こんにちは。晴田そわかです。
今回の記事では《立冬の意味を小学生にもやさしく解説|二十四節気の豆知識》について紹介させて頂きます。
- 【第1章】立冬ってどんな日?
- 【第2章】二十四節気の中での立冬の位置づけ
- 【第3章】立冬のころの自然とくらし
- 【第4章】立冬にまつわる豆知識いろいろ
- 【第5章】立冬を感じるアイデア・自由研究ヒント
- 【第6章】まとめ|立冬を知ると季節がもっと楽しくなる
【第1章】立冬ってどんな日?
「立冬(りっとう)」という言葉を聞くと、「いよいよ冬が来たな」と感じる人も多いでしょう。立冬は、二十四節気(にじゅうしせっき)という昔の暦のひとつで、「冬のはじまり」を意味する日です。毎年、11月7日ごろにあたります。ニュースや天気予報でも「今日は立冬です」と紹介されることがあるので、耳にしたことがある人もいるでしょう。
では、立冬はどうやって決まるのでしょうか? それは「太陽の位置」で決まります。太陽が黄経(こうけい)225度の位置に来たときが立冬です。黄経とは、太陽の通り道(黄道)を角度で表したもの。つまり、昔の人は空を見上げ、太陽の位置で季節を読み取っていたのです。天文学の知識がまだ少なかった時代に、自然と向き合いながら季節を感じ取っていたことがわかります。
ただし、立冬になったからといって、すぐに寒くなるわけではありません。日本列島では、立冬のころでも地域によっては紅葉が見ごろの場所もあり、冬というより秋の終わりという印象を受けることもあります。これは、「暦の上の冬」と「実際の気温の冬」が少しずれているためです。けれども、立冬を境に、日照時間は短くなり、朝晩の冷え込みがぐっと強まっていきます。人々はこの日を「冬支度の合図」として、こたつを出したり、温かい料理を楽しんだりしてきました。
立冬は、一年を通じて自然の移り変わりを感じる節目の日です。カレンダーには書かれていないけれど、古くから人々が大切にしてきた「季節の区切り」なのです。
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【第2章】二十四節気の中での立冬の位置づけ

立冬を語るうえで欠かせないのが、「二十四節気(にじゅうしせっき)」という考え方です。これは、太陽の動きをもとに一年を24の季節に分けたもの。今のようにカレンダーや気象データがなかった時代、人々は自然の変化をもとに生活を組み立てていました。二十四節気は、農業を中心とした日本の生活に欠かせない目安でした。
二十四節気の始まりは「立春(りっしゅん)」で、そこから立夏・立秋・立冬と季節の始まりを示す節気があります。
つまり、「立春=春の始まり」「立夏=夏の始まり」「立秋=秋の始まり」、そして「立冬=冬の始まり」です。四季の“立つ”という言葉には、「その季節が立ち上がる」という意味がこめられています。
立冬の前は「霜降(そうこう)」、後には「小雪(しょうせつ)」が続きます。霜降では朝晩の冷え込みが強まり、草の葉に霜が降り始めます。そして立冬を過ぎると、やがて本格的に雪がちらつく小雪へと季節が進んでいきます。このように二十四節気は、自然の移ろいを細かく感じ取るための優れた知恵なのです。
二十四節気を学ぶと、昔の人がいかに自然と共に生きていたかがわかります。今のように温度計や天気予報がない時代、人々は空の色、風の冷たさ、虫の声、木々の色づきから季節の変わり目を感じ取っていました。立冬という言葉には、そんな「自然を読む感覚」がぎゅっと詰まっているのです。
【第3章】立冬のころの自然とくらし

