
こんにちは。晴田そわかです。
今回の記事では《【図工の授業】低学年の小学生が夢中になる節分工作アイデア集!簡単で個性が出る「鬼のお面」》について紹介させて頂きます。
- はじめに
- まずは確認!低学年図工の「完全準備マニュアル」
- アイデア①【紙皿】切って貼るだけ!表情豊かな「まんまる鬼」
- アイデア②【紙袋】すっぽり被れる!迫力満点の「立体鬼」
- アイデア③【帯・バンド】自分の頭にフィット!「ハチマキ鬼」
- 全員同じにならないために!「個性」を引き出す指導の裏ワザ
- まとめ
はじめに
もうすぐ節分ですね。図工の学習で「節分工作」をする小学校も多いかもしれません。 しかし、1・2年生の担任の先生にとっては、楽しい反面、悩みの種でもあります。
「ハサミを使わせると、危なくて目が離せない」 「のりでベタベタになって、片付けだけで授業が終わる」 「型紙を渡すと全員同じ顔に、渡さないと何を作っていいか固まる子が続出」
低学年の図工で最も重要なのは、**「準備(段取り)」と「材料のバリエーション」**です。ここさえ押さえれば、難しい指導をしなくても、子どもたちは勝手に目を輝かせて作り始めます。
この記事では、きれいごとの指導目標は一切抜きにして、**「どうすれば45分〜90分で、安全に、個性的な作品を作らせ、片付けまで完了できるか」**という現場のリアルなノウハウと、具体的な工作アイデアを3つ紹介します。
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まずは確認!低学年図工の「完全準備マニュアル」

低学年の工作が成功するかどうかは、授業が始まる前の準備で9割決まります。 ここでは、子どもたちの発想を引き出すための「材料リスト」と、パニックを起こさないための「教室環境づくり」を詳細に解説します。
1. これさえあれば盛り上がる!「材料・素材」チェックリスト
画用紙だけでは、子どもたちの発想は広がりません。「異素材」を用意することで、技術の未熟さをカバーし、見栄えの良い作品になります。 図工室にあるもの、または家庭から集められるものをリストアップしました。
【A】土台となる材料(どれか一つ選択)
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紙皿(直径18〜20cm推奨): 最も手軽。平面的で絵が描きやすく、失敗が少ない。1年生に最適。
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紙袋(茶封筒・ショップ袋): 被るタイプを作るならこれ。マチ(厚み)がある袋だと立体的になりやすい。
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厚紙・ボール紙(3cm幅の帯状にする): お面ではなく「ハチマキ(カチューシャ)」タイプにする場合の土台。
【B】鬼の「髪の毛・肌」を作る素材(重要!)
ここが個性の出しどころです。「モジャモジャ」「フワフワ」などのオノマトペ(擬音語)を刺激する素材を用意します。
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毛糸(太め): 必須アイテム。赤、青だけでなく、ピンクや黄色など派手な色があると喜ぶ。
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★先生の準備テク: 長いままだと絡まるので、あらかじめ10cm〜15cm程度にカットして箱に入れておくこと。
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お花紙(薄葉紙): クシャッと丸めるとボリュームが出る。髪の毛にも、鬼の「息」にもなる。
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すずらんテープ: 裂いて使うとボリューム満点の髪の毛に。
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プチプチ(気泡緩衝材): 鬼のゴツゴツした肌や、金棒の表現に。油性ペンで色が塗れる。
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綿(わた): 老人鬼の髪の毛や、眉毛に。
【C】顔のパーツ・装飾に使う素材
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折り紙・画用紙の端切れ: わざわざ新しい紙を使わず、図工室の「端切れ箱」で十分。
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新聞紙・チラシ: 丸めて角の芯にしたり、ちぎって貼ったりする万能素材。
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モール: 曲げられるので、ヒゲや怒った眉毛の表現に使いやすい。
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シール(丸シール): 黒目を描いて貼るだけで目になる。ハサミが苦手な子への救済措置。
2. トラブルを防ぐ「用具」と「接着剤」の選び方
低学年は「くっつかない!」といって癇癪を起こしたり、手が汚れて作業が止まったりします。用具選びは戦略的に行います。
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接着剤の使い分け指導:
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でんぷんのり(指で塗るのり): 紙同士を貼る基本。指の感覚を鍛えるために推奨。
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木工用ボンド: 必須です。 毛糸、プチプチ、ボタンなどの異素材は、普通ののりではつきません。
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★先生の準備テク: ボンドは大きいボトルを渡すと出しすぎます。小皿や牛乳パックの切れ端に少量出し、爪楊枝ですくってつける方式にすると、汚れず、無駄遣いも防げます。
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ハサミ:
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左利きの児童数を確認し、左利き用ハサミを確保。
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厚紙(紙皿)を切るのが難しい子がいる場合、先生が補助に入るか、切らなくてもいいデザイン(後述のアイデア①)に誘導します。
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クレヨン・パス・油性ペン:
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紙皿や紙袋など、ツルツルした素材には水性ペンや絵の具は向きません(弾いてしまい、服が汚れる原因になります)。油性マーカーかクレヨンがベストです。
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3. 授業をスムーズに回す「環境設定」と「事前加工」
45分はあっという間です。授業中の「先生、これやって!」を減らすための事前準備です。
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「目の穴」は先に開けておく(最重要):
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お面を目に合わせて被る場合、目の位置に穴を開ける作業は低学年には危険で難しいです。
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カッターナイフで先生が事前に開けておくか、**「おでこに乗せるタイプのお面(穴あけ不要)」**に統一することを強くおすすめします。
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「ゴム紐」も通しておく(または穴だけ開けておく):
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最後にバタバタするのが「輪ゴム通し」です。パンチで穴を開け、輪ゴムを通すところまで準備しておくと、子どもは製作に全集中できます。
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机の配置とゴミ箱:
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机はグループ型にして、中央に「材料バイキング(取り放題)」の箱を置くと盛り上がります。
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★先生の準備テク: 各班の机の中央に**「小さなゴミ箱(空き箱や袋)」**を設置してください。いちいち教室のゴミ箱まで歩かせると、集中力が切れ、床に紙くずが散乱します。
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濡れ雑巾の配備:
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のりで手がベタベタになるのは確定事項です。手洗い場に行かせると時間がロスします。各班に濡れ雑巾(またはウェットティッシュ)を必ず置いておきます。
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4. 導入の5分:子どもを乗せる「魔法の声かけ」
「今日は鬼のお面を作ります。自由に作りましょう」だけでは、子どもは動きません。 具体的なイメージを持たせるための「発問」を用意します。
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設定(キャラ)を決めさせる:
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「みんなの心の中にいる鬼は、どんな鬼かな?」
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「お野菜が嫌いな鬼? 忘れん坊鬼? それとも、強くてかっこいい鬼?」
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「その鬼は、どんな顔をしてる? 怒ってる? 泣いてる? 笑ってる?」
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パーツの形を連想させる:
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「怒ってる時の目って、どんな形? (つり上がった形、三角)」
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「優しい鬼の眉毛は? (八の字、丸い形)」
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「強そうなツノは、1本かな? 2本かな? もしかして5本!?」
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この「問いかけ」をしてから材料を取りに行かせると、子どもたちは「僕は怒りんぼ鬼だから、赤い紙とモールが必要だ!」と、目的を持って動き出します。
アイデア①【紙皿】切って貼るだけ!表情豊かな「まんまる鬼」

