
こんにちは。晴田そわかです。
今回の記事では《小学生のプール開き!3・4年生【中学年】がバディで協力して楽しめる水慣れゲーム20選》について紹介させて頂きます。
- 小学生のプール開き!3・4年生【中学年】がバディで協力して楽しめる水慣れゲーム20選
小学生のプール開き!3・4年生【中学年】がバディで協力して楽しめる水慣れゲーム20選
3年生・4年生のプール開きは、低学年の「水遊び」から高学年の「水泳」へとステップアップしていく非常に重要な移行期です。体力がつき、動きがダイナミックになる一方で、友達とのふざけ合いが思わぬ事故に繋がりやすい時期でもあります。
元小学校教員として10年間現場に立ってきた経験から、中学年のプール開きで最も効果的なのは「バディ(ペア)で協力するゲーム」を多用することだと確信しています。バディシステムは単なる人数確認のためだけでなく、お互いの安全を見守り、励まし合いながら水への恐怖心を克服していくための最高の仕組みです。
今回の記事では、3・4年生の児童がバディと協力しながら、自然と「浮く・進む・潜る」といった水泳の基礎感覚を身につけられる水慣れゲームを20個厳選しました。指導のねらいや具体的な声かけ例も詳しく記載していますので、明日のプール指導にすぐにお役立ていただけます。
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第1章:バディとの信頼関係を築く!【導入・水慣れゲーム】

まずはバディ同士の距離を縮め、水に慣れるための簡単なゲームからスタートします。準備体操やシャワーを終えた直後の、少し緊張が残る時間帯にぴったりです。
1. バディで仲良く水かけっこ
水慣れ・導入バディと向かい合って立ち、お互いの体に優しく水をかけ合います。足から順番に、お腹、肩、そして最後は頭へと、段階的に水をかけていくことで急激な体温変化を防ぎます。
「相手が嫌がるかけ方はしない」というルールを徹底します。水が苦手な子どもには、手ですくってそっとかけてあげるなど、バディへの配慮を指導する絶好のチャンスです。
2. なかよしシーソー
潜る・呼吸バディと両手を繋いで向かい合います。一人がしゃがんで肩まで水につかったら立ち上がり、次はもう一人がしゃがむ、という動きをシーソーのように交互に繰り返します。
相手と手を繋いでいるため、転倒の心配がなく安心です。慣れてきたら、しゃがむ時に鼻や口まで水につけたり、頭まで完全に潜ったりとレベルを上げていきます。
3. 鏡合わせの術(ミラーゲーム)
水慣れ・真似っこバディの一人が忍者(リーダー)になり、水の中でポーズをとります。もう一人は鏡に映った姿として、リーダーと全く同じ動きを真似します。
水面ギリギリで顔を動かしたり、片足を上げたりと、水の中でバランスを取る練習になります。バディの動きをしっかり見ることで、相手への意識が高まります。
4. バディでジャンケン列車
移動・交流プールの中をバディと手を繋いで歩き回り、他のペアと出会ったらジャンケンをします。負けたペアは勝ったペアの後ろに繋がり、肩を持って長い列車を作っていきます。
列が長くなるほど水の抵抗が大きくなり、歩くのが難しくなります。「前の人を押さない」「途中で手を離さない」という集団での安全ルールを学ばせます。
5. 洗濯機でフワフワお洗濯
水慣れ・浮力一人が力を抜いて水面に浮かび、もう一人がバディの肩や背中を支えながら、洗濯機のように優しく揺らしてあげるゲームです。
水泳の基本である「力を抜く」感覚を養います。支える側は、相手が怖がらないように優しく一定のリズムで揺らすことがポイントです。
第2章:浮く感覚をバディと共有する!【浮き・潜りゲーム】

