
こんにちは。晴田そわかです。
今回の記事では《【1月5日は小寒】小学生でもわかる!寒の入りの意味と季節の豆知識まとめ》について紹介させて頂きます。
- はじめに
- 小寒(しょうかん)とは?「寒の入り」の意味と期間
- 小寒の時期に見られる「冬の植物」と自然
- 昔の人の知恵!小寒からの「暮らし」と「行事」
- 小寒に食べるもので体を整える(食育)
- まとめ:寒さの中にある「発見」を探してみよう
はじめに
あけましておめでとうございます。お正月の賑やかさが落ち着き、ふとカレンダーを見ると**「小寒(しょうかん)」**という文字が目に入ります。「これって何て読むの?」「どういう意味があるの?」と、小学生のお子さんに聞かれて、言葉に詰まってしまった経験はありませんか?
「少し寒くなる日だよ」と答えるのは簡単ですが、実はこの日には、日本の四季を感じるための深い意味や、厳しい冬を健康に乗り切るための先人の知恵がたくさん詰まっています。
この記事では、**1月5日の「小寒」**について、言葉の意味からこの時期に見られる植物、そして昔ながらの暮らしの行事までを詳しく解説します。大人が読んでも「へぇ!」と思える教養をまとめましたので、ぜひお子さんへの説明や、冬の生活に取り入れてみてください。
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小寒(しょうかん)とは?「寒の入り」の意味と期間

まずは、「小寒」という言葉の基本的な意味と、期間について解説します。子どもたちに正しい季節感を伝えるためには、ここが一番の土台となります。
「寒の入り」からが冬本番!
小寒とは、二十四節気(にじゅうしせっき)の一つで、定気法では太陽黄経が285度のときを指します。日付で言うと、毎年1月5日頃から始まります。
この小寒の日を**「寒の入り(かんのいり)」と呼び、ここから立春の前日(節分・2月3日頃)までのおよそ30日間を、「寒(かん)」または「寒の内(かんのウチ)」**と言います。つまり、小寒は「ここから本格的な冬が始まりますよ」という合図なのです。
ここで一つ、面白い豆知識があります。文字だけ見ると「小寒(小さい寒さ)」よりも、次の節気である「大寒(大きい寒さ)」の方が寒そうに見えますよね? しかし、昔から**「小寒の氷、大寒に解く(しょうかんのこおり、だいかんにとく)」**ということわざがあります。
これは、「小寒の時期に張った厚い氷が、大寒になっても解けないくらい寒い」という意味にとられがちですが、実際には**「小寒の方が寒さが厳しく、大寒の頃にはかえって暖かくなり氷が解けることもある」**という意味で使われることもあります。気象学的にも、小寒の時期に最低気温を記録することは珍しくありません。
【小学生への説明ポイント】
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「『小寒』は、カレンダーの上での『冬のスタート地点』なんだよ」
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「名前は『小さい寒さ』だけど、実は一年で一番寒い時期の始まりなんだ」
二十四節気と太陽の関係(小学生向け)
子どもに「どうして日が決まっているの?」と聞かれたら、**二十四節気(にじゅうしせっき)**について簡単に触れてみましょう。
二十四節気とは、昔の人が作った「季節の地図」のようなものです。今は1年を365日で数えますが、昔は月の満ち欠けを使っていました。しかし、それだと季節とズレてしまい、農業をするのに困ってしまいます。そこで、太陽の動きをもとにして1年を24等分し、それぞれに季節の名前をつけたのです。
小寒は、1年で最も昼が短く太陽の力が弱まる「冬至(とうじ)」と、最も寒さが極まる「大寒(だいかん)」のちょうど中間に位置しています。冬至を過ぎて少しずつ日は伸び始めますが、地上の気温が下がるのは少し遅れてやってくるため、この時期に寒さのピークを迎えるのです。
【小学生への説明ポイント】
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「昔の人は、太陽の動きを見てカレンダーを作ったんだよ」
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「お日様の力は少しずつ戻ってきているけれど、地面が冷え切っているから、これからが一番寒くなるんだよ」
小寒の時期に見られる「冬の植物」と自然

