
こんにちは。晴田そわかです。
今回の記事では《【図工】クレヨン画が見違える!小学生が上手に描く3つのコツと塗り方》について紹介させて頂きます。
- 【図工】クレヨン画が見違える!小学生が上手に描く3つのコツと塗り方
【図工】クレヨン画が見違える!小学生が上手に描く3つのコツと塗り方
小学生の図工や家庭での遊びで定番の画材である「クレヨン」。準備も片付けも簡単で、子どもたちが直感的に絵を描くことができる素晴らしい道具です。しかし、いざ作品を見てみると、「いつも同じような塗り方で単調になってしまう」「色が混ざって画面全体が濁って汚く見えてしまう」「一生懸命描いているのに、なんだか惜しい仕上がりになる」と悩む親御さんや先生は少なくありません。
クレヨンは手軽な反面、実は美しく仕上げるための「独自のルール」が存在する画材でもあります。適当に塗りつぶすだけではクレヨン本来の良さを引き出せません。しかし、ほんの少しのコツと塗り方の工夫を知るだけで、子どものクレヨン画はぐっと魅力的になり、見違えるような作品に生まれ変わります。
この記事では、小学生がクレヨン画を上手に描くための具体的な3つのコツから、表現の幅を広げる楽しい応用テクニック、そしてせっかく描いた作品を美しく保存する方法まで、徹底的に解説します。この記事が、明日からのお絵描きタイムがもっと楽しく、充実したものになる一助となれば幸いです。
✨関連記事はこちら👇
小学生のクレヨン画が「なんだか惜しい」理由とは?

子どもの描く絵には、大人には真似できない自由な発想や勢いがあります。それ自体は素晴らしいことですが、「作品」として見たときに、少しもったいない仕上がりになってしまうのには、いくつかの明確な理由があります。まずは、なぜ「惜しい」絵になってしまうのか、その原因を紐解いていきましょう。
色が混ざって画面が濁ってしまう
クレヨン画が汚く見えてしまう最も大きな原因は、「色の濁り」です。クレヨンはワックス(蝋)と顔料を練り合わせた画材であるため、紙の上に塗った色が定着しきらず、表面に乗っている状態になります。そのため、上から別の色を重ねたり、手でこすったりすると、簡単に色が混ざり合ってしまいます。
特に子どもがやりがちなのが、「濃い色(黒やこげ茶色など)」から先に塗ってしまい、その後に明るい色(黄色や白など)を重ねてしまうパターンです。これをすると、明るい色のクレヨンの先に濃い色がこびりつき、結果として画面全体が黒ずんだような、濁った印象になってしまいます。また、クレヨン自体の先がすでに汚れていることに気づかず、そのまま使ってしまうことも濁りの原因となります。
筆圧のコントロールが難しく、単調に見える
小学校低学年の子どもは、まだ手先の細かなコントロールが発達しきっていないため、すべて同じ強い筆圧で塗りつぶしてしまう傾向があります。力強く描くこと自体はエネルギッシュで良いのですが、画面全体が「ベタ塗り」の状態になると、絵に立体感や奥行きが出ず、平面的でのっぺりとした印象を与えてしまいます。
逆に、筆圧が弱すぎて紙の白い部分が隙間だらけになってしまうと、今度は未完成のような、弱々しい印象の絵になってしまいます。クレヨンは「力の入れ具合」で濃淡を表現できる画材ですが、子どもにとってはそれを意識して使い分けるのが非常に難しいのです。
背景が真っ白で余白が悪目立ちしている
メインとなる人物や動物、乗り物などは一生懸命に力強く描いているのに、その周りの背景が一切塗られておらず、真っ白な画用紙がそのまま残っているケースもよく見られます。主役がどれだけ丁寧に描かれていても、背景がないと絵全体が浮いたように見え、作品としての完成度が低く感じられてしまいます。広い面をクレヨンだけで塗りつぶすのは子どもにとって根気のいる作業であるため、途中で疲れて背景を放棄してしまうことが多いのです。
クレヨン画が見違える!小学生が上手に描く3つのコツ

