
こんにちは。晴田そわかです。
今回の記事では《桜の種類っていくつ?小学生から大人まで楽しめるお花見雑学》について紹介させて頂きます。
- 桜の種類っていくつ?小学生から大人まで楽しめるお花見雑学
桜の種類っていくつ?小学生から大人まで楽しめるお花見雑学
春の訪れを告げるあたたかな風が吹き始めると、私たちの心はどこかウキウキとしてきます。厳しい冬の寒さを乗り越えて一斉に咲き誇る桜の花は、日本の春の象徴であり、古くから多くの人々に愛されてきました。新学期や新生活がスタートする時期に咲くため、桜を見ると希望に胸を膨らませるという方も多いのではないでしょうか。
私たちが普段、お花見や通学路、通勤の途中で何気なく見上げて「あ、桜が咲いているね」と口にしているその花ですが、実はひとくちに「桜」と言っても、驚くほどたくさんの種類が存在していることをご存知ですか?
この記事では、意外と知られていない桜の種類やその歴史、そして子どもと一緒に歩きながら観察できる簡単な見分け方のコツまで、小学生から大人まで幅広く楽しめるお花見の雑学をたっぷりとご紹介します。桜の種類や背景にあるちょっとした知識を知ることで、いつもの通学路や公園の景色が少し違って見えるかもしれません。
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日本の桜の種類って全部でいくつあるの?

テレビのニュースなどで「桜の開花宣言」が発表されるとき、基準となるのは「ソメイヨシノ」という種類の桜です。そのため、「桜=ソメイヨシノ」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、日本の桜の世界はもっと奥深く、多種多様な顔を持っています。
実は600種類以上!基本の野生種は10種類
日本に存在している桜は、大きく分けて「野生種(自生種)」と、人間の手によって作り出された「園芸品種」の2つに分類されます。野生種とは、昔から日本の山や森で自然に育ってきた桜のことです。
現在、日本で確認されている桜の基本となる野生種は、たったの10種類(ヤマザクラ、オオシマザクラ、エドヒガン、カスミザクラ、チョウジザクラ、マメザクラ、タカネザクラ、ミヤマザクラ、クマノザクラ、オオヤマザクラ)だと言われています。ちなみに「クマノザクラ」は2018年に紀伊半島で新しく発見されたばかりの野生種であり、自然界にはまだ私たちの知らない桜が隠れているかもしれません。
では、種類は全部で10種類なのかというと、そうではありません。この基本の野生種が自然の中で交配したり、人間が美しい花を求めて品種改良を重ねたりした結果、現在ではなんと600種類以上(一説には800種類以上とも)の桜が存在すると言われています。
なぜこんなに種類が多いの?突然変異と品種改良の歴史
なぜ600種類以上もの桜が生まれたのでしょうか。その秘密は、江戸時代にまでさかのぼります。江戸時代の日本は園芸が非常に盛んで、植木職人や植物を愛好する人々が、少しでも大きく美しい花、珍しい色の花、または散りにくく長く楽しめる花を求めて、熱心に桜の品種改良を行いました。
桜は、違う種類同士の花粉が受粉することで、親とは全く違う特徴を持った新しい種類が生まれやすいという植物的な特徴を持っています。これを活かして、例えば「花びらがたくさんある桜」と「香りの良い桜」を掛け合わせるなどして、次々と新しい「園芸品種」が誕生していきました。現在の私たちの目を楽しませてくれる多種多彩な桜たちは、昔の日本の人々が注いだ情熱と愛情の結晶なのです。
お花見で探してみよう!よく見かける定番の桜3選
600種類以上もあるとすべてを覚えるのは大変ですが、私たちの身近な場所でよく見かける代表的な桜を知っておくだけでも、風景の見え方はガラリと変わります。ここでは、公園や学校などで絶対に出会える「定番の桜」を3つご紹介します。
日本の桜の代表選手「ソメイヨシノ(染井吉野)」

日本全国に植えられている桜の約8割を占めると言われているのが、この「ソメイヨシノ」です。江戸時代の終わりに、現在の東京都豊島区駒込にあった「染井村」の植木職人が、「エドヒガン」と「オオシマザクラ」という2つの野生種を掛け合わせて作り出したと言われています。
ソメイヨシノの最大の特徴は、「葉っぱが生えてくる前に、枝いっぱいに花だけが咲く」という点です。そのため、満開の時期には木全体が薄ピンク色に染まり、圧倒的な美しさを誇ります。また、成長が早くて若木のころからたくさんの花をつけるため、明治時代以降に全国の学校や公園、川沿いなどに一斉に植えられました。
日本の山を彩る歴史ある野生の桜「ヤマザクラ(山桜)」