寒さが厳しい小寒の時期ですが、自然界は静まり返っているわけではありません。冷たい空気の中でこそ美しく咲く花や、春に向けて準備を始める動植物の姿があります。理科の学習や自然観察の視点から解説します。
雪の中で咲く花!水仙(スイセン)と蝋梅(ロウバイ)
この時期に散歩をしていると、ふわりと良い香りが漂ってくることがあります。それは、小寒を代表する花々が咲いている証拠です。
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水仙(スイセン) 小寒の時期に咲く代表的な花です。雪の中でも凛と咲く姿から**「雪中花(せっちゅうか)」**という美しい別名を持っています。白や黄色の可憐な花ですが、実は毒を持っているので、観察する際は口に入れないよう注意が必要です。子どもたちには「綺麗な花には毒があることもあるから、見るだけにしようね」と教える良い機会になります。
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蝋梅(ロウバイ) 梅という字がつきますが、梅の仲間ではありません(クスノキ目ロウバイ科)。まるで蝋(ロウ)細工のような半透明の黄色い花弁と、非常に強い甘い香りが特徴です。青い冬の空に、黄色い花が映える様子はこの時期ならではの絶景です。
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椿(ツバキ) 厚みのある艶やかな葉と、赤い花が特徴です。「花が首から落ちる」として縁起が悪いと言われることもありますが、それは武家社会の一部での話。本来は、冬枯れの景色の中で力強く咲く、生命力の象徴とも言える花です。
【小学生への説明ポイント】
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「寒い中で咲く花を探してみよう。黄色くていい匂いがしたら『蝋梅』かもしれないよ」
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「水仙は『雪中花』って呼ばれているんだ。雪の中でも負けないくらい強い花なんだね」
七十二候で感じる自然の微細な変化
二十四節気をさらに約5日ずつ、3つの期間に分けたものを**「七十二候(しちじゅうにこう)」**と言います。小寒の期間(1月5日〜19日頃)は、次のように表現されます。
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初候:芹乃栄(せりすなわちさかう) 1月5日〜9日頃 冷たい水辺で、春の七草のひとつである「セリ」がすくすくと育ち始める時期です。他の植物が枯れている中で、青々としたセリは生命力の塊に見えたことでしょう。
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次候:水泉動(しみずあたたかをふくむ) 1月10日〜14日頃 地上の空気は凍るほど寒いですが、地中深くの湧き水(泉)は凍らず、微かに温かみを含んで動き出す時期です。「見えないところで春の準備が始まっている」という、日本人の繊細な感性が表れています。
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末候:雉始雊(きじはじめてなく) 1月15日〜19日頃 日本の国鳥である雉(キジ)のオスが、メスへの求愛のために「ケーン、ケーン」と鳴き始める時期です。鳥たちの恋の季節が近づいていることを示しています。
【小学生への説明ポイント】
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「昔の人は、鳥の声や草の様子で『あ、もうすぐ春が来るな』って感じていたんだよ」
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「地面の上は寒いけど、地面の中の水は少し動き出しているんだって。不思議だね」
昔の人の知恵!小寒からの「暮らし」と「行事」

冷蔵庫も暖房もなかった時代、人々は自然の力を利用して生活していました。小寒の時期ならではの「暮らしの知恵」や「行事」について解説します。
腐らない水?「寒の水(かんのみず)」の不思議
小寒から大寒の期間(寒の内)に汲んだ水のことを**「寒の水(かんのみず)」と言います。昔から、この時期の水は「雑菌が少なく、腐りにくい」**とされ、非常に大切にされてきました。
科学的に見ても、気温が最も低いこの時期は、空気中や水中の雑菌の活動が極限まで抑えられます。そのため、この時期の水を使って仕込む味噌、醤油、お酒(寒仕込み)は、雑菌に汚染されることなくゆっくりと発酵が進み、美味しく仕上がると言われています。
また、寒の水には「神聖な力が宿る」とも信じられており、病気平癒を願って飲んだり、お薬を飲む水として使われたりもしました。
【小学生への説明ポイント】
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「冬の一番寒い時の水は、バイ菌が少なくて腐りにくいんだよ」
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「だから、美味しいお味噌やお酒は、この寒い時期に作られることが多いんだ」
寒さに負けない心を作る「寒稽古(かんげいこ)」
武道(柔道、剣道、弓道など)や芸事の世界では、小寒の時期から**「寒稽古」**が行われます。一年で最も寒い早朝にあえて厳しい練習を行う行事です。
これは単に技術を向上させるためだけではありません。「寒さ」という苦痛に耐え抜くことで、**精神力を鍛える(精神修養)**ことが大きな目的です。また、寒い時期は体が縮こまりやすいため、基礎体力を向上させる効果も期待されています。
現代の小学生にとっても、冬休みの朝に早起きをして縄跳びをしたり、ランニングをしたりすることは、立派な「寒稽古」と言えるでしょう。
【小学生への説明ポイント】
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「寒い時にあえて厳しい練習をすることで、寒さに負けない強い心を作るんだよ」
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「朝早く起きて体操するだけでも、強い体を作る修行になるよ」
「寒中見舞い」は相手を思いやる冬の手紙
お正月が過ぎてから届くハガキに**「寒中見舞い(かんちゅうみまい)」**があります。これは、一年で一番寒い時期に、相手の健康を気遣って送る季節の挨拶状です。
出す時期には決まりがあり、松の内(関東では1月7日、関西では1月15日頃)が明けてから、立春(2月4日頃)までに出すのがマナーです。
年賀状を出しそびれてしまった相手への返信や、喪中で年賀状が出せなかった方への挨拶として使われますが、本来の意味は**「寒さが厳しいですが、お元気ですか? 風邪などひいていませんか?」**という、相手への思いやりです。
【小学生への説明ポイント】
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「年賀状のお返事が遅れちゃった時は、『寒中見舞い』を書くといいよ」
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「『寒いけど元気?』って、お友達や親戚の人にお手紙を書いてみようか」
小寒に食べるもので体を整える(食育)