立冬のころの日本では、どんな自然の変化が見られるのでしょうか。
まず気温です。この時期になると、北日本では初雪の便りが届き、関東でも朝晩の冷え込みが増します。空気が乾燥し、風が冷たく感じられるようになります。空は高く澄み、日中の太陽もどこか弱々しく感じるようになります。
植物の様子を見てみると、紅葉がピークを迎え、イチョウやカエデの葉が黄色や赤に色づいていきます。葉を落とした木々の枝は、冬の準備に入っています。動物たちも同じです。カエルやヘビは冬眠の準備を始め、鳥の中には南の国へ渡る種類もいます。自然界全体が「冬に向かって動き始める」時期といえるでしょう。
昔の人は、立冬を「冬支度の日」として生活に取り入れていました。火鉢やこたつを出したり、厚手の着物を出したりして、寒さに備えます。「冬支度(ふゆじたく)」という言葉は、まさにこの時期に生まれた生活の知恵です。
また、立冬を境に衣替えをする家庭も多く、「立冬=寒さへの準備」という感覚が根付いています。
この季節の食べ物にも注目です。立冬のころ旬を迎えるのは、大根・白菜・ネギ・里芋などの根菜類。身体を温める効果があり、鍋料理や煮物にぴったりです。また、果物ではみかんやりんごが出回り始めます。昔から「立冬に旬の野菜を食べると風邪をひかない」と言われるほど、食と季節は深く結びついています。
最近では、立冬の日にあわせて「鍋の日」が制定されました。これは、ミツカンが提案した記念日で、「冬の始まりに、家族で温かい鍋を囲んでほしい」という願いがこめられています。こうした現代の文化も、昔の暦とつながっているのです。
【第4章】立冬にまつわる豆知識いろいろ

立冬という日は、ただ「冬の始まり」というだけではなく、たくさんの興味深い豆知識が詰まっています。ここでは、小学生にもわかりやすく、そして大人にも「へえ」と思えるような立冬のトリビアを紹介します。
●立冬の日の天気占い
昔の人は、立冬の日の天気でその冬の寒さを占ったといわれています。たとえば「立冬の日が晴れると、その冬は寒くなる」「立冬に雨が降ると、冬の間は雪が少ない」といった言い伝えです。科学的な根拠はありませんが、こうした昔の言い伝えは、長年の経験から生まれた“生活の知恵”として受け継がれてきました。農業や漁業が生活の中心だったころ、人々は天候の変化にとても敏感だったのです。
●暦の上の冬と気象上の冬の違い
「立冬=冬」と聞くと、「まだそんなに寒くないのに?」と思う人もいるでしょう。これは、「暦の上の冬」と「気象上の冬」が違うためです。
暦の上の冬は、太陽の動きによって決まる二十四節気をもとにしており、11月上旬の立冬から始まります。
一方で気象上の冬は、平均気温が10℃以下になるころを指すことが多く、地域によって時期がずれます。つまり、「暦の上では冬が始まっているけれど、実際の気温はまだ秋」という時期が存在するのです。これを知っておくと、「立冬=季節の区切り」という意味がより深く理解できます。
●立冬は二十四節気のスタートではない
少し意外かもしれませんが、立冬は二十四節気の最初ではありません。
二十四節気は「立春」から始まり、春→夏→秋→冬の順で一周します。つまり、立冬は一年の中で最後の季節「冬」の入り口にあたります。このあとに「小雪」「大雪」「冬至」「小寒」「大寒」と続き、そして再び「立春」を迎えるのです。暦は円のようにめぐっており、季節が途切れることはありません。立冬は、その円の中で「次の一年へ向かう準備のとき」ともいえるでしょう。
●世界の「冬の始まり」はどう決まる?
日本の立冬のように、太陽の動きをもとに季節を区切る考え方は、実は世界各地にもあります。たとえば中国や韓国にも「立冬」という言葉があり、同じように冬の始まりとして大切にされています。ヨーロッパでは「ウィンター・ソルスティス(冬至)」が冬の節目とされる国が多く、北欧ではこの時期に「ユール(冬の祭り)」を祝います。世界のどこでも、寒さの始まりを感じ、火や食べ物を囲んで過ごす文化があるのは興味深い共通点です。
●現代の立冬トリビア
最近では、立冬の日をきっかけにいろいろなイベントや記念日が作られています。先ほど紹介した「鍋の日」もそのひとつですが、ほかにも「冬の味覚フェア」や「おでんの日」など、食に関する催しが多く見られます。また、郵便局では立冬のころから年賀状の準備を呼びかけ始めるため、「立冬=年末のスタート」と感じる人もいるでしょう。
こうして見ていくと、立冬は昔も今も、人々の生活のリズムを作ってきた大切な節目なのです。
暦の言葉に耳を傾けると、毎日の暮らしが少し豊かに感じられますね。
【第5章】立冬を感じるアイデア・自由研究ヒント

