trick or Treat!」「Happy Halloween!」「Thank you!」などを練習(2〜3分)。
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ペアを作り、”Trick or Treat!”と言ってからじゃんけん。勝ったら相手からスタンプを1つもらう、負けたら簡単なミッション(例:面白い声で“Boo!”と言う)を実行。
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時間を決めて、最も多くスタンプを集めた児童に小さな称賛。
展開案
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英語の掛け声を必ず入れるルールにすると英語活動に。
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ミッションを英語で行うようにすると発話の機会が増える。
注意点:景品の扱いや配布で混乱が出ないよう、あらかじめルールを明確にしておく。
4. かぼちゃボーリング(室内ボーリング)
ねらい:簡単な運動遊びで体を動かす/得点計算で算数的要素も導入
準備:空のペットボトル(10本)、マスキングテープで飾り付け、軽いボール(布ボール等)
所要時間:10〜15分
やり方
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ペットボトルにオレンジの折り紙や画用紙で“かぼちゃ顔”を作り、教室の片側に10本立てる。
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児童は順番に布ボールを転がし、倒した本数を記録。チーム戦にすると盛り上がる。
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倒した本数を合計して得点を出し、算数の「たし算」を使って結果を求める演習にもつなげる。
工夫
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ピンに得点(1〜10点)を付け、狙いどころを考えさせると戦略性が生まれる。
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高さ調整や距離を変えれば難度が簡単〜やや難まで調整可能。
注意点:ボールは軽く柔らかいものを使い、周囲のものを壊さない工夫をする。
5. ハロウィン福笑い(顔づくりゲーム)
ねらい:表情の認識・想像力を育てる/協働で作業する楽しさを提供
準備:おばけやかぼちゃの顔の台紙(大きめの画用紙)、目・口・鼻などのパーツ(画用紙で作成)、目隠し用の布、のりまたは両面テープ
所要時間:10〜15分
やり方
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グループごとに台紙とパーツを配布。1人が目隠しをして、他のメンバーの指示でパーツを貼っていく。
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目隠しを外して、その面白さをクラスで共有。写真を撮って掲示すると振り返りにもなる。
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仕上がりについて「どんな顔になった?」「怖い?おもしろい?」と感想を発表させ、言語表現を促す。
発展
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作った顔にタイトルをつけて短い説明文を書く(国語活動につなぐ)。
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目隠し担当を交代して数回行うと、より盛り上がる。
注意点:ハサミやのりの使用に配慮し、低学年でも安全に扱える素材を使う。
低学年向けゲームまとめ(授業での導入のコツ)
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時間は短めに:低学年は集中時間が短いので、ひとつのゲームは概ね5〜15分に収める。
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準備は簡単に:紙・色画用紙・トイレットペーパーなど低コスト素材で十分。教師の負担を抑える。
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学びのねらいを明確に:遊びの前に「今日のねらい(単語を覚える/友達と協力する)」を短く伝えると活動が学びに変わる。
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安全第一:走らせない、立ち上がらせない、鋭利な道具を使わせない。開始前に必ずルール確認を行う。
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片付けも学び:終了後に片付けタイムを設け、係活動にして子どもの責任感を育てる。
第2章:小学校中学年向けハロウィンゲーム5選

ねらい:チームワークや思考力を伸ばしつつ、遊びの中に学びの要素を組み込む。中学年らしい達成感と表現力を意識。
1. ミイラ巻きリレー
ねらい:チームで協力してスピードと丁寧さを競う/運動と笑いを組み合わせて盛り上げる
準備:トイレットペーパーまたは白いクレープ紙(1チームにつき1〜2本)、スタート・ゴールライン用テープ
所要時間:10〜15分
やり方
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4〜5人のチームを作る。1人が「ミイラ役」、残りが「巻き係」。
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合図と同時に、巻き係がトイレットペーパーを素早くミイラ役に巻きつけていく。
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首や顔は避け、安全に配慮。巻き終わったらゴールまで慎重に歩き、崩れずに到着できたら成功。
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チーム全員で拍手!スピードだけでなく“きれいさ”や“面白さ”を加点対象にすると楽しい。
ポイント
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「崩れずに歩けるか?」を評価基準にすると工夫が生まれる。
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片付けもゲームに組み込むと自然に終了できる(「誰が一番早く片付けられるかリレー!」など)。
注意点:首・顔には巻かないことを徹底する。滑って転倒しないようにスペースを確保。
2. ハロウィン英単語しりとり
ねらい:英語活動の発展/語彙の定着とリスニング力向上
準備:黒板、チョーク、タイマー(または砂時計)
所要時間:10〜20分
やり方
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教師が「pumpkin」などハロウィンに関連する英単語を黒板に書く。
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次のチームが、最後の文字から始まる別の単語を言う(例:pumpkin → night → treat → trick)。
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思いつかなければパス。1分以内に答えられなければ次のチームへ。
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最後まで続けられたチームにポイントを与える。
発展
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書ける児童が多い場合は、黒板に交代で書かせて「書く活動」にも発展。
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中学年後半なら「説明付きルール」に挑戦(例:「ghost — It’s white and scary.」)。