原因がわかったところで、次はいよいよ解決策です。特別な道具は必要ありません。いつものクレヨンと画用紙のまま、以下の3つのポイントを意識して教えるだけで、お子さんの絵は驚くほど見違えます。
コツ1:塗る順番は「明るい色・薄い色」からスタート
クレヨン画を美しく仕上げるための最大の鉄則は、「明るい色・薄い色から順に塗っていく」ということです。黄色、白、薄橙(肌色)、水色、黄緑といった明るい色から塗り始め、赤や青、緑などの鮮やかな色を塗り、最後に茶色や紺、黒といった濃い暗い色を使うように指導してください。
明るい色から先に塗ることで、後から濃い色を隣に塗った際にも、色が濁りにくくなります。もし間違えて濃い色の上に明るい色を重ねてしまい、クレヨンの先が汚れてしまった場合は、不要な紙やティッシュでクレヨンの先をキュッと拭き取るように教えてあげましょう。常にクレヨンの先を綺麗にしておくことも、発色を良くするための重要なポイントです。
コツ2:線の向きを揃えて丁寧に塗る
子どもが広い面を塗るとき、手首の動かしやすいようにグルグルと円を描くように塗ったり、縦、横、斜めとランダムに手を動かして塗りつぶしたりしがちです。しかし、これをすると筆跡が乱雑に残り、雑な印象を与えてしまいます。
上手に塗るコツは、「塗る方向(線の向き)を一定に揃える」ことです。たとえば、背景の空を塗るなら「横方向」にだけ手を動かして塗る。木を塗るなら「縦方向」に揃えて塗る。これだけで、一気にプロっぽく、丁寧で整った仕上がりになります。また、広い面を塗るときは、まず塗りたい部分の輪郭をクレヨンでなぞってフチ取りをしてから、その内側を一定方向の線で埋めていくようにすると、はみ出しを防ぐことができます。
コツ3:指やティッシュで「ぼかし」て立体感を出す
クレヨン画の醍醐味とも言えるのが「ぼかし」のテクニックです。クレヨンで色を塗った後、その表面を指の腹や折りたたんだティッシュペーパー、あるいは綿棒などで優しくこすってみてください。すると、クレヨンのザラザラとした筆跡が滑らかになり、ふんわりとした柔らかい表現に変わります。
この「ぼかし」は、グラデーションを作るときに非常に役立ちます。例えば、夕焼け空を描くとき、赤、オレンジ、黄色を順番に並べて塗り、その境目を指でこすって馴染ませることで、本物の空のような美しいグラデーションを表現できます。雲の柔らかさや、動物の毛並みのふわふわ感などを出すのにも最適です。指が汚れるのを嫌がるお子さんには、ティッシュや綿棒を使わせてあげてください。
表現力がぐんとアップ!クレヨンの楽しい塗り方テクニック

基本の塗り方をマスターしたら、次はクレヨンの特性を活かした応用テクニックに挑戦してみましょう。図工の授業やコンクールの作品作りにも役立つ、子どもが夢中になる3つの技法を紹介します。
はじき絵(クレヨン×水彩絵の具)
「はじき絵(バチック)」は、クレヨンの油分が水を弾く性質を利用した技法です。やり方は非常に簡単で、まず画用紙にクレヨンでしっかりと絵を描きます。このとき、筆圧を強くして濃く描くのがポイントです。その後、多めの水で溶いた水彩絵の具を、クレヨンで描いた絵の上からダイナミックに塗ります。
すると、クレヨンで描いた部分は絵の具を弾いて色が乗らず、紙の白い部分にだけ絵の具が染み込みます。花火の絵を描いて上から夜空の色の絵の具を塗ったり、海の中の生き物を描いて上から青い絵の具を塗ったりと、背景を一気に美しく仕上げることができる魔法のようなテクニックです。子どもが「広い背景を塗るのが面倒」と感じている場合に、特におすすめの解決策です。
ひっかき絵(スクラッチ)
「ひっかき絵(スクラッチ)」は、重ね塗りしたクレヨンを削って下の色を出す技法です。まず、画用紙全体に黄色、赤、黄緑、水色などの明るい色をランダムに、隙間なくしっかりと塗りつぶします。これが下地になります。次に、その上から黒や濃紺などの暗い色のクレヨンで、下地が見えなくなるまで全体を真っ黒に塗り重ねます。
準備ができたら、竹串、爪楊枝、インクの出なくなったボールペンなどの先が尖ったもので、黒い表面をひっかくようにして絵を描きます。すると、ひっかいた部分の黒いクレヨンが削り取られ、下から鮮やかなカラフルな色が線となって浮かび上がってきます。夜の遊園地や、宇宙の星空、色とりどりの花火など、幻想的で迫力のある作品を作ることができます。
こすり出し(フロッタージュ)
「こすり出し(フロッタージュ)」は、物の表面の凹凸を写し取る技法です。葉っぱの葉脈、硬貨、木目のハッキリした板、ザラザラした壁、網戸など、凹凸のある素材の上に薄めの画用紙(コピー用紙などでも可)を置きます。そして、クレヨンを寝かせて横の面を使い、紙の上から軽くこするように色を塗ります。
すると、下の素材の模様が魔法のように紙に浮き上がってきます。写し取った模様をハサミで切り取って別の画用紙に貼り付けたり(コラージュ)、魚のウロコや恐竜の皮膚の表現として部分的に取り入れたりすることで、普通の塗り方では出せない複雑で面白い質感を作品にプラスすることができます。家の中や公園で「こすり出しができる面白い模様」を探すこと自体が、ワクワクする楽しいアクティビティになります。
子どものクレヨン画を綺麗に保存するためのポイント

