
こんにちは。晴田そわかです。
今回の記事では《小学生向け短歌の書き方ガイド|五・七・五・七・七を楽しく学ぼう》について紹介させて頂きます。
- 【はじめに】短歌ってなに?小学生でも作れる日本の伝統詩
- 第1章 短歌の基本ルールをおさえよう
- 第2章 短歌を作る手順|小学生でもできるステップ5
- 第3章 短歌の題材アイデア集(季節・学校・日常)
- 第4章 短歌の例文集|低学年・中学年・高学年別
- 第5章 短歌づくりをもっと楽しむアイデア
- 【まとめ】短歌は「心を言葉にする」たのしい学び
【はじめに】短歌ってなに?小学生でも作れる日本の伝統詩
短歌(たんか)は、日本で古くから親しまれてきた「心のうた」です。五・七・五・七・七というリズムで作られるこの詩は、たった31音の中に季節の移り変わりや気持ちの動きをぎゅっと詰め込むことができます。
短歌の歴史はとても古く、『万葉集』や『古今和歌集』などに残る歌がその始まりといわれています。千年以上も前から、日本人は自然や心の動きを短い言葉で表現してきました。短歌は、まさに「言葉の芸術」なのです。
俳句との違いもよく話題になります。俳句は五・七・五の17音で、季語を使うのが基本です。それに対して短歌は、五・七・五・七・七の31音。より長いぶん、気持ちや情景をゆっくり表すことができます。
たとえば――
俳句:「なつやすみ すいかをたべて ねころんだ」
短歌:「なつやすみ すいかのあじが ひんやりと ねころぶまどに かぜがふきこむ」
このように、短歌では感じたままの情景をもう少し丁寧に描くことができます。
小学生のみなさんにも、短歌は決してむずかしいものではありません。五・七・五・七・七のリズムを楽しみながら、自分の思いをことばにするだけで立派な作品になります。
短歌を作ると、語彙力や表現力が自然に育ちます。言葉を選びながら「どんなふうに伝えたいか」を考える力がつくため、国語の勉強にも役立ちます。また、親子で一緒に作ることで、会話や思い出が増えるという嬉しい効果もあります。
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第1章 短歌の基本ルールをおさえよう

五・七・五・七・七のリズムを知る
短歌は「五・七・五・七・七」という音のリズムでできています。これを「三十一音(みそひともじ)」といいます。音の数を数えるときは、「文字数」ではなく「音数(おんすう)」で数えます。
たとえば、「きょう は はれ」なら5音。「おおきな そらに ひかる たいよう」なら、「お・お・き・な(4)/そ・ら・に(3)/ひ・か・る(3)/た・い・よ・う(4)」で合計14音になります。こうして音を数えてみると、自然とリズムを感じられるようになります。
短歌の魅力は、この「音の調子のよさ」にあります。声に出して読むと、リズムの心地よさや言葉の流れが伝わってきます。小学生が短歌を学ぶときは、まず「読むこと」から始めてみましょう。
俳句とのちがいを体感
短歌と俳句は、似ているようで実はまったく別の世界を持っています。俳句は自然や季節を一瞬で切り取る詩で、季語を使うことが大切です。一方で短歌は、感情をもう少し深く表すことができます。
たとえば同じテーマを比べてみましょう。
-
俳句:「あさつゆに はなびらぬれて ひかりけり」
-
短歌:「あさつゆに ぬれたるはなの いろうすく ひかりにとけて ゆめのようなり」
俳句は一瞬の美しさを描き、短歌はそこに「心の動き」や「感情」を重ねて表現しています。小学生の作品でも、「楽しかった」「うれしかった」「さびしかった」といった気持ちを入れることで、より短歌らしくなります。
表現のルールは自由!
短歌には基本のリズムがありますが、それ以外の決まりごとは多くありません。季語を使わなくてもかまいませんし、難しい言葉を使う必要もありません。大切なのは「自分が感じたことを素直に言葉にすること」です。
「きょうのあさ ひがのぼるとき うれしくて ランドセルのなか そっとかえのえ」
このように、日常の一場面を自分の言葉で表せば、それで立派な短歌になります。ルールよりも「心」を大切にするのが短歌の魅力です。
第2章 短歌を作る手順|小学生でもできるステップ5