学習とのつなげ方
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英語科や外国語活動の復習として有効。
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“聞いて理解する”“話してつなぐ”両方を楽しめる。
注意点:初めての児童には日本語でヒントを与え、楽しさを優先する。
3. ゴーストバスターズ(的あてゲーム)
ねらい:正確に狙う力・集中力/ルールを守って遊ぶ
準備:的(紙皿やペットボトルにおばけの絵)、軽いボール(新聞紙ボールやスポンジボール)
所要時間:10〜15分
やり方
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教室の前方に「おばけ的」を並べる。的には得点をつけておく(例:5点・10点・20点)。
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児童は順番に投げ、倒した的の得点を合計。
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チーム戦にして合計点を競うと盛り上がる。
発展案
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英語表現を組み合わせて遊ぶ(例:「Throw the ball!」「I got it!」)。
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算数の「たし算」「くらべる」学習に応用可能。
工夫
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的の大きさや距離を変えると難易度を調整できる。
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点数カードを貼って“戦略性”を入れると高学年への発展も可能。
注意点:ボールは軽く安全なものを使用し、投げる方向を必ず指導する。
4. ハロウィンクイズ大会
ねらい:知識を共有しながら楽しく学ぶ/司会や回答を通してコミュニケーション力を育てる
準備:クイズ問題(10〜15問ほど)、黒板・スライド・カード
所要時間:15〜20分
やり方
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教師が司会役になり、「ハロウィンのかぼちゃの名前は?」「おばけを英語で言うと?」などのクイズを出す。
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チームで相談して答える。早押し方式・挙手方式どちらでもOK。
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点数制にして、正解チームにはスタンプや拍手。
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最後に「いちばんハロウィン博士なチーム」を発表して盛り上げる。
発展
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児童が問題を作る「児童司会型」に発展させると、主体性と創造性が育つ。
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英語学習と絡めて「英語で答える」バージョンにもできる。
例題
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「ジャック・オー・ランタンは何で作る?」→ A. かぼちゃ
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「ハロウィンの夜、子どもが言う言葉は?」→ A. トリック・オア・トリート
注意点:難しすぎる問題は避け、全員が答えられる範囲で構成する。
5. ハロウィンジェスチャーゲーム
ねらい:非言語コミュニケーションと発想力/チームで協力する力を育てる
準備:お題カード(例:「魔女」「こうもり」「キャンディー」「ゾンビ」など)、タイマー
所要時間:10〜15分
やり方
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1チームずつ前に出て、お題カードを引く。
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代表者がジェスチャーで表現し、チームは制限時間内に答える。
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多く当てたチームが勝利。
発展
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英語活動として「お題を英語で言う」に挑戦。
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難易度を上げて“2語組み合わせ”も可(例:「dancing ghost」「flying witch」)。
教師の工夫
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例示で見せる際はオーバーリアクションで笑いを引き出す。
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中学年では“表現を楽しむ姿勢”を評価する観点に置くと良い。
注意点:笑いのネタにされる児童が出ないよう、見ている側にも「応援・拍手のルール」を設ける。
中学年向けゲームまとめ
中学年になると、子どもたちは少しずつ「勝ち負け」や「チーム戦略」を理解し始めます。そのため、活動には「競う」「考える」「協力する」要素をバランスよく取り入れることがポイントです。
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協力型+個人型を交互に:集中とリラックスを繰り返す構成が理想的。
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言葉の活動と体の活動をミックス:英語・国語・算数など教科的要素を軽く取り入れると授業内でも使いやすい。
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成功体験を意識する:勝ったチームだけでなく、「最後までがんばった」「笑顔がよかった」など多面的に称賛することで、全員が前向きに終われる。
第3章:高学年向けハロウィンゲーム5選

ねらい:リーダーシップ・協働・表現を意識した活動
高学年になると、ただ「楽しい」だけのレクリエーションでは物足りなくなります。
思考力・判断力・表現力を育てる“参加型”のハロウィンゲームが効果的です。
グループ活動を通して自分の役割を考え、仲間と協力しながら進める仕掛けを用意しましょう。
1. ハロウィン脱出ゲーム(教室クエスト)
ねらい:論理的思考力・チーム協働・読解力を伸ばす
準備:
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問題カード(英語・暗号・なぞなぞなどを混ぜる)
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封筒またはミッションボックス
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教室内の指定ポイントに隠す道具
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ゴール地点に「脱出証(ハロウィンステッカーなど)」
所要時間:30〜45分
やり方
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チームを作り、最初の「ミッション封筒」を渡す。
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問題を解くと次のヒントが手に入る仕組み(例:「黒ねこの絵を探せ」→机の下などに隠す)。
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最後の謎を解くと「教室の出口パスワード」がわかり、脱出成功!