1年生の1月〜2月は、まだハサミの曲線切りが苦手な子もいます。 このアイデアは、紙皿の「丸い形」をそのまま顔の輪郭として使うため、ハサミでの難しい作業が一切ありません。**「ちぎる・貼る・描く」**に特化した、失敗のない授業案です。
【対象】 1年生〜 【所要時間】 45分(1コマ) 【主な材料】 紙皿、折り紙、毛糸、クレヨン
指導手順とポイント
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ベースの色塗り(5分)
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白い紙皿に、クレヨンで好きな色を塗らせます。
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★指導のコツ: 全面を塗りつぶさなくてもOK。「鬼の肌だから、ガサガサ塗っても強そうだね」と声をかけ、塗りの粗さを「味」として認めます。
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髪の毛をつける(10分)
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紙皿の上部にボンドを塗り、毛糸やお花紙を貼ります。
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「アフロヘア」「ツンツンヘア」「ロングヘア」など、髪型で個性を出させます。
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「手でちぎった」パーツを貼る(20分)
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ここが最大のポイントです。 目や鼻、口のパーツを、ハサミを使わずに**「手でちぎって」**作らせます。
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折り紙を手でちぎると、断面が白く毛羽立ち、独特の迫力が出ます。「ギザギザになった!」「面白い形になった!」という偶然を活かします。
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「牙(キバ)」だけはハサミで三角に切っても良いでしょう。
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仕上げ・ゴム通し(10分)
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モールでヒゲをつけたり、ほっぺたを描いたりして完成。
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事前に開けておいた穴に輪ゴムを通します(おでこに乗せるスタイル推奨)。
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アイデア②【紙袋】すっぽり被れる!迫力満点の「立体鬼」

