Web Analytics

晴れブロ そわかの子育て・教育応援ブログ

子育てに悩むすべての方へ、元小学校教員:晴田そわかからのメッセージ💌

低学年のクレヨン画は「筆圧」が鍵!力加減がぐんぐん上手くなる遊び感覚の練習法

※当ブログではプロモーションを利用しています

こんにちは。晴田そわかです。

今回の記事では《低学年のクレヨン画は「筆圧」が鍵!力加減がぐんぐん上手くなる遊び感覚の練習法》について紹介させて頂きます。

 

 

 

 

低学年のクレヨン画は「筆圧」が鍵!力加減がぐんぐん上手くなる遊び感覚の練習法

小学校に入学して図工の時間が始まると、ご家庭に持ち帰ってきたお子さんの絵を見る機会が増えると思います。元気いっぱいに描かれた絵はとても魅力的ですが、小学1年生・2年生の低学年のクレヨン画には、ある共通の悩みが見受けられます。「いつも同じような濃さのベタ塗りになってしまう」「画用紙の枠から大きくはみ出して、机まで汚してしまう」「力任せに描くから、新しいクレヨンがすぐにポキポキ折れてしまう」といったお悩みです。

実は、これらの問題の根本的な原因は、子どもが雑に絵を描いているからでも、集中力がないからでもありません。ほとんどの場合、「筆圧のコントロール(力加減)」がまだ上手くできないことに起因しています。クレヨンという画材は、力を入れれば濃く太い線が引け、力を抜けば薄く柔らかい線が引けるという特徴を持っています。しかし、低学年の子どもにとっては、この「力を抜く」という動作が非常に難しいのです。

筆圧のコントロールができるようになると、子どもの絵は劇的に変わります。色が濁らなくなり、細かい部分まではみ出さずに塗れるようになり、何より手が疲れにくくなるため、最後まで楽しく作品を描き上げることができるようになります。

今回の記事では、低学年のお子さんが「筆圧」をマスターするための、遊び感覚で取り入れられる具体的な練習法と指導のコツをたっぷりとご紹介します。「もっと丁寧に塗りなさい!」と怒る前に、ぜひ一緒に力加減のゲームを楽しんでみてください。

✨関連記事はこちら👇

www.harutasowaka.com

www.harutasowaka.com

 

 

なぜ低学年の子どもはクレヨンの「力加減」が苦手なのか?

具体的な練習法をご紹介する前に、まずは「なぜ1・2年生は筆圧のコントロールが難しいのか」という理由を知っておきましょう。原因を知ることで、大人のイライラが減り、お子さんに寄り添った声かけができるようになります。

手首や指先の筋肉(巧緻性)がまだ発達途中だから

大人が字を書いたり絵を描いたりするとき、無意識のうちに指先の細かい筋肉や手首のスナップを使って、ミリ単位で力を調整しています。しかし、低学年の子どもは、この手先の器用さ(巧緻性・こうちせい)がまだ発達の途上にあります。

そのため、指先だけでクレヨンをコントロールすることができず、どうしても肩や肘を支点にして、腕全体の大きな動きで力任せに描こうとしてしまいます。腕全体を動かして描くため、画用紙の途中でピタッと線を止めるブレーキが間に合わず、はみ出してしまうのです。また、腕の重さがそのままクレヨンに乗ってしまうため、常に最大の筆圧で「ベタ塗り」をしてしまうことになります。

「濃く描く=良いこと、元気なこと」という思い込み

幼児期から保育園や幼稚園で、「元気よく、大きく、濃く描きましょう!」と褒められて育ってきた子どもたちは、「濃い色=正解」という無意識の思い込みを持っています。薄い色で描くことは、どこか自信がないように感じたり、未完成であるように思えたりするのです。そのため、色を塗るときは常に100%の力を出し切らなければならないと無意識に頑張りすぎてしまい、途中で手が疲れて背景を白紙のまま放置してしまう、という現象が起きます。

クレヨンという画材特有の「滑りやすさ」

クレヨンは、ワックス(油分)が多く含まれているため、画用紙の上をツルツルと非常に滑りやすい画材です。鉛筆のように紙への摩擦抵抗が少ないため、少し力を入れただけでも勢いよく線が走ってしまいます。この「滑りやすさ」を制御するためには、絶妙なブレーキ(力加減)が必要になりますが、低学年の子どもにはそれが難しいため、クレヨンが暴走してしまうのです。

