こんにちは。
晴田そわかです。
私は学生時代、イギリスの地方都市、バース市にある大学に留学していました。
バースは、市街全体が世界文化遺産に登録されており、街並みや景観が美しく歴史的建造物がたくさんあります。イギリス国内でも治安の良い街として知られており、これからイギリス留学を考えている方に、ぜひおすすめしたい街でもあります。
さて、
今回の記事では《イギリス留学に必要な10個のアイテムと現地の生活費事情》について紹介させて頂きます。
🇬🇧イギリス留学の渡航前に必要な準備物
①ビザ
イギリスでの留学には6ヶ月未満の滞在であれば、ビザの事前申請は不要です。6ヶ月以上の長期の留学の場合には、適切なビザが必要です。留学の種類によって異なるので、ビザの種類を確認し、申請手続きを行いましょう。
▪️短期学生ビザ(Short-term study visa)
6ヶ月〜11ヶ月の短期留学
▪️学生ビザ(Student visa)
11ヶ月以上の留学
※イギリスで就労をする場合は、就労ビザも必要です。
※イギリスのビザ規定は変更されることがあります。
最新のビザ情報は、必ず各公式ウェブサイトをご確認頂きますよう、よろしくお願いします。
②パスポート
有効期限のあるパスポートを持参し、必要な場合には更新手続きを行いましょう。
③入学許可書
留学先の大学や学校から発行される入学許可書を必ず持参してましょう。
④学費や生活費の資金
留学費用や生活費をカバーするための資金証明書や銀行取引明細書が必要です。
※学費や実際の生活費の詳細については、後述します。
⑤学校や大学の連絡先
留学先の学校や大学の連絡先情報をメモしておくと何かあったときに便利です。
⑥保険証明書
海外留学保険や健康保険の証明書を持参し、必要なら保険の加入手続きを行いましょう。
私は1年間の長期留学を予定していましたので、それなりの海外留学保険に加入して行きました。
トータル(1年間)で当時10万円くらいのプランでした。
加入しないままの医療費は高額です。
現地で体調が悪くなったこともあったので、加入していて本当に良かったです。
何が起こるか分からないのも留学です。
長期、短期を問わず、加入してから渡航されることを強くおすすめします。
⑦旅行用品
現地の気候に適した洋服、食料品、変換アダプターなどを準備しておくと便利です。
▫︎洋服
イギリスの服装は季節や地域によって異なりますが、一般的には四季がはっきりしているため、季節ごとの服装が必要です。ロンドン近郊であれば、日本の北海道と気候が似ていると言われています。基本的に夏が短く、冬が長いです。九州出身の私にとっては、寒い、と感じる日が多かったです。ただ、雪は北海道ほどは降らないので積もることは少ないです。そのかわり、真冬の気温は低いです。冬は厚手のコートやセーター、ブーツなどが必要です。
真夏は八月の二週間程度で、半袖を着れるのもその期間くらいです。七月、九月は朝晩冷やっとする日も多く、長袖の羽織が必要な日も多くありました。これは、私の住んでいたロンドン近郊のバース市の場合ですので、それよりも北のリヴァプールやマンチェスターはもっと寒いと思います。さらに北のスコットランド地方(エディンバラやグラスゴー)は、さらに寒いです。
留学中に、友だちとスコットランドのネス湖に遊びに行きましたが、その時は10月で最高気温10度くらい。
朝は4度ほどまで冷え込み、厚手のコートが必要でした。
また、イギリスは天候が変わりやすい国であるため、折りたたみ傘や防水ジャケットなどの防寒・雨対策アイテムも重要です。都市部ではカジュアルな服装が一般的ですが、特定の場所やイベントによってはドレスコードがあることもあります。1着はパーティドレスがあると良いです。私も1着持っていきました。
基本的には、衣服は必要最低限を準備して、その他は現地で調達するのが良いでしょう。
その方が荷物が嵩張らないです。
▫︎食料品
基本的にイギリスの料理は日本人の口に合わない料理が多かったです。中華系スーパーや日系スーパーが点在しており、ロンドン郊外のバース市でもお米やうどん、蕎麦等の日本食品は比較的手に入れやすかったですが、価格は高いです。
私は二週間分くらいの、インスタント麺や、味噌汁、さとうのご飯等の日本食品を持っていきました。
定期的に日本食を実家から送ってもらっている友だちもいました。味噌と醤油は現地では手に入れにくいのであると便利です。
現地の食料品の物価は日本よりもだいぶ高いです。
イギリスの料理はほとんど口に合わなかったですが、中華、イタリアン、インド、韓国、トルコ、スペインなどの多国籍料理店やレストランも多く、それらのお店では日本人の口に合うメニューもたくさんあります。特に、中華とイタリアンであれば外れ無しという感じでした。
イギリスの料理では、フィッシュ&チップスとイングリッシュブレックファーストは美味しかったです。
日本食以外が苦手な方は、定期的な仕送りも考えると良いかもしれないです。
▫︎コンセントプラグ、変圧器