ソメイヨシノが誕生するよりもずっと昔、平安時代や鎌倉時代の人々が「お花見」と言って愛でていたのは、日本の山に自生している「ヤマザクラ」です。古くから和歌に詠まれてきた「吉野の桜」なども、このヤマザクラのことを指しています。
ヤマザクラは、ソメイヨシノとは対照的に「花が咲くのとほぼ同時に、赤茶色や黄緑色の若葉が出てくる」のが特徴です。薄ピンク色の花びらと、赤みがかった葉のコントラストが非常に美しく、野性的で力強い生命力を感じさせます。寿命が非常に長く、中には樹齢数百年を超えるような巨大なヤマザクラも全国各地に存在しています。
ポンポンみたいで華やかな「ヤエザクラ(八重桜)」

「ヤエザクラ」というのは特定の品種の名前ではなく、花びらが何枚も重なって咲く桜の総称です。代表的な品種としては「カンザン(関山)」や「フゲンゾウ(普賢象)」などがあります。
普通の桜(ソメイヨシノなど)の花びらが5枚であるのに対し、ヤエザクラは数十枚、多いものでは100枚以上の花びらをつけ、まるで牡丹やカーネーションのように丸くポンポンとした可愛らしい形になります。ソメイヨシノが散り始める4月中旬から下旬にかけて見頃を迎える種類が多いため、少し遅い時期にお花見を楽しむことができるのも魅力の一つです。
まだまだある!ちょっと珍しい個性派の桜たち

定番の桜以外にも、見た目や咲く時期がちょっと変わったユニークな桜がたくさんあります。これらを見つけることができたら、とてもラッキーかもしれません。
枝が垂れ下がる優美な姿「シダレザクラ(枝垂桜)」
その名の通り、枝が柳のように下に向かって長く垂れ下がっている桜です。これはエドヒガンなどの桜の枝が、突然変異によって垂れ下がるようになったものです。京都の神社仏閣などでよく見られ、風に揺れる姿はまるでピンク色の滝のようで、息をのむような優美さがあります。寿命が長いことでも知られています。
緑や黄色の花を咲かせる「ギョイコウ(御衣黄)」「ウコン(鬱金)」
「桜といえばピンクか白」と思い込んでいませんか?実は、淡い黄緑色の花を咲かせる「ギョイコウ」や、淡い黄色の花を咲かせる「ウコン」という珍しい桜もあります。ギョイコウという名前は、昔の貴族が着ていた衣服(御衣)の萌黄色(黄緑色)に色が似ていることから名付けられました。遠くから見ると葉っぱの色と同化して見つけにくいのですが、近づいてよく観察すると、その神秘的な色合いに魅了されます。
秋や冬に咲く不思議な桜「ジュウガツザクラ(十月桜)」
春のお花見シーズンだけでなく、なんと1年に2回花を咲かせる桜があります。それが「ジュウガツザクラ」です。その名の通り10月頃の秋から冬にかけて全体の3分の1ほどの花を咲かせ、残りの花は翌年の春に咲きます。冷たい冬の空気の中で、小さく可憐に咲くジュウガツザクラを見つけると、心がふっと温かくなります。
これを知っていれば桜博士!見分け方の簡単なコツ

公園を歩いていて「この桜はなんていう種類だろう?」と思ったとき、小学生のお子さんでも簡単にできる見分け方のコツがあります。虫眼鏡を持った探偵になった気分で、桜の木を観察してみましょう。
① 花びらの数と形をチェック
花びらが5枚なら「ソメイヨシノ」や「ヤマザクラ」などの一重咲きです。花びらがたくさん重なっていてボリュームがあれば「ヤエザクラ」の仲間です。また、花びらの先端がハート型のように割れているかどうかも観察ポイントです。
② 花と葉っぱの出る順番を見る(一番わかりやすい!)
木全体を見てみましょう。枝に「花だけ」が咲いていればソメイヨシノの可能性が高いです。もし「花と一緒に緑色の葉っぱ」が出ていればオオシマザクラ。「花と一緒に赤茶色の葉っぱ」が出ていればヤマザクラです。この違いを知っているだけで、かなり正確に見分けることができます。
③ 幹の模様と香りを確かめる
桜の木の幹には「皮目(ひもく)」と呼ばれる横しま模様が入っているのが特徴です。また、顔を近づけて香りを嗅いでみてください。ソメイヨシノはあまり香りがありませんが、オオシマザクラなどは甘くて良い香りがします。
小学生から大人まで盛り上がる!お花見の面白雑学