筆圧コントロールができないと起きる3つの「困った」

力加減が上手くできない状態のまま図工の授業が進んでいくと、お子さんの絵やモチベーションにどのような影響が出るのでしょうか。よくある「困った」状況を3つ挙げます。

1. クレヨンがすぐにポキポキ折れて、描くのが嫌になる

常に強い力で画用紙にクレヨンを押し付けるため、買ってきたばかりの新しいクレヨンが次々と真っ二つに折れてしまいます。子どもは、クレヨンが折れると「失敗した」「自分のせいだ」とショックを受け、絵を描くこと自体のモチベーションを下げてしまいます。また、折れた短いクレヨンはさらに持ちにくくなるため、余計に力が入ってしまい、また折れるという悪循環に陥ります。

2. 色が混ざって画面が泥のように濁ってしまう

クレヨン画では、複数の色を重ねて塗ること(混色)がありますが、力任せにベタ塗りをしていると、下地となる色が画用紙の目を完全にコーティングしてしまい、表面がツルツルになります。その上から別の色を強く塗り重ねようとしても、色が乗らないばかりか、クレヨンの先が汚れてしまい、画面全体が泥のように黒ずんで濁ってしまいます。「綺麗な色で塗りたいのに、いつも絵が汚くなる」と悩む子は、ほぼ例外なく筆圧が強すぎることが原因です。

3. 広い面積を塗る前に手が疲れてしまい、作品が未完成になる

画用紙(特に八つ切りや四つ切りといった大きなサイズ)の背景の空や海を、常にMAXの筆圧で塗りつぶそうとすれば、大人でも手が痛くなります。子どもの握力では到底もたないため、メインとなる人物や動物を描き終わった段階で疲れ果ててしまい、「もう描きたくない」「これで完成でいい」と、背景が真っ白なまま投げ出してしまうことになります。

 

 

【実践】遊び感覚でぐんぐん上手くなる!筆圧コントロール練習法

ここからは、私がおすすめする「筆圧のコントロール」を身につけるための具体的な練習法をご紹介します。ポイントは、決して「勉強」や「訓練」のように厳しくやらせるのではなく、「ゲーム(遊び)」として親子で楽しむことです。

動物に変身!「ゾウさん・ウサギさん・アリさんの足音」ゲーム

「強く」「弱く」という抽象的な言葉ではなく、子どもがイメージしやすい動物の足音に例えて力加減を体感させる、最も効果的な練習法です。いらない画用紙や裏紙を用意して、一緒に声に出しながら線を引いてみましょう。

  • ゾウさんの足音(強い筆圧):「ドシンドシン!一番強い力で、太くて濃い線を引いてみよう!」クレヨンが折れない程度の最大の力を体感させます。
  • ウサギさんの足音(中くらいの筆圧):「ピョンピョンピョン!普通の力で、スイスイ滑らせるように塗ってみよう。」
  • アリさんの足音(非常に弱い筆圧):「チロチロチロ…!画用紙を撫でるくらい、そーっと優しい力で塗れるかな?紙の白いザラザラが残るくらいだよ。」

このゲームを繰り返すことで、子どもは「力はいつでも抜いていいんだ」「優しい力で塗る色も綺麗だな」ということに気づきます。絵を描く前に「ここはアリさんの力で塗ってみようか」と合言葉のように使うと、スムーズに力を抜くことができます。

塗り絵を使った「グラデーション(だんだん塗り)」チャレンジ

単色でグラデーションを作る練習は、筆圧を滑らかに変化させる最高のトレーニングになります。市販の塗り絵でも、親御さんが描いた四角い枠でも構いません。

「左の端っこはゾウさんの力で濃く塗るよ。右の端っこに向かって、だんだんウサギさん、最後はアリさんの力に変えていけるかな?」と挑戦させます。最初は「濃い」と「薄い」の2段階にしかならないことが多いですが、何度も「だんだん、だんだん優しく…」と声をかけながら練習することで、手首の絶妙な力加減を体が覚えていきます。綺麗なグラデーションができたときは、思い切り褒めてあげてください。

クレヨンの持ち方を変えてみる「魔法の持ち方」実験

どうしても筆圧が弱くならないお子さんには、物理的に力が入らないように「クレヨンの持ち方」を変えさせるアプローチが有効です。

通常、子どもは鉛筆と同じようにクレヨンの先端近くをギュッと握りしめます。これでは力が入ってしまうので、「クレヨンのお尻の方(後ろの端)を、親指と人差し指の2本だけで軽くつまんで塗ってみよう」と提案します。