上手に描けたクレヨン画。壁に飾ったり、成長の記録として保管したりしたいものですが、クレヨンはそのままにしておくと、こすれて色移りしたり、ポロポロと剥がれ落ちたりして劣化してしまいます。大切な作品を長く綺麗な状態で残すための対策をご紹介します。
保護スプレー(定着液)を使用する
画材店や大きな文房具店に行くと、クレヨンやパステルなどの粉落ち・色移りを防ぐための「フィキサチーフ(定着液)」というスプレーが販売されています。作品が完成したら、風通しの良い屋外で、作品から30〜40cmほど離して全体に均一にスプレーをかけます。乾くと表面がコーティングされ、色落ちを強力に防ぐことができます。
専用の定着液がない場合は、身近な「ヘアスプレー(ハードタイプ)」でも代用が可能です。ヘアスプレーに含まれる樹脂成分がクレヨンを定着させてくれます。ただし、代用品ですので、まずは端の方やいらない紙で描いた絵で試し、色が変色しないか確認してから自己責任で行うようにしてください。
保管・飾るときのひと工夫
作品を重ねて収納する場合は、絵と絵の間に「トレーシングペーパー」や「クッキングシート」、「コピー用紙」などを1枚挟んでおくようにしましょう。これだけで、摩擦による色移りを劇的に防ぐことができます。クリアファイルや作品収納ケースに入れる場合も、表面が直接ビニールに触れてこすれないよう、薄い紙を一枚かぶせておくのがおすすめです。
また、額縁に入れて飾る場合は、直射日光が当たる場所は避けてください。クレヨンは熱に弱いため、強い日光や暖房の風が直接当たると、溶けたり退色(色あせ)したりする原因になります。
まとめ:コツを掴んでクレヨン画をもっと楽しもう!

- 順番:明るい色・薄い色から先に塗り、暗い色は最後に使う。
- 向き:塗る方向(線の向き)を縦や横に一定に揃える。
- ぼかし:指やティッシュでこすって、柔らかいグラデーションを作る。
小学生のクレヨン画は、ちょっとした知識とテクニックで見違えるほど魅力的になります。しかし、最も大切なのは、子ども自身が「描くことの楽しさ」を感じることです。上手な塗り方を教えるときは、決して無理強いせず、「こうやるともっとカッコよくなるよ!」「指でこすってみるマジックだよ!」と、遊びの延長として提案してあげてください。
そして、完成した作品は「はみ出さずに綺麗に塗れたね」「この色の混ざり具合が素敵だね」と、具体的なポイントをたくさん褒めてあげましょう。「上手く描けた!」「褒められた!」という達成感と喜びが、子どものさらなる自信や豊かな表現力を育んでいくはずです。ぜひご家庭や教室で、新しいクレヨン画の表現に挑戦してみてください。
✨関連記事はこちら👇