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晴れブロ そわかの子育て・教育応援ブログ

子育てに悩むすべての方へ、元小学校教員:晴田そわかからのメッセージ💌

小学校高学年のプール開き!子どもが自ら目標を決める意欲づけと指導案アイデア

※当ブログではプロモーションを利用しています

こんにちは。晴田そわかです。

今回の記事では《小学校高学年のプール開き!子どもが自ら目標を決める意欲づけと指導案アイデア》について紹介させて頂きます。

 

 

 

小学校高学年のプール開き!子どもが自ら目標を決める意欲づけと指導案アイデア

5年生、6年生の担任の先生方、日々の学習指導や最高学年としての学級づくり、本当にお疲れ様です。いよいよ水泳学習の季節がやってきました。

小学校生活の集大成とも言える高学年の水泳指導ですが、現場の先生方を最も悩ませるのは、「圧倒的な泳力差」と、思春期特有の「モチベーションの低下」ではないでしょうか。スイミングスクールに通いバリバリ泳げる子どもがいる一方で、水着になることへの抵抗感や、泳げない自分を恥ずかしいと感じ、意欲を失ってしまう子どもも少なくありません。

今回の記事では、最高学年としての自覚を促し、子どもたちが自ら意欲的に取り組むための「自己決定」を軸とした事前指導のコツを解説します。さらに、現場のリアルな実態に合わせてすぐに使える、2コマ(90分)を基本としたプール開きの指導案を5パターンご紹介します。安全第一で、充実したプール開きを迎えるためのヒントとしてぜひご活用ください。

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1. 高学年だからこそ!「やらされる水泳」から「自己決定」への転換

高学年の水泳指導において、教員が「全員25メートル完泳を目指そう!」と一律の目標を押し付けることは、泳げない子どもにとって苦痛となってしまいます。大切なのは、子ども自身が自分の現在地を知り、自分でゴールを決めるプロセスです。

泳力差が大きいからこそ、目標は個別で設定する

水泳は個人スポーツであり、他人と比べるものではないという大前提をクラス全体で共有します。「息継ぎを3回連続で成功させる」「10メートル、正しい姿勢で浮いて進む」「クロールの手のかき方をマスターする」など、スモールステップで達成可能な目標を自分で設定させることが、主体的な学習態度を育みます。

プール開き前の教室で「水泳カード」に目標を書かせる

水泳の授業は、プールサイドに出る前の教室から始まっています。プール開きの前日や当日の朝、昨年の自分の記録を振り返る時間を設け、「今年はどうなりたいか」を水泳カードやめあてカードに言語化させましょう。自分で書いた目標は責任感を生み、「やらされる水泳」から「自分のための水泳」へと意識を転換させる強力なスイッチになります。

「高学年の水泳は、前の人と競争するんじゃなくて、昨日の自分と競争する時間です。今の自分よりほんの少しレベルアップできそうな、自分だけの目標をカードに書いてみよう。」

2. いざ入水の前に!高学年でも絶対に外せない安全指導と儀式

プールサイドに移動したら、最高学年であっても徹底的に行わなければならないのが安全指導です。気の緩みが大きな事故に直結することを、初回の授業でしっかりと植え付けます。

命を守る授業のスタート「プールの神様へのお祈り」

5年生、6年生になると、照れ隠しからふざけたり、斜にかまえたりする子どもも出てきます。だからこそ、授業の始まりに「プールの神様へのお祈り」という儀式を取り入れ、あえて厳粛な空気を作ります。

全員でプールに向かって一列に並び、帽子をとって姿勢を正します。「今年一年、みんなが命に関わる事故なく、安全に学習できますように」と全員で深くお辞儀をします。この静寂の時間が、子どもたちの心を「遊び」から「学習」へと切り替えます。

見学児童を「学びの分析者・安全管理者」にする役割付与

高学年の見学児童に対し、「先生の助手をお願いね」といった子ども扱いは厳禁です。彼らのプライドを尊重し、より高度で客観的な視点を持たせ、立派に授業に参加させます。

高学年向け:見学児童への役割例

「安全管理のダブルチェックを頼むね。バディの動きで危ないと感じたことがあったらすぐに教えて」
「今日のテーマは『けのびの姿勢』だから、一番お手本になりそうな美しいフォームだった人を分析して、後で理由と一緒にみんなに解説してくれるかな」