お尻の方を軽くつまむと、手首が固定されないため、嫌でも強い力を入れることができません。この状態で画用紙の上を滑らせると、驚くほど柔らかく、ふんわりとした色を塗ることができます。「なんだか魔法みたいだね!」と、新しい感触を楽しませてあげてください。広い背景を塗るときには、この「お尻つまみ持ち」が非常に役立ちます。

筆圧指導で最も大切な声かけのコツ

低学年の図工の授業を長年見てきて強く感じたのは、子どもたちは「はみ出さないように」「綺麗に塗るように」と言われ続けると、絵を描くこと自体が窮屈になり、のびのびとした表現力を失ってしまうということです。筆圧のコントロールは一朝一夕に身につくものではありません。

そのため、ご家庭で指導される際は、「結果の綺麗さ」ではなく「力加減を工夫した過程」を具体的に褒めることを心がけてみてください。

もし、はみ出してしまっても「ここはアリさんの力でそーっと塗ろうと頑張った跡が見えるね、素晴らしいよ」「空の上のほうを、だんだん薄くしようと工夫できたね」と、子どもが「力を抜こうと意識した」その事実を認めて褒めてあげます。大人が焦らず、過程を認める声かけを続けることで、子どもは失敗を恐れずに様々な力加減に挑戦し、結果的に驚くほど丁寧で美しい絵を描けるように成長していきます。

力加減が身につくと、こんな素晴らしい表現ができるようになる!

筆圧のコントロールができるようになると、ただ枠からはみ出さなくなるだけでなく、クレヨン画の表現の幅が一気に広がります。小学1・2年生でも、まるでプロが描いたような味わい深い作品を作れるようになります。

混色(色を混ぜる)が綺麗にできるようになる

優しい力(アリさんの筆圧)で色を塗れるようになると、画用紙の表面のザラザラ(目)を完全に潰さずに色を乗せることができます。この「隙間」が残っている状態で、上から違う色を優しく重ねると、色が画用紙の上で見事に混ざり合い、深みのある美しい混色が生まれます。例えば、黄色を薄く塗った上に青色を薄く重ねると、市販の緑色のクレヨンでは出せない、複雑で綺麗な黄緑色を作り出すことができます。

「ぼかし」技法が使えるようになる

色を塗った後、指の腹やティッシュペーパーで表面をこすって色を馴染ませる「ぼかし」の技法は、クレヨン画の醍醐味です。しかし、これも力任せにベタ塗りをした上にやってしまうと、色が剥がれるだけで綺麗にぼけません。適切な力加減で塗られた色は、指の温度でふんわりと溶け、水彩画のような柔らかいグラデーションや空気感を表現できるようになります。夕焼け空や、動物の毛並みなどを描くときに大活躍します。

魔法のテクニック「はじき絵(バチック)」で失敗しなくなる

先ほども少し触れましたが、クレヨンで描いた上から水彩絵の具を塗って弾かせる「はじき絵」は、図工の授業でよく行われる楽しい技法です。この技法を成功させるためには、クレヨンで描く部分は「絶対に水を弾くための、最強のゾウさんの筆圧」で濃く描かなければなりません。

筆圧のオン・オフがしっかり切り替えられるようになっていると、「絵の具を塗る場所は薄く、絵の具を弾かせたい場所は思い切り濃く」という使い分けができ、はじき絵が大成功します。「力加減」という武器を手に入れた子どもは、様々な技法を自在に操れるようになるのです。

【まとめ】筆圧コントロールは、図工を楽しむための第一歩

低学年のクレヨン画において、はみ出しや画面の濁り、クレヨンが折れるといったトラブルの多くは「筆圧のコントロール」が未熟なことが原因です。しかし、それは決して子どもの能力が劣っているわけではなく、身体の発達段階として当たり前のことです。

「ゾウさん・ウサギさん・アリさん」の足音ゲームや、クレヨンのお尻をつまむ魔法の持ち方など、遊びの要素を取り入れながら「力を抜く感覚」を体感させてあげてください。力加減をマスターすることは、手先を器用に動かす訓練になるだけでなく、「自分の思い通りに手を動かし、美しいものを表現できる」という大きな自信につながります。当ブログでご紹介した練習法をヒントに、ぜひ親子で一緒に、ワクワクするようなクレヨン画の世界を楽しんでいただければ幸いです。

 

✨関連記事はこちら👇

www.harutasowaka.com

www.harutasowaka.com

www.harutasowaka.com