短歌は、少しのコツをつかめば誰でも作ることができます。ここでは、小学生でも楽しめる5つのステップで書き方を紹介します。
ステップ① テーマを決める
まずは「何について書きたいか」を決めましょう。テーマを決めることで、短歌の方向が定まります。テーマはむずかしく考えなくてOK。身の回りのこと、今日の出来事、好きな季節など、なんでもいいのです。
テーマの例:
-
季節:春の花、夏休み、秋の虫、冬の雪
-
学校:授業、休み時間、運動会、友だちとの会話
-
家族:お手伝い、旅行、誕生日、ペット
-
自然:空、風、雨、海、山
たとえば「運動会」をテーマにすると、「がんばった」「緊張した」「うれしかった」など、いろいろな気持ちが浮かんできます。
ステップ② 感じたことを言葉にしてみる
テーマを決めたら、そこから思い浮かぶ言葉や感情を書き出してみましょう。思ったことをメモする段階なので、文になっていなくても大丈夫です。
例:「うれしい」「はしる」「たいよう」「まけたけどたのしい」「ともだちと」など。
このメモが、短歌のもとになる「素材」です。短歌は絵を描くように、言葉で場面を作ります。どんな情景を思い出したか、どんな気持ちだったかを自由に書き出すことで、表現がふくらみます。
ステップ③ 五・七・五・七・七に並べてみよう
次に、書き出した言葉を五・七・五・七・七のリズムに合わせて並べてみましょう。
最初からきれいに整える必要はありません。まずは思いついた順に並べてみることが大切です。
たとえば「運動会」をテーマにして、メモした言葉が「はしる」「たいよう」「まけたけどたのしい」「ともだち」「あせ」だったとします。
それを五・七・五・七・七の形に当てはめてみると、
はしるぼく たいようのした あせながす
まけたけれども ともだちわらう
というようになります。
まだ少し不自然なところがあっても大丈夫です。声に出して読んでみると、リズムや言葉の響きが感じられ、どの部分を直せばいいかがわかります。
短歌は、声に出してリズムを確かめることで完成度が上がります。声に出すと「ここは五音より一音多いな」「この部分は短くできるかも」と自然に調整できます。
ステップ④ 言葉を整える
形ができたら、次は言葉を整えていきましょう。短歌の中で大切なのは、「伝わること」と「リズムの美しさ」です。
音数が合わないときは、言葉を入れかえたり、同じ意味で音の数が違う言葉に置き換えたりします。
例:
-
「たのしかった」→「たのしい日だった」(6音→7音)
-
「ともだちと」→「ともだちみんなと」(5音→7音)
また、あえて語順を変えることで、リズムを整える方法もあります。
「きょうもまた あさのひかりが うれしいな」
→「あさのひかりが きょうもうれしい」
このように、五・七・五・七・七のリズムを意識しながら、少しずつ言葉を磨いていきましょう。
ステップ⑤ 完成したら音読しよう
短歌が完成したら、声に出して読んでみましょう。
声に出すことで、リズムのよさや言葉の響きがより感じられます。
家族や友達に聞いてもらうと、「ここの言葉がきれい」「この部分がすてき」といった感想をもらえることもあります。
短歌は読む人の心にも届く作品です。恥ずかしがらずに発表してみると、表現することの楽しさがさらに広がります。
第3章 短歌の題材アイデア集(季節・学校・日常)