このように役割を与えることで、見学児童は責任感を持って授業を観察し、客観的にフォームを見ることで自身のイメージトレーニングにも繋がります。

 

3. 【時間配分付き】クラスの実態に合わせた高学年プール開きの指導案5パターン

クラスの泳力や雰囲気によって、初日の90分の使い方は大きく変わります。現場の実態に即した5パターンのタイムスケジュールを作成しました。着替えや移動はすでに済んでおり、プールサイドに集合した時点からスタートする想定です。

現場の感覚として、プール開き初日の最も主流となるのは、実は「パターンE(学級づくり・レクリエーション要素取り入れ型)」です。初日は「水に慣れる」「安全ルールの確認」「楽しむ」ことに特化し、本格的な泳力チェックや技術指導は2回目以降に回す学校が数多くあります。ご自身のクラスの状況に合わせて最適なものを選択してください。

王道・主流 パターン①:最高学年の団結力!学級づくり・レク要素取り入れ型

「水泳=楽しい!」という前向きな雰囲気作りを最優先し、安全なレクリエーションを通して学級の団結力を高める、現場で最もよく使われる指導案です。

時間 活動内容 指導上の留意点・言葉がけ
0〜15分 健康観察・準備体操
プールの神様へのお祈り
バディの確認
高学年としての立派な態度を褒め、見学児童には安全チェックと分析の役割を伝える。バディは素早く確実に行う。
15〜35分 シャワー・水慣れ
(ボビング・水中歩行)
「1年ぶりのお水だね、ゆっくり慣らしていこう」と声をかけ、心臓から遠い順に水をかける。大股歩きやカニ歩きなどでしっかり水を感じさせる。
35〜55分 基礎感覚の確認
(だるま浮き・けのび)
泳力の差が出にくい浮く練習を時間をかけて全員で行う。「力を抜いて、お水と仲良くなろう」
55〜80分 学級対抗・レクリエーション
(流れるプール・宝探し等)
安全に配慮しながら、全員で一方向に歩いて水流を作る「洗濯機(流れるプール)」などで最高学年の一体感を作る。
80〜90分 バディ確認・整理体操
振り返り
「楽しかったね、次回から自分の目標に向けて頑張ろう」と見通しを持たせる。見学児童から安全についての講評をもらう。

パターン②:基礎復習・クロール特化型(全体的に泳力に不安があるクラス)

1年ぶりの水の感覚を、基礎から丁寧におさらいする流れです。技術指導を急がず、美しい「けのび」の姿勢づくりやバタ足のフォーム修正にたっぷり時間を割きます。

時間 活動内容 指導上の留意点・言葉がけ
0〜15分 健康観察・準備体操
プールの神様へのお祈り
バディの確認
バディの迅速な確認。安全ルールの徹底。
15〜35分 シャワー・水かけ・ボビング 水中で息を吐き、顔を上げて吸う基本の呼吸をリズミカルに行わせる。時間をかけて恐怖心を取り除く。
35〜60分 けのび・壁キックの姿勢づくり 「耳を腕でしっかり挟む」「プールの底を見る」など、腰が沈まない美しいストリームラインの作り方を徹底する。
60〜80分 ビート板バタ足 「膝を曲げて自転車こぎにならないように、太ももの付け根から動かそう」と声をかけ、一人ひとりのフォームを確認し修正する。
80〜90分 バディ確認・整理体操
振り返り
見学児童から「お手本になるフォームだった人」を発表してもらい、称賛で終わる。

パターン③:スモールステップ・水慣れ重視型(水への恐怖心が特に強いクラス)

高学年であっても顔つけや潜ることに抵抗がある児童が多い場合の流れです。無理に泳がせず、水に対する安心感を持たせることを最優先します。

時間 活動内容 指導上の留意点・言葉がけ
0〜15分 健康観察・準備体操
プールの神様へのお祈り
バディの確認
「自分のペースで大丈夫だよ」と事前に安心感を与える。
15〜40分 シャワー・顔つけ・水中ジャンケン 少しずつ顔に水がかかることに慣れさせる。遊びの要素を入れて緊張をほぐし、長い時間をかけて水への抵抗をなくす。
40〜60分 浮く練習
(だるま浮き・クラゲ浮き)
「肺に空気をいっぱい入れて、体の力を抜けば必ず浮くよ」と教え、水に身を任せる心地よさを味わわせる。
60〜80分 ペアで引っ張り浮き バディの一人がうつ伏せで浮き、もう一人が両手を引いてゆっくり歩く。安心できる環境で進む感覚を掴む。
80〜90分 バディ確認・整理体操
振り返り
「今日、水に顔をつけられた人!」と小さな成功体験をクラス全体で認める。