中学年では「だるま浮き」や「伏し浮き」といった、自分の体を水に委ねる感覚をしっかりと身につけさせます。バディがお互いの姿勢をチェックすることで、上達が格段に早くなります。
6. だるまさん浮き比べ
浮力・息止めバディで向かい合い、同時に「だるま浮き(両膝を抱えて丸まり、背中を水面に出して浮く姿勢)」をします。どちらが長く浮いていられるか、息止め勝負をします。
ただ長く浮くのではなく、「背中が丸まっているか」「体に余計な力が入っていないか」を勝負の後にバディ同士でフィードバックさせます。
7. バディでトンネルくぐり
潜る・恐怖心克服一人が足を大きく開いて立ち、トンネルを作ります。もう一人はイルカになりきって、息を止めてバディの足の間(トンネル)を潜り抜けます。
水に顔をつけるのが苦手な子どもには、トンネルを作る側がしゃがんであげて、顔を半分つけるだけでくぐれるようにするなど、バディ間で工夫させます。
8. 手つなぎクラゲ浮き
浮力・リラックスバディと手をつないだまま、二人同時にうつ伏せになって「クラゲ浮き(手足をだらんと下げた状態)」をします。二人で一つの大きなクラゲになります。
一人で浮くのが怖い子どもでも、バディと手を繋いでいることで安心感が生まれ、自然と体の力が抜けやすくなります。
9. バディで宝探し大作戦
潜る・協力プールの底に沈むおもちゃ(ゴム製のリングやボール)を、バディと手を繋いだまま潜って拾い集めます。どちらか一方が手を離してしまったら、そのお宝は無効になります。
潜るタイミングを「せーの」で合わせる必要があります。息が続く長さも違うため、バディとコミュニケーションを取りながら進めることが鍵です。
10. 信頼の背中倒れ(トラスト・フォール)
浮力・信頼構築一人が気をつけの姿勢のまま、後ろに向かってまっすぐ倒れ込みます(背浮きの姿勢)。バディは後ろに立ち、倒れてくる相手の頭と背中を優しくキャッチして支えます。
仰向けで浮く「背浮き」は、視界が奪われるため恐怖心を抱きやすい姿勢です。バディが確実に受け止めてくれるという信頼感が、背浮き上達の第一歩になります。
第3章:バディの力を借りて進む!【移動・推進力ゲーム】

水に浮く感覚がつかめたら、次は「進む」感覚を養います。バディに引っ張ってもらったり、押してもらったりすることで、泳げない子どもでも水面を滑るように進む心地よさを体験できます。
11. 引っ張りっこボート
推進力・伏し浮き一人がビート板を持ち、うつ伏せで体をまっすぐ伸ばします(ボート役)。もう一人がビート板の先端を持ち、後ろ向きに歩いてボートを引っ張って進みます。
ボート役は、膝を曲げたりお腹を落としたりせず、体をまっすぐなロケットの形(ストリームライン)に保つことで、抵抗なく進むことを体感させます。
12. けのびでタッチ
けのび・目標設定バディが5〜10メートル先に立ち、両手を広げて待っています。もう一人はプールの壁を強く蹴って「けのび」をし、息継ぎやバタ足をせずにどこまでバディに近づけるか挑戦します。
バディの立つ位置を少しずつ遠くしていくことで、ゲーム感覚でけのびの飛距離を伸ばすことができます。待つ側は「ここまでおいで!」と声をかけます。
13. 水中手押し車
バランス・バタ足一人が水中でうつ伏せになり、プールの底に両手をつきます。バディはその子の両足首を持ち、陸上で行う手押し車のように前進します。
足を持ってもらうことで、腰が沈まない水平な姿勢を維持できます。持ち上げる高さを水面スレスレに保つよう、後ろのバディに指導します。
14. バディで浮き島リレー
推進力・バタ足一枚の大きなビート板(または浮島)をバディで向かい合って持ちます。二人で協力してバタ足をし、決められた距離をどちらのペアが早く進めるか競います。
お互いの顔が見える状態でバタ足をするため、息継ぎのタイミングやキックの強さをバディで合わせる協調性が求められます。
15. 波乗りジョッキー
バランス・伏し浮き一人がビート板の上に仰向け、またはうつ伏せに乗ります(ジョッキー役)。バディはビート板の下から手を入れて支えながら、プールの中を駆け回ります。
乗っている児童がプールサイドに頭をぶつけないよう、押す側の児童が常に進行方向の安全を確認する役割を担います。
第4章:ダイナミックに楽しむ!【全身運動・チームワークゲーム】