立冬のころは、自然も人の生活も少しずつ冬仕様に変わっていきます。この季節をより深く感じるために、家庭や学校でできる観察・体験のアイデアを紹介します。
●① 自然観察ノートをつけよう
立冬の日をきっかけに、気温や空の色、木の様子を観察してみましょう。
「朝の空が白っぽくなった」「霜が降りていた」「夕方が早く暗くなった」など、小さな発見を書きとめるだけで、季節の変化が目で見えてきます。写真を撮って記録しても楽しいですね。1か月続けると、自分だけの「季節図鑑」ができます。
●② 暦と実際の季節を比べてみよう
立冬の日と、自分の地域で「冬が始まった」と感じる日を比べてみましょう。
たとえば、東京では12月中旬に初霜が観測されることが多いですが、札幌では11月中旬には雪が降り始めます。地域ごとの違いを調べることで、「暦の上の冬」と「気候としての冬」のずれを実感できます。自由研究としてまとめるのもおすすめです。
●③ 立冬ごはんを作ってみよう
旬の食材を使った「立冬ごはん」も、季節を感じるよい方法です。
大根や白菜を使った鍋料理、かぼちゃの煮物、しょうが入りのスープなど、身体を温めるメニューがぴったり。家族で「今日は立冬だから温かいごはんを食べよう」と話すだけでも、季節のリズムを子どもが感じ取るきっかけになります。
●④ 表現活動にしてみよう
立冬をテーマにしたポスターや俳句づくりもおすすめです。
たとえば「立冬や 息の白さに 冬を知る」「立冬に こたつを出して ぬくもりを」など、感じたことを五・七・五で表現してみましょう。季節の言葉を使うことで、感性がぐっと豊かになります。学校の掲示物や作品展にもぴったりです。
このように、立冬をただの“日付”として見るのではなく、「季節を感じるきっかけ」として活かすことで、自然への感謝や観察力が育ちます。大人も子どもも、一緒に楽しめる季節の学びです。
【第6章】まとめ|立冬を知ると季節がもっと楽しくなる

立冬は、「冬の始まり」を告げる大切な日。太陽の動きをもとに決められた暦の上の節目であり、日本の四季を感じる文化のひとつです。立冬を境に、空気は澄み、木々は葉を落とし、私たちの暮らしも冬支度へと変わっていきます。
昔の人は、自然の変化を敏感に感じ取りながら、火をおこし、衣を重ね、旬の食べ物を味わい、季節の移ろいに寄り添って暮らしていました。現代のように便利な時代になっても、立冬という言葉を通して自然に目を向けることで、心がほっと落ち着く瞬間を取り戻すことができます。
また、立冬は子どもたちにとっても、自然を観察し、暦や科学への関心を深める絶好の機会です。空を見上げ、風を感じ、葉の色を観察する――そんな日常の中に、季節を学ぶ“生きた教科書”があります。
一年のめぐりを意識して過ごすことは、忙しい現代人にとっても大切な心のリセットになります。立冬の豆知識を知ることで、冬という季節がもっと身近に、そして少し優しく感じられるでしょう。
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