「食」もまた、季節を知る重要な要素です。小寒の時期に食べるものには、弱った体を労る医学的な側面と、神様の力をいただく精神的な側面があります。
1月7日は七草粥!胃腸を休める先人の知恵
小寒に入ってすぐ、1月7日の「人日(じんじつ)の節句」に食べるのが**「七草粥(ななくさがゆ)」**です。
**春の七草(セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ)**を入れたお粥を食べる習慣ですが、これには大きく3つの意味があります。
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無病息災を願う: 邪気を払い、一年間病気をせずに過ごせるように願う。
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胃腸を休める: お正月のご馳走やお酒で疲れた胃腸を、消化の良いお粥で休ませる。
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冬のビタミン補給: 青野菜が不足しがちな冬場に、野草からビタミンやミネラルを摂取する。
特に「スズナ(カブ)」や「スズシロ(大根)」には消化酵素が含まれており、理にかなった食事と言えます。
【小学生への説明ポイント】
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「お正月に美味しいものをたくさん食べて、お腹が疲れているから、優しいお粥で休ませてあげるんだよ」
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「昔の人は、冬に葉っぱの野菜が食べられなかったから、野原の草から栄養をとっていたんだね」
1月11日は鏡開き!お餅を食べる意味
1月11日(地域によっては15日や20日)には**「鏡開き(かがみびらき)」**が行われます。お正月の間、年神様(としがみさま)にお供えしていた鏡餅を下げて食べる行事です。
鏡餅には神様の力が宿っていると考えられており、それを食べることで、新しい命や力を分けてもらうと考えられてきました(これを「歯固め」とも言います)。
ここで大切な豆知識は、お餅を**「切る」とは言わず「開く」**と言うことです。お餅には神様が宿っているため、刃物で切ることは切腹を連想させ縁起が悪いとされ、木槌などで叩いて割るようになりました。しかし「割る」という言葉も避けるため、末広がりで縁起の良い「開く」という言葉が使われています。
【小学生への説明ポイント】
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「お餅には神様のパワーが入っているから、それを食べて元気をもらうんだよ」
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「包丁で切ると縁起が悪いから、木槌でトントンして『開く』って言うんだよ」
まとめ:寒さの中にある「発見」を探してみよう

小寒は、文字通り「寒さの入り口」であり、これから一年で最も厳しい季節が始まります。しかし、ここまで見てきたように、その寒さの中には**「春を待つ植物の息吹」や「体を健康に保つための食の知恵」、そして「相手を思いやる心」**がたくさん詰まっています。
ただ「寒い、寒い」と言って背中を丸めるのではなく、お子さんと一緒に「寒の水って本当に冷たいね」「あそこに水仙が咲いているよ」と、冬ならではの発見を楽しんでみてください。
正しい知識と豊かな感性を持って過ごせば、寒くて辛い冬も、きっと楽しい季節に変わるはずです。風邪をひかないように、七草粥を食べて温かくしてお過ごしください。
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