イギリスと日本のコンセントプラグは形状が違うので、変換プラグ〈BFタイプ〉が必要です。日本の携帯電話の充電等に必要となりますので、事前購入がおすすめです。
空港にも売ってあります。
イギリス近隣のヨーロッパ諸国を周遊する場合は、Cタイプの変換プラグが必要です。周遊を考えている場合は、準備しておくと良いでしょう。
BFタイプCタイプの両方に対応したマルチタイプの変換プラグもあります。
全世界対応のものもあります。
私はこのタイプの変換プラグを持っていきました。
また、イギリスで電化製品を使用する際には、240Vに対応していない製品を使用する場合は変圧器が必要になります。最近は、日本の電化製品もほとんどが240Vに対応しており、変圧器はほとんど必要でなくなってきています。しかし、製品によっては対応していないものもあるので、注意が必要です。
私は、当時の携帯電話が240Vに対応していなかったので、変圧器を購入して持って行きました。
長期滞在の場合は、ひとつあったほうが無難でしょう。
変換プラグと変圧器がセットになった商品もあります。
変圧器は単品で購入すると高いので、セット商品を検討するのも良いかもしれません。
以下はAmazonの人気商品です👇
▫︎生活用品/電化製品
ほとんどが現地で調達できますので、特に持って行かなくても大丈夫だと思います。
⑧現地のお金(現金)
イギリスはカード社会、キャッシュレス社会で、日本よりもだいぶ進んでいます。
多くの店舗でキャッシュレス決済が一般化しており、クレジットカードやデビットカード、スマートフォン決済(Apple PayやGoogle Payなど)が広く利用されています。店舗やレストラン、公共交通機関など多くの場所でキャッシュレス支払いが可能です。特に都市部ではキャッシュレス決済が一般的であり、現金を持たずに生活することができる環境が整っています。キャッシュレス決済の利便性や安全性が高く評価され、徐々に現金の使用が減少している傾向が見られます。
とはいえ、ごく一部の小さな店舗では現金のみの取り扱いという場合もなくはないです。
また、チップ文化がありますので、多少の現金は持っていた方が良いでしょう。
私は五万円ほど、ポンドに替えて持っていきました。
レート次第で、現地での換金のほうがお得な場合もあります。
空港や駅の換金所はレートが高いので、街中にある換金所で替えた方がお得です。
換金所は主要都市であれば至るところにあります。
ちなみに私は、もしもの時のために、日本円も数万円持っていきました。(実際に使うことはなかったですが…)
⑨クレジットカード、銀行口座
イギリスはカード社会ですので、クレジットカードは必要です。日々のスーパーでの食料品や日常品の購入に欠かせません。イギリスでは、スーパーで日本人のように現金を使う人はほぼ居ません。
また、航空券や鉄道、バスなどのチケットの予約もクレジットカードです。
最低でも1枚、できれば2枚あったほうが安心です。
ちなみに、私はビザとJCBカードの2枚を持っていきました。当時は、JCBカードは使える店舗が限られていましたが、最近では使える店舗も多いようです。
ビザやマスターカードであれば、大抵のお店で使うことが出来ます。
銀行口座については、日本からの送金の際に必要になります。
イギリスで日本からの送金を受け取るには、2通りの方法が考えられます。
〈1〉日本の口座で受け取る
日本の銀行口座とキャッシュカードを使用予定の方は、そのカードがイギリスのATMでも使用可能かどうかを日本の銀行に必ず確認しておきましょう。
基本的に大手銀行でしか取り扱いが無いと思います。地方にお住まいで、地方銀行の口座しか持ってない方はイギリスのATMでも現金を引き出すことの出来る大手銀行の口座を開設しましょう。
ゆうちょ銀行は、以前は取り扱いがあったのですが、現在はその制度はなくなったそうです。
私が渡英したころは、この制度があったので、ゆうちょ銀行の口座を利用していました。
〈2〉イギリスで口座を開設し、受け取る
ある程度語学力に自信が有れば、現地の口座を開設することもそれほど難しくはないです。現地で口座を開設し利用していた友だちもたくさん居ます。
ただ、イギリスの銀行では、口座を開設してから、送金が可能になるまでに時間がかかる場合もあります。現地での口座の開設を考えている方は、余裕を持って早めに行いましょう。
⑩携帯電話
基本的に日本の携帯電話とイギリスの携帯電話の二台持ちをおすすめします。
イギリスで日本の携帯電話を使用する最も簡単な方法は、日本の携帯電話会社が提供する国際ローミングサービスを利用することです。これにより、日本の番号で通話やデータ通信が可能になりますが、通信料金が高額になる可能性があります。
今は手頃な価格でeSIM(組み込みSIM〈 従来の物理的なSIMカードに代わる新しい技術〉)もあり、海外で携帯電話やインターネットを使う際にとても便利です。留学先で日本の携帯電話をたくさん利用したい方はSaily eSIMの利用を検討してみてください。
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現地での携帯電話は、プリペイドまたは契約プランの選択となります。