短歌の題材は、身の回りのすべての出来事にあります。ここでは小学生に人気のテーマを、季節・学校・日常の3つに分けて紹介します。
季節を詠む短歌のテーマ例
季節の変化は、短歌にとてもよく合う題材です。
春夏秋冬、それぞれに感じる風や色、音があります。
-
春:さくら、入学、新しい友達、はるの風
例:「はるのかぜ さくらのはなを ゆらしつつ しんがくきねん しゃしんをとった」 -
夏:海、虫の声、夏休み、花火、ひまわり
例:「なつのひに すいかをたべて ねころんだ そらのしろくも うごくのをみた」 -
秋:紅葉、運動会、どんぐり、お月見
例:「まっかなは ひかりのなかで ちるときに ともだちわらう こうえんのかぜ」 -
冬:雪、こたつ、クリスマス、お正月
例:「ゆきつもる あさのしずけさ まどのそと いぬのあしあと ならんでのびる」
学校生活を題材に
学校生活には、短歌にしたくなる場面がたくさんあります。
授業中の発見、運動会での達成感、友達との会話――その一瞬を切り取ってみましょう。
例:
-
「ともだちと はしったトラック たいように てらされながら ゴールをめざす」
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「きょうしつに ひびくこえにも なれたころ となりのせきの ともだちがふえる」
勉強や遊びのなかで感じた小さな出来事も、短歌にすれば思い出になります。
家族・日常のテーマ例
家族や日常の何気ない時間も、短歌にするとあたたかい作品になります。
例:
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「おてつだい おさらをあらう てのなかで あわがきらきら ほしのようにね」
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「かぞくみな こたつにあつまる ゆうべには テレビのなかの えがおがうつる」
身近なことほど、心をこめて書くと素敵な短歌になります。
第4章 短歌の例文集|低学年・中学年・高学年別

短歌は学年によって表現のしかたが少しずつ変わります。
ここでは、小学生の発達段階に合わせた例文を紹介します。
低学年(1〜2年生)向けの短歌例
低学年の短歌は、素直な気持ちをそのまま言葉にするのがポイントです。難しい表現よりも「思ったまま」「感じたまま」で十分です。
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「まっしろな ゆきのじゅうたん ふんでみた きゅっきゅとなって うれしいきもち」
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「あさひさす まどのそとには すずめたち ちいさなこえで おはようといった」
中学年(3〜4年生)向けの短歌例
中学年になると、体験や感情を結びつけて書くことができるようになります。
「できた」「がんばった」など、自分の思いを入れてみましょう。
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「なわとびを なんかいとべたか ともだちと きょうはきそって つかれたけれど」
-
「かぜのなか おちばひらひら おいかけて ともだちとわらう あきのこうえん」
高学年(5〜6年生)向けの短歌例
高学年では、心の動きや景色の描写に挑戦してみましょう。
少し抽象的な表現を入れると、ぐっと深みが出ます。
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「まけたけど くやしさのなかに ひかってる つぎの試合へ つなぐひとみよ」
-
「ほしぞらに ねがいをこめた しずかなよる あしたのぼくは つよくなれるか」
第5章 短歌づくりをもっと楽しむアイデア

親子で「お題短歌あそび」
短歌は遊びながらでも作れます。
たとえば「今日の楽しかったこと」「好きな食べ物」などのテーマを決めて、家族全員で短歌を作って発表する遊びです。
笑いが生まれ、言葉の力も育ちます。
学校で短歌大会を開こう
授業で短歌を作ったら、クラスで発表会を開くのもおすすめです。
自分の作品を読むことで表現力が高まり、友達の作品を聞くことで感性が広がります。
短冊に書いて掲示すると、教室が一気に華やかになります。
コンクールに応募してみよう
全国の小学生向け短歌コンクールもたくさんあります。
応募することで目標ができ、やる気がアップします。
入選作品を読むと、言葉選びや表現の参考にもなります。
【まとめ】短歌は「心を言葉にする」たのしい学び

短歌は、五・七・五・七・七のリズムで自分の気持ちを表す日本の伝統詩です。
ルールを覚えたら、あとは感じたままを言葉にするだけ。
小学生でも、思いや出来事を短歌にすることで、日常が少し特別に見えてきます。
難しく考えず、「こんなことを伝えたいな」と思ったら、それを声に出してみましょう。
五・七・五・七・七のリズムにのせて、自分だけの物語を歌うことができます。
家でも学校でも、短歌づくりは「ことばの楽しさ」を味わえる素敵な時間です。
今日からあなたも、短歌で心の世界を広げてみませんか。
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