パターン④:自己目標設定・コース分け直結型(泳力差が二極化しているクラス)

すでに25m泳げる児童と、全く泳げない児童が明確に分かれている場合の流れです。全体での基礎確認を早めに切り上げ、後半は目標別の練習コースに分かれます。

時間 活動内容 指導上の留意点・言葉がけ
0〜15分 健康観察・準備体操
プールの神様へのお祈り
バディの確認
教室で書いた自分の目標を思い出すよう促す。
15〜35分 シャワー・基本の水慣れ 全員共通の準備運動としてしっかり体をほぐす。
35〜55分 一斉での泳力チェック けのび〜バタ足で横一列に泳がせ、教員は安全確保と大まかな泳力を把握する。
55〜80分 自己目標別のコース別練習 「25m挑戦コース」「息継ぎ練習コース」「基礎浮きコース」などに分け、子どもに自分でコースを選ばせて長めの練習時間を確保する。
80〜90分 バディ確認・整理体操
振り返り
「自分で決めた目標に向けて練習できたか」を振り返らせる。

パターン⑤:昨年の感覚を取り戻す!泳力リセット確認・現状把握型

教師がクラス全員の現在の泳力をスピーディーかつ安全に把握したい場合の流れです。全体で段階を踏んで泳がせ、教師はチェックに徹します。

時間 活動内容 指導上の留意点・言葉がけ
0〜15分 健康観察・準備体操
プールの神様へのお祈り
バディの確認
見学児童に「バディの確認と、体調が悪そうな人がいないかチェックしてね」と安全管理の役割を明確に伝える。
15〜35分 シャワー・水慣れ 入水し、昨年の感覚を思い出すために自由に少し動かせる。
35〜65分 段階的な泳力チェック
(けのび→バタ足→クロール)
「まずはけのびでどこまで行けるか」「次はバタ足」「最後はクロールでいけるところまで」と段階を踏み、教員は名簿で一人ひとりの現状を記録する。無理は絶対にさせない。
65〜80分 自由時間(お試し泳ぎ) チェックが終わったご褒美として、自由に水に親しむ時間を作る。
80〜90分 バディ確認・整理体操
振り返り
「次回から、今日の記録をもとに一人ひとりに合った練習をしていくよ」と見通しを伝える。

4. 泳力差のあるクラスを安全にまとめる学級経営のポイント

泳力差が大きい高学年の授業では、教員の声かけ一つでクラスの雰囲気が大きく変わります。

泳げる子どもへのアプローチ

ただ「25メートル泳いできなさい」と放置するのではなく、「今日は水しぶきを上げないように、静かで美しいフォームで泳いでみよう」「腕を回す回数を減らして25メートル泳げるか挑戦して」など、「質」を高める課題を与えます。これにより、彼らも退屈せずにスキルアップを目指すことができます。

水が苦手な子どもへのアプローチ

「〇〇さんはもう泳げているよ」といった他者との比較は絶対にタブーです。「君の目標は『浮くこと』だったよね。今日はそれができれば100点満点だよ」「焦らなくても大丈夫。先生がついているから、ゆっくり自分のペースでやろう」と、安心感を担保し、自分の目標にのみ集中できる環境を整えてあげてください。

 

 

まとめ:子どもたちの「できるようになりたい!」を最大限に引き出そう

高学年の水泳指導は、ただ技術を教えるだけでなく、子どもたちの心の発達に寄り添うことが不可欠です。「やらされる水泳」ではなく、自ら目標を立てて取り組む「自己決定」のプロセスが、モチベーションを保つ最大の鍵となります。

そして、初日のプール開きでは、完璧な技術指導よりも「安全ルールの徹底」と「水泳は楽しいものだという感覚(パターンEのようなレクリエーション)」を優先することが、結果的にその後の学習をスムーズにします。

先生ご自身も安全管理に最大限の配慮をしつつ、子どもたち一人ひとりの小さな成長を見逃さず、充実した水泳の授業を作り上げてください。素晴らしいプール開きになるよう応援しております。

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