
こんにちは。晴田そわかです。
今回の記事では《人権作文の書き出しはどう書く?【小学生・高学年編】深みが出る例文集と構成のコツ》について紹介させて頂きます。
人権作文の書き出しはどう書く?【小学生・高学年編】深みが出る例文集と構成のコツ
小学校5年生・6年生になると、社会科の学習やニュースを通じて「差別」「SNSトラブル」「ジェンダー平等」「平和」といった、より複雑で社会的な問題に触れる機会が増えてきます。夏休みや冬休みの宿題として出される人権作文でも、低学年や中学年の頃のような「お友達に優しくしました」という内容から一歩踏み込んだ、「自分なりの意見」や「社会に対する鋭い視点」が求められるようになります。
今回の記事では、高学年のお子さんが大人を「おっ」と思わせるような、深みのある作文を書くための「書き出し」に特化して解説します。特にメインとなる例文集では、高学年で頻出するテーマを網羅し、説得力を持たせるアレンジ方法まで詳しく紹介しています。
✨関連記事はこちら👇
高学年の人権作文に求められる「深み」とは何か

5年生・6年生の作文が中学年までと決定的に違うのは、「客観的な視点」と「多角的な思考」です。単なる感想文で終わらせず、社会の仕組みや他者の立場を想像できているかどうかがポイントになります。具体的には、以下の3つの要素を書き出しに盛り込むことを意識しましょう。
- 疑問の提示:当たり前だと思われているルールや習慣に「なぜ?」と問いかける。
- ギャップの利用:理想と現実の差(例:平等と言いながら差別があること)に注目する。
- 定義の再確認:「本当の優しさとは」「自由とは何か」という言葉の本質を問い直す。
高学年になると、文章の書き出し1行で「この子はしっかり考えているな」という印象を与えることができます。これから紹介する例文集を参考に、お子さんの思考を形にする手助けをしてください。
【テーマ別】高学年向け・深みが出る書き出し例文集(詳細解説付き)

ここからは、高学年でよく選ばれるテーマに沿って、具体的な書き出し例文を詳しく紹介します。この記事のメインパートですので、それぞれの例文がなぜ「深み」が出るのかという解説と合わせて読み進めてください。
テーマ1:インターネット・SNSと人権
スマホを持つ子が増える高学年において、最も身近で、かつ深刻なテーマです。「顔が見えない怖さ」や「指先一つの無責任さ」に焦点を当てます。
テーマ2:多様性と偏見(外国人・障がい者・個性)
グローバル化が進む中で、自分とは違うバックグラウンドを持つ人への理解をどう表現するか。単なる「仲良く」ではなく、「理解し合う難しさ」まで踏み込みます。
テーマ3:ジェンダー平等と「らしさ」
「男の子なんだから」「女の子なんだから」という身近な違和感を、社会全体の課題として捉え直します。
テーマ4:平和と命の尊厳
戦争の歴史や平和学習を通じて学んだことを、現代の自分たちの生活にどう引き寄せるかが鍵です。
高学年らしい文章にするための「アレンジ術」
例文をそのまま使うのではなく、さらにお子さん独自のスパイスを加えるためのテクニックを3つ紹介します。これらを意識するだけで、作文の質は飛躍的に向上します。
1. 「数値」や「事実」をスパイスにする
書き出しの直後に、具体的な数字やニュースで聞いた事実を少し加えます。
(例)「日本では年間〇〇件ものネットいじめが発生しているという記事を読みました。その数字の一つひとつに、私と同じように悩む人間がいるのです。」
2. カギカッコの使い方を工夫する
会話だけでなく、「心の中の自問自答」をカギカッコで表現します。
(例)「『これでいいんだ』と自分に言い聞かせながらも、私の足は震えていました。」
3. 「逆接の接続詞」を効果的に使う
「確かに〜。しかし〜。」という型(譲歩)を使い、多面的な視点を見せます。
(例)「確かに、SNSは便利な道具です。しかし、その便利さの影には、相手の存在を忘れさせるという大きな落とし穴が隠れています。」
【構成のコツ】書き出しから最後まで息切れしないために

高学年の作文は、内容が深くなる分、構成が崩れやすいという弱点があります。最後まで論理的に書き進めるための「4段構成」をマスターしましょう。
- 起(導入):今回紹介した書き出し。問題提起や疑問、具体的なきっかけを書く。
- 承(エピソード):そのきっかけを詳しく掘り下げる。自分がどう感じ、どう葛藤したか。
- 転(考察):エピソードから得た学びを、社会全体や未来へと広げる。「自分一人の問題ではない」という視点。
- 結(決意):これから自分はどう行動し、どんな社会であってほしいかを述べる。
保護者の方へ:高学年の自立心を促すサポート術
5・6年生のお子さんの場合、親があまり口を出しすぎると「自分で考えたい」という気持ちを削いでしまいます。かといって、全くアドバイスがないと行き詰まるのも事実です。以下の接し方を心がけてください。
問いかけに徹する:
「ここはどう書くの?」と聞かれたら、「あなたはどう思ったの?」と聞き返してください。お子さんが口にした言葉の中に、必ずキラリと光る「書き出しの種」が隠れています。それを拾い上げ、「さっきの『無意識に差別してたかも』っていう言葉、すごくいいから最初に持ってきてみたら?」と提案するのが理想的です。
ニュースや本を一緒に共有する:
高学年の作文には「ネタ」が必要です。日頃から人権に関するニュースや本について軽く話題に出すだけで、お子さんの頭の中には知識が蓄積され、いざ書く時に豊かな表現となって現れます。
まとめ:最初の一行がお子さんの「考える力」を引き出す

人権作文は、自分と向き合い、社会をみつめ、言葉を紡ぐという、高度な知的作業です。特に高学年という多感な時期に「人権」について深く考えることは、将来、多様な人々が共生する社会で生きていくための大きな糧となります。
この記事では、書き出しの例文を豊富に紹介しましたが、最も大切なのは、お子さんがその書き出しの後に「何を伝えたいか」という熱意です。例文をきっかけにして、お子さんの中から溢れ出す言葉を大切に見守ってあげてください。
最初は難しく感じるかもしれませんが、一行目が決まれば、あとの文章は自然と引き出されていきます。今日から、親子で「社会のなぜ?」を話し合うことから始めてみませんか。
✨関連記事はこちら👇