桜の木の下でシートを広げてお弁当を食べる「お花見」。今では春の恒例行事ですが、なぜ私たちは桜の下に集まるのでしょうか?ここでは、お花見の場で家族や友人に話したくなる雑学をいくつかご紹介します。
桜の下でお弁当を食べるのはなぜ?お花見のルーツ
お花見の歴史は非常に古く、奈良時代には貴族たちが「梅」の花を見て宴会をしていました。それが平安時代になると、より華やかな「桜」へと主役が変わっていきました。
一方で、農民たちにとっても桜は特別な木でした。冬の間、山にいる「田の神様(山の神様)」は、春になると桜の木に降りてくると信じられていたのです。人々は桜が咲く様子を見て、その年の農作物が豊作になるかどうかを占い、桜の木の下に食べ物やお酒をお供えしました。そして、神様にお供えしたものと同じものを自分たちも食べることで、神様と一緒に食事を楽しむ(神人共食)という意味がありました。
現在のように、たくさんの人が集まって楽しくお弁当を食べるスタイルが広まったのは江戸時代です。8代将軍・徳川吉宗が、庶民が楽しめる娯楽の場として飛鳥山(現在の東京都北区)などにたくさんの桜を植えたことがきっかけと言われています。
桜の葉っぱって食べられるの?桜餅のひみつと香り成分
春の和菓子といえば「桜餅」ですね。ピンク色のお餅を包んでいるあの葉っぱ、実は「オオシマザクラ」という桜の葉が使われています。オオシマザクラの葉は大きくて柔らかく、表面にうぶ毛が少ないため、食用にぴったりなのです。
そして、桜餅からふわりと漂うあの独特の甘くて良い香り。あの香りの正体は「クマリン」という成分です。不思議なことに、木に生えている新鮮な葉っぱを嗅いでもあの匂いはしません。葉っぱを塩漬けにして細胞が壊れることで、初めてあのクマリンの芳醇な香りが生まれるのです。桜餅の葉っぱを食べるか食べないかは好みが分かれますが、あのお餅の甘さと葉っぱの塩気の絶妙なバランスは、先人たちの素晴らしい知恵の結晶です。
ソメイヨシノはすべて「クローン」って本当?
先ほど登場した日本の代表選手「ソメイヨシノ」ですが、実は日本全国にあるすべてのソメイヨシノは、人間の手によって増やされた「クローン」なのです。
ソメイヨシノは、自然に落ちた種からは育つことができません。そのため「接ぎ木(つぎき)」といって、ソメイヨシノの枝を切り取って別の桜の木の根元に繋ぎ合わせるという方法で、人間が一本一本増やしてきました。
遺伝子が全く同じクローンであるということは、「気温の変化に対する反応がすべて同じ」ということです。だからこそ、暖かくなると日本地図の南から北へと順番に一斉に花が咲き、気象庁が「桜前線」として正確に開花を予想することができるのです。見渡す限りの満開の桜が、同じタイミングで一斉に散っていくあのドラマチックな風景は、彼らがクローンだからこそ生み出される奇跡の光景と言えます。
子どもと一緒に春を満喫!桜の観察を楽しもう

ここまで桜に関するさまざまな知識や雑学をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。知識を得たあとは、実際に外に出て自分の目で確かめてみるのが一番の学習になります。
近所の公園や通学路で「オリジナル桜マップ」を作ってみよう
今年の春は、ぜひお子さんと一緒に近所を散歩して「オリジナル桜マップ」を作ってみてはいかがでしょうか。
「この公園の入り口にあるのは、花だけが先に咲いているからソメイヨシノだね」「あっちの山の斜面にあるのは、赤い葉っぱと花が一緒だからヤマザクラかも!」と、親子で探偵のように観察してみるのです。
スマートフォンやカメラで花のアップ写真を撮り、家に帰ってから図鑑やインターネットで答え合わせをするのも素晴らしい学習体験になります。自由研究のテーマとしても非常に優秀ですし、何より子どもたちの「観察する力」や「自然を不思議に思う心」を大きく育ててくれます。
季節の移り変わりを感じる心
桜は、1年のうちのほんの1〜2週間しか花を咲かせません。あっという間に満開になり、風に吹かれて潔く散っていくその儚(はかな)さこそが、私たちがこれほどまでに桜に惹かれる理由なのかもしれません。
花が散ったあとの瑞々しい緑の葉(葉桜)、夏の力強い木陰、秋の紅葉、そして冬の静かに寒さに耐える冬芽。桜は花が咲いていない時期でも、私たちに四季の移ろいをしっかりと教えてくれます。
ぜひ今年の春は、桜の種類の違いに目を向けながら、ご家族で心豊かなお花見の時間をお過ごしください。
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