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最初に脱出したチームが勝ち。
難易度調整
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低め:日本語なぞなぞ中心。
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中:英単語と日本語の混合問題。
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高:すべて英語指示にする(例:“Find the orange pumpkin under the teacher’s desk.”)。
教師の工夫
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ストーリーを入れると盛り上がる。
例:「魔女が教室にかけた呪いを解け!」 -
問題は“3段階構成”にすると時間配分が安定。
安全面
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机の上に乗る・走る行為は禁止。
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問題カードの隠し場所は低めの位置に限定。
発展学習
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英語授業に発展させ、「命令文」や「方位表現(left/right)」の復習にも活用できる。
2. ハロウィン即興劇(ロールプレイ)
ねらい:英語表現・創造力・チームでの表現活動
準備:
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お題カード(例:「魔女とおばけの会話」「ハロウィンパーティーの準備」「ゾンビが学校に来た!?」)
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簡単な衣装や小道具(帽子、マント、紙のステッキなど)
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発表スペース
所要時間:20〜30分
やり方
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チームごとにお題カードを引く。
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5〜10分で内容を考え、即興で短い劇を作る。
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セリフには英語を少し入れる(例:「Trick or treat!」「Help me, ghost!」「I can fly!」)。
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発表後、拍手とともに教師が良かった点をコメント。
教師のポイント
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英語の完璧さより「表情・声・動き」を重視。
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“英語で1フレーズ言えたらOK”など、ハードルを下げると安心して発表できる。
発展案
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国語と組み合わせて脚本づくりを授業化。
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録画して「発表会」形式にするのも効果的。
狙いの深め方
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「仲間の意見を取り入れる」「即興で対応する」力を評価観点に含めると、道徳・総合的学習にも繋がる。
3. おばけ新聞づくり対決
ねらい:文章構成・情報整理・発表スキル
準備:
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B4〜A3の模造紙
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カラーペン・雑誌切り抜き・写真素材
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新聞テンプレート(見出し欄・記事欄)
所要時間:45〜60分(2時間扱いでも可能)
やり方
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各班で「ハロウィン新聞」を作成。テーマは自由(例:「教室で起きたおばけ事件」「世界のハロウィンニュース」)。
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「見出し・本文・写真・コメント」の4構成で記事化。
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完成後、前に出て1〜2分でプレゼン。
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全員で「いちばん読んでみたい新聞」を投票。
教師の工夫
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国語科の単元「新聞を作ろう」や「説明文」の発展としても活用できる。
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ICTが使える学校ではタブレット新聞もおすすめ。
評価ポイント
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レイアウトの工夫
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記事内容の独創性
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班全員の関わり方
発展例
4. ハロウィン版人狼ゲーム(正体あてゲーム)
ねらい:論理的思考・発言力・聞く力を育てる
準備:
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役カード(おばけ・村人・魔法使いなど)