最後は、バディの枠を超えてクラス全体で盛り上がる、プール開きならではのダイナミックなゲームです。歓声が上がる楽しい時間ですが、安全管理の目を一層光らせる必要があります。
16. ペアで渦巻き作り(小さな洗濯機)
全身運動・水の抵抗クラス全員で作る大きな流れるプール(洗濯機)の前に、まずはバディ同士で向かい合って両手を繋ぎ、その場でぐるぐると回って小さな渦を作ります。
二人で回るだけでも強い水流が生まれることを体感させます。笛の合図で急に止まると、水の抵抗で体がよろける感覚を楽しめます。
17. 水中フラフープリレー
チーム戦・潜るチーム(いくつかのバディの集まり)で一列に並び、先頭から後ろへフラフープをくぐり抜けながら送っていくリレーです。頭からくぐり、足から抜いて次の人へ渡します。
水中で素早くフープをくぐるためには、息を止めて体を小さく丸める必要があります。チームで声を掛け合って応援させましょう。
18. ムカデ競争ペアバージョン
協調性・歩行バディが縦に並び、後ろの子は前の子の腰を持ちます。先生の「イチ、ニ、イチ、ニ」の掛け声に合わせて、二人三脚(ムカデ競争)のようにプールの中を進みます。
水の中では陸上のようにスムーズに足が前に出ません。前の人が進む水の流れ(スリップストリーム)を利用して歩く感覚をつかみます。
19. ペアでシンクロナイズド
表現・全身運動先生が指定したポーズ(例:水面から片足だけ出す、二人で手で大きなハートを作るなど)を、バディで協力して水中で表現します。
水の中だからこそできる動き(浮力を利用したポーズ)を工夫させます。美しいポーズができたペアをみんなの前で発表させると盛り上がります。
20. バディでボール運び(水上運搬)
バランス・協力二人の額(おでこ)の間、またはお腹の間にビーチボールを挟み、手を使わずに決められた距離を歩いて運ぶゲームです。
ボールを落とさないためには、お互いの身長差や歩くスピードを考慮して、絶妙なバランスを保ち続ける必要があります。
プール開きを安全に終えるための重要なルール

中学年のプール開きは、子どもたちの歓声と笑顔があふれる素晴らしい時間です。しかし、ゲームが盛り上がれば盛り上がるほど、安全への配慮が欠かせません。以下のルールを授業の前後で必ず確認してください。
- ホイッスルの合図は絶対: 楽しいゲームの最中でも、先生の笛が「ピーッ」と鳴ったら、全員がその場でピタッと動きを止め、静かに先生の顔を見るという約束を徹底します。
- バディの体調チェック: 唇が紫色になっていないか、寒そうに震えていないか、ゲームの合間に「バディ同士でお顔を見合いっこしてごらん」と声かけをし、相互監視を促します。
- 無理をさせない勇気: 潜るゲームや浮くゲームで、どうしても恐怖心がある児童には「見学」や「できるところまで」という選択肢を必ず与え、無理強いは絶対に避けてください。
これらのゲームを通じて、3・4年生の子どもたちが「バディと一緒なら水の中も怖くない!楽しい!」と感じてくれれば、今年度の水泳学習は間違いなく大成功です。先生ご自身も子どもたちと一緒に水しぶきを浴びながら、安全で実りあるプール開きの一日を作っていってください。
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