少し工作に慣れてきた2年生や、ダイナミックな作品を作らせたい場合に最適です。 頭からすっぽり被れるので、節分集会などのレクリエーションでも大活躍します。
【対象】 1年生後半〜2年生 【所要時間】 90分(2コマ推奨) 【主な材料】 紙袋(マチ付き)、新聞紙、ガムテープ、画用紙
指導手順とポイント
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被る位置の調整(導入時)
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紙袋を一度頭から被らせ、「自分の目の位置」に印をつけさせます。
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★指導のコツ: 目の穴を開けるのが難しい場合は、「口の部分」を大きく切り抜いて、そこから顔が出るようにすると安全で視界も良好です(着ぐるみスタイル)。
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立派な「ツノ」を作る(20分)
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平面の画用紙を貼るだけでなく、**「立体的なツノ」**に挑戦させます。
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新聞紙やチラシを円錐状(アイスのコーンの形)に丸め、セロハンテープで留めます。
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その上から好きな色の折り紙や画用紙を巻きつけたり、ビニールテープを巻いたりして色をつけます。
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紙袋の底(頭頂部)にボンドやガムテープでしっかり固定します。
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顔のパーツを飛び出させる(30分)
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紙袋は「側面」が使えるのが強みです。
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耳を別の紙で作って側面に貼ったり、鼻を紙コップで作って飛び出させたり、立体感を意識させます。
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紙袋の下のほうをハサミで短冊状に切り込みを入れると、鬼の「アゴひげ」や「服の模様」のようになり、動きが出ます。
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廃材の活用(随時)
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紙袋の「持ち手(紐)」を切り取って、ヒゲや髪の毛の飾りに使うよう促します。「ゴミになる部分も使えるよ!」と教えることで、発想力が伸びます。
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アイデア③【帯・バンド】自分の頭にフィット!「ハチマキ鬼」

お面で顔が隠れるのを怖がる子や、短時間(授業参観など)で仕上げたい時に適したアイデアです。 「顔を描く」のではなく「頭飾りを作る」感覚なので、絵が苦手な子でも抵抗なく取り組めます。
【対象】 1年生〜2年生 【所要時間】 45分 【主な材料】 厚紙(ボール紙)、トイレットペーパーの芯、お花紙、スズランテープ
指導手順とポイント
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土台のハチマキを作る(5分)
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厚紙を3cm〜5cm幅に切ったものを、子どもの頭のサイズに合わせて輪にします。
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★指導のコツ: 輪にする作業(ホッチキス止め)は、子ども同士で協力させるか、先生が回って止めてあげます。ホッチキスの針の裏側で怪我をしないよう、上からセロハンテープを貼る配慮が必要です。
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雷様(かみなりさま)ヘアを作る(20分)
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ハチマキの部分に、髪の毛を盛っていきます。
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お花紙をクシャッと丸めてボンドで貼ると、パンチパーマ風のボリュームが出ます。
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スズランテープを細く割いたものを垂らすと、歌舞伎の連獅子のようなロングヘアになります。
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「鉛筆に細長い紙を巻きつけて、そっと外す」という技法を教えると、くるくるのカールヘアが作れて盛り上がります。
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ツノを立てる(15分)
全員同じにならないために!「個性」を引き出す指導の裏ワザ

最後に、よくある「失敗パターン」を防ぐための、現場の裏ワザを紹介します。
1. 「型紙」は絶対に渡さない
「目」や「鼻」の型紙を配布した瞬間、全員が同じ顔の作品になります。 「目は丸じゃなくてもいいよ」「三角でも、四角でも、星型でもいいよ」と声をかけ、画用紙の端切れから直接切り出させるようにします。いびつな形こそが、その子の「味」になります。
2. 見本は「完成度が高すぎないもの」を見せる
先生が本気で作った完璧な見本を見せると、子どもはそれを「正解」だと思い込み、真似しようとして萎縮します。 見本を見せるなら、あえて未完成のものや、**極端にユニークなもの(目が3つあるなど)**を見せ、「先生はこんな変な鬼になっちゃった! みんなはもっと面白い鬼を作ってね!」とハードルを下げることが大切です。
3. 「途中発表」でアイデアを拡散させる
授業の中盤で、面白い工夫をしている子がいたら、手を止めさせて紹介します。 「見て! 〇〇さんは、毛糸を赤と青で混ぜて貼っているよ!」 「△△くんは、鼻をトイレットペーパーの芯で作って飛び出させたよ!」 こうすることで、行き詰まっていた他の子が「あ、その手があったか!」「真似してみよう!」と刺激を受け、クラス全体のレベルが上がります。
まとめ

低学年の節分工作成功の鍵は、「先生の事前準備(穴あけ・材料カット)」と「豊富な異素材」、そして**「正解を決めない声かけ」**です。
45分の授業なら、最初の10分で導入と説明、25分で製作、最後の10分で片付けと鑑賞。 このタイムスケジュールを守るためにも、のりやハサミの管理ルールを最初に徹底しましょう。
今年の節分は、先生も子どもたちも、泥だらけならぬ「のりだらけ」になりながら、世界に一つだけのユニークな鬼を生み出してください。 教室の後ろにズラリと並んだ個性的な鬼たちは、きっと保護者会でも話題になるはずです。
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