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タイマー
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司会進行役(教師または児童リーダー)
所要時間:20〜30分
やり方
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児童に役を伏せて配る。おばけチームは“人狼”の立場。
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夜のターンではおばけが1人を「驚かせる(退場させる)」設定。
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朝のターンで話し合い、「誰がおばけか」を推理して投票。
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すべての村人が消える前におばけを当てられたら勝利。
教師の工夫
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高学年に人気だが、感情的な対立を避けるため「ゲーム内のロールプレイである」と事前説明。
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「理由を説明する練習」として言語活動にもつながる。
アレンジ
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英語活動版(例:“I think you are a ghost.” “No! I’m a witch!”)。
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魔法使い役は1回だけ「復活させる」など特殊能力を付けると盛り上がる。
注意点:勝ち負けの偏りやすいゲームなので、複数回行い「楽しむこと」が主目的であると伝える。
5. ハロウィンミッションゲーム(班対抗)
ねらい:チーム協働・課題解決力・達成感
準備:
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指令カード(10〜15枚)
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景品またはポイントカード
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タイマー・メモ紙
所要時間:30分前後
やり方
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教室内に「指令カード」を隠す。カードには課題が書かれている。
例:「黒ねこの絵を描こう」「Trick or Treat! と3人に言ってみよう」「机の下にあるおばけを見つけろ」など。 -
各班が協力してミッションを探し、順にクリア。
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クリアごとにポイントを獲得。制限時間終了時に最も多いチームが優勝。
教師の工夫
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1カード1課題でテンポよく進行。
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子どもの自主性を重視し、先生は「観察役」に回る。
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クリアしたらシールを貼って可視化すると達成感が高まる。
発展
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英語活動版:「Find something orange!」「Say 'Boo!' three times!」など。
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学年合同レクにも応用可能(全体ミッション大会として運動場でも実施可能)。
教師向けポイント:高学年は“恥ずかしさ”を超えて表現する仕掛けを
高学年は「恥ずかしい」「間違えたくない」と感じる年齢です。
そのため、活動の導入時に“安心して表現できる空気”をつくることが大切です。
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失敗を笑わないルールを全体で確認。
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教師自身が思いきり演じることで、子どもが安心して表現できる。
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成功よりも「工夫」「挑戦」をほめるコメントを。
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ゲームの後にふり返り時間を取り、「どんなチームワークが良かったか」を共有する。
ハロウィンは「表現する楽しさ」を自然に引き出す絶好の機会です。
学びと遊びの境界を超え、クラス全員が“物語の登場人物”になれるような空間づくりを意識しましょう。
【第4章】教室で安全に楽しむための工夫と注意点

ハロウィンの活動は楽しい一方で、安全対策と教室マナーの指導が欠かせません。子どもたちが思いきり楽しめるように、教師側があらかじめ環境を整え、活動後の片付けや感染症対策までを含めて「授業設計」することが大切です。
● 教室環境での安全対策
ハロウィンゲームでは、走る・跳ねる・移動するなど、身体を動かす場面もあります。
まずは「教室の床」と「通路」をしっかり確保しましょう。机をU字やコの字型に寄せると、中央スペースができ、動きやすくなります。
また、風船やトイレットペーパーなどを使う際は、滑りやすい素材が床に落ちないよう注意が必要です。ゲームが終わるごとに「3分お掃除タイム」を入れて、全員で安全確認をする習慣をつけると安心です。
特に転倒防止のためには、
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スリッパではなく上履きで行う