もっとも簡単なのはプリペイドの携帯電話です。私も現地でプリペイド式の携帯電話を購入し、使用していました。私の周りの留学生は、ほとんど皆がこのプリペイド式携帯電話を購入していました。英語力に自信があれば、現地で契約しても良いでしょう。
これら①〜⑩のアイテムを準備することで、イギリスでの留学生活をスムーズに開始することができると思います。留学先の大学や学校からの指示に従いながら、必要なものを準備していきましょう
🇬🇧イギリス留学で実際にかかった生活費
私は学生時代、イギリスのバース・スパ大学に留学していました。
その際に実際にかかった留学費用(1年間)について紹介させて頂きます。
①学費
私は交換留学制度を利用してイギリスへ留学をしました。そのため、学費は半期分は日本の大学に納め、もう半期分は現地の大学に納める、という形をとっていました。1年間でかかったおおよその学費は60万円(日本の大学25万+イギリスの大学35万)でした。
学費については、選ぶ大学や、学部、学科、通う語学学校によって大きく異なってくると思います。自分の学びたい事と予算とのバランスを考えながら、大学や語学学校を選択すると良いと思います。
②家賃
イギリスの家賃は、ホームステイなのか、寮なのか、アパートなのかで大きく変わってきます。
私は、大学の寮の2人部屋(シェアルーム)を希望し、フランス人の女の子と一緒に暮らしていました。
寮の中ではもっとも格安でした。
1週間の寮費(食事無し)はおよそ8000円で、1年間でおよそ40万円でした。
▪️寮
大学留学の場合は、ほとんどの場合学生寮があります。
寮は、ホームステイやアパートメントに比べて比較的安く家賃が設定されているので、家賃をお安くあげたい方にはおすすめです。
また、寮に住むことで、異なる文化やバックグラウンドを持つ学生と交流する機会が増えます。友人や仲間とのつながりを築きやすく、貴重な国際交流の機会となります。
さらに、学習スペースや設備、学習支援プログラムなどが整備されていることが多く、学業のサポートが受けやすい環境です。私が住んでいた寮も、パソコン環境や基本的な家具類、調理器具等は予め準備されていたので、とても助かりました。
▪️ホームステイ
ホームステイは、基本的に食事付きなので、一般的に寮に住むよりも家賃は高めです。
ホームステイでは、現地の家庭環境で生活するため、英語を日常的に使う機会が増えます。リアルな会話や文化に触れることで、英語力の向上が期待できます。
また、イギリスの文化や生活様式を身近に体験できます。伝統的な料理や習慣に触れることができ、地元の文化に触れる貴重な機会となります。
一方で、相性もあり、ステイ先の食事や生活習慣、ホストファミリーさんと性格が合わなかったりするなどし、ストレスが溜まってしまう人もいるようです。
はじめに1〜2ヶ月だけホームステイを体験し、後はシェアハウスに住む等の選択も出来ます。ホームステイは普通はなかなか体験できないので、体験したい方はぜひチャレンジして欲しいなと思います。
▪️シェアハウス
シェアハウスは、4〜5人くらいの個人が同じ住宅を共有する住居形態であり、個室や共有スペースを共同で利用します。キッチン、リビングルーム、バスルームなどの共有スペースがあり、居住者同士がこれらのスペースを共同利用しながら、生活をします。
物件により家賃は様々ですが、安いところであれば寮よりもお安く利用する事が可能です。
最初短期間ホームステイをしたあとに、日本人の友だち同志でシェアハウスに住む、という留学生も結構いました。
▪️アパートメント
アパート契約は物件によってさまざまですが、留学生にとって一般的に家賃は高額です。ちなみに、私の留学先の日本人の友だちでアパート契約していた人は一人も居ませんでした。中国人には居ましたが…。高額なので学生にはあまりおすすめしませんが、経済的に余裕があり、自分のペースと空間を大切にしたい人にとっては良いと思います。
③食費、遊興費、雑費
私はイギリス留学の際に、留学生限定の奨学金を借りて行きました。奨学金は、月々5万円頂けていましたが、食費、遊興費、雑費(学費と家賃を除く全ての生活費)は、その中から賄っていました。イギリスは物価の高い国で、特にロンドンや私の住んでいたバースは観光地ということもあり、イギリスの中でも物価の高い街です。
しかし、ほとんどの月がその5万円で賄うことができました。足りない月は、口座に仕送りをしてもらい、月7〜8万になった時もあります。
ただ、今は当時とは違い、現地の物価はさらに上がっていますので、もう少し余裕を持って準備したほうが良いと思います。
イギリスの生活費のなかで、特に高かったのは食料品です。外食は日本の2倍くらいはしました。スーパーの野菜や、肉、果物なども日本より高い傾向にあります。一方で、主食のジャガイモやパスタなどは、格安です。魚はほぼほぼサーモンとイワシっぽいやつしか無いです。ガラスケースに変わった魚も売っていますが、高額です。