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イスは壁側に寄せて通路を広く取る
-
ゲーム中は走らず「歩いて逃げる・探す」と指導
といった工夫をしておきましょう。
● 道具を使うときの注意点
ハロウィンゲームで人気のアイテムに「風船」や「トイレットペーパー」「お菓子」などがあります。これらを安全に使うためには、ルール説明の段階で“遊び方の約束”を共有することがポイントです。
たとえば、
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風船は顔に向けて投げない
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トイレットペーパーは引っ張りすぎない(途中で切れる)
-
割れた風船やゴミは必ず拾う
など、実演しながら「見せて説明」すると理解が早まります。
また、ハサミやテープを使う工作型のゲームでは、道具の貸し借りや移動時の安全にも注意。**「座って使う」「動く前に置く」**など、身体を使う動作の安全確認を声かけに入れると安心です。
● 時間配分のコツ
ゲームを連続して行う場合、1ゲーム=準備・説明・実施・ふり返りの流れで設計します。
たとえば以下のような目安が使いやすいです。
| 所要時間 | 活動内容の目安 |
|---|---|
| 5分ゲーム | 即興・ペア・クイズ形式など(準備不要) |
| 10分ゲーム | 簡単な道具を使う・班活動形式 |
| 15分ゲーム | 教材準備・ルール説明・振り返りあり |
特に授業時間内で行う場合は、「盛り上がりすぎて時間が足りない」ことがよくあります。
「あと2分で終わり」「あと1回でラスト」といったカウントダウン型の声かけを取り入れると、スムーズに活動を締めくくれます。
● 片付けも活動の一部に
ハロウィンの活動では、紙くずや風船の破片などが出やすいため、片付けも大切な「活動の締め」として位置づけましょう。
たとえば、
-
「魔法で消えたゴミを探そう!」とゲーム感覚で掃除する
-
「きれいに片づけられたチームにスターポイント☆」を与える
など、遊びの延長線で“片付け”を楽しむ工夫が効果的です。
活動後の「教室がきれいだと気持ちいいね」という一言が、次の活動への意識にもつながります。
● 感染症対策を意識したアレンジ
近年は、接触や共有を避ける形でのアクティビティが主流になっています。
-
ビンゴカードやクイズカードは個別配布
-
チームごとの道具セットを分ける
-
ゲーム前後に手洗い・消毒タイムを入れる
など、**「安心して遊べる雰囲気づくり」**を大切に。
教師の立場としては、子どもたちの“距離”を意識しすぎると盛り上がりが減るため、言葉でつなぐゲーム・声で盛り上げる活動を意識するとバランスが取れます。
【第5章】ハロウィンゲームを授業に発展させるアイデア

ハロウィンは「遊び」だけでなく、教科横断的に学びを広げる絶好のチャンスです。
ここでは、英語・国語・図工・総合学習などへの発展アイデアを紹介します。
● 英語・国語・図工など教科横断での展開例
英語科では、ハロウィンの登場人物を使った自己紹介・会話表現の練習ができます。
たとえば
-
“I’m a witch. I can fly!”
-
“I’m a vampire. I like the night.”
など、キャラクターになりきることで英語表現が自然に定着します。
国語では、おばけのキャラクターを使った物語づくりや、「怖い話の書き方」「読書感想発表」などに発展可能です。
図工では「マスクづくり」「モンスターカード」「ハロウィンポスター制作」など、造形活動を組み合わせると作品展示にもつながります。
● 総合学習で「世界のハロウィン文化」を調べる
ハロウィンの起源はケルト文化にあることから、社会・総合学習とつなげて世界の祭りや文化比較を行うのもおすすめです。
「日本の行事(お月見・節分)との共通点や違いを調べよう」といったテーマでグループ発表を行うと、異文化理解が深まります。
● SDGsに結びつける(リサイクル素材・ごみ削減)
ハロウィンでは装飾や仮装グッズを使う機会が多いため、「使い捨てを減らす」「再利用素材で作る」など、**環境教育(SDGs)**にも発展できます。
廃材で衣装を作る「リサイクル仮装コンテスト」や、使用後の装飾を再利用した「工作リメイク展」など、子どもたちの創造力と社会的意識を同時に育てられます。
● 授業後にふり返り活動を入れて「学びの定着」へ
楽しいだけで終わらせず、ふり返りで学びを言葉にすることも大切です。
-
今日のゲームで工夫したこと
-
チームでうまくいった場面
-
次に挑戦したいこと
など、短時間でも「書く・話す」時間を設けましょう。
発表や共有が加わることで、ハロウィン活動が「ただの行事」ではなく、「学びの一部」として残ります。
● 掲示・新聞・作品展示で全校に共有する工夫
活動を終えたあと、写真や作品を使って廊下に掲示したり、学級新聞にまとめたりすると、他学年への発信と学年の一体感が生まれます。
「ハロウィンレポート新聞」「教室を飾るフォトコーナー」など、成果を“見える化”することが、次の学びへのモチベーションにつながります。
【第6章】まとめ:ハロウィンゲームで笑顔があふれる教室に

ハロウィンゲームは、「遊び」と「学び」が自然に混ざる貴重な教育機会です。
学年ごとのねらいを意識し、安全に・楽しく・学びにつながる活動を設計することで、子どもたちは協働・創造・言語表現を楽しみながら伸ばすことができます。
教師の一言で、ハロウィンは“イベント”から“授業”に変わります。
子どもたちの「やってみたい!」という気持ちを大切にし、今年の教室に笑顔と魔法を届けましょう。
【付録】無料で使える!ハロウィン教材・カード素材集 🎁
授業にそのまま使える便利素材を紹介します。
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ビンゴカード・英単語カード:Canva、テンプレートBANK
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クイズ・ワークシート:イラストAC、子どもの学びデザイン研究所
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無料イラスト素材:いらすとや、フリー素材ラボ
印刷してラミネートすれば毎年使えます。
教師のちょっとした工夫で、教室の雰囲気が一気に明るくなります。
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