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晴れブロ そわかの子育て・教育応援ブログ

子育てに悩むすべての方へ、元小学校教員:晴田そわかからのメッセージ💌

【平和学習】長崎の原爆の日とは?小学生と一緒に考える8月9日

※当ブログではプロモーションを利用しています

こんにちは。晴田そわかです。

今回の記事では《【平和学習】長崎の原爆の日とは?小学生と一緒に考える8月9日》について紹介させて頂きます。

 

 

 

1. はじめに

「8月6日は広島、8月9日は長崎」――夏になると、ニュースや学校で耳にする言葉かもしれません。でも、小学生の子どもたちにとって、「原爆の日」や「平和祈念式典」といった言葉は、どこか遠く、難しそうなものに聞こえるかもしれません。

この記事では、「長崎の原爆の日」とは何か、なぜ8月9日が大切なのかを、小学生でもわかるようにやさしく説明します。あわせて、保護者や先生が子どもと一緒に平和について考えるためのヒントや教材も紹介します。

「戦争」や「原爆」という言葉には、重く悲しい歴史が詰まっています。でも、未来を生きる子どもたちが「今ある平和の大切さ」に気づくためには、こうした出来事をきちんと知ることが第一歩です。ぜひ、夏休みの自由研究や家庭での会話のきっかけとしてご活用ください。

 

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2. 長崎の原爆の日とは?

1945年8月9日午前11時02分。
この日、長崎の上空で原子爆弾がさく裂し、街は一瞬にして焼き尽くされました。

これは、第二次世界大戦中、アメリカが日本に対して使った2発目の原爆でした。1発目は8月6日に広島に投下され、長崎はそのわずか3日後に被害を受けたのです。

長崎に落とされた原爆の名前は「ファットマン(Fat Man)」。広島の原爆(リトルボーイ)とは違うタイプで、より強い破壊力を持っていました。原爆が落とされた瞬間、約7万人の人が亡くなり、その年の終わりまでにおよそ14万人が命を落としたといわれています。

この日を忘れないために、毎年8月9日には長崎で「平和祈念式典」が開かれています。
式典では、戦争や原爆で亡くなった方の名前が読み上げられ、子どもたちによる「平和への誓い」なども発表されます。午前11時2分には、黙とうが行われ、全国の人々が静かに祈りをささげる時間です。

「長崎の原爆の日」は、亡くなった人々を思い、そしてこれからの平和を願う大切な日なのです。


3. なぜ長崎に落とされたの?

「なぜ、長崎だったの?」と疑問に思う小学生も多いでしょう。実は、アメリカが原爆投下のターゲットとして最初に選んだのは長崎ではありませんでした。

当初、原爆の目標として挙げられていたのは、小倉(現在の福岡県北九州市)でした。ところが、投下予定日の8月9日、小倉の空には濃い雲が立ちこめており、目標が見えにくい状態でした。悪天候のため、爆撃機は次の候補地だった長崎へと向かい、そこで原爆を投下したのです。

このように、長崎が「選ばれた」のは、ある意味では偶然だったとも言えます。天気や風向きなど、さまざまな条件が重なってしまった結果、多くの命が一瞬で奪われてしまったのです。

原爆投下の目的は、「戦争を早く終わらせるため」とアメリカ側は説明しています。しかし、実際には多くの民間人――子どもやお年寄りを含む普通の人々――が犠牲となりました。その事実を、私たちはしっかり受け止めなければなりません。

特に小学生の皆さんには、「戦争」や「原爆」は教科書の中の話ではなく、ほんの80年前に実際にあった“本当の出来事”なのだということを知ってほしいと思います。


4. 小学生にもわかる原爆の被害

原爆が落とされたとき、長崎の街はどうなったのでしょうか。

原子爆弾は、落ちた瞬間に強い熱と光、爆風、放射線を出します。長崎では、爆心地(ばくしんち)と呼ばれる爆弾がさく裂した場所から半径約2kmの範囲が、ほとんど何も残らないほど壊されました。家や学校、病院、教会も、一瞬で焼けてしまいました。

原爆によって、多くの人が命を落としました。亡くなったのは兵隊だけではありません。ふつうに暮らしていた子ども、赤ちゃん、お父さんやお母さん、お年寄りたちが被害を受けたのです。

さらに、原爆の恐ろしいところは、それだけではありません。
放射線(ほうしゃせん)」という目に見えない害が、体の中に深い傷を残しました。

原爆から生きのびた人たち(「被爆者(ひばくしゃ)」といいます)は、その後も長い間、けがや病気、差別に苦しみながら生きてきました。中には、家族や友だちを目の前で亡くし、心の傷を今もかかえている人もいます。

小学生のみなさんにとっては、少しこわい話かもしれません。
でも、「こんなことが二度と起きないようにするために、ちゃんと知っておくことが大切」だと、被爆者の方々は語っています。

📚 小学生にも読めるおすすめ資料

    • 絵本『おこりじぞう』(長崎の子どもたちの目線で描かれた原爆の話)

     

    • 絵本『ナガサキに生きて』(写真と文でわかりやすく構成)

    • 映像「ピカドン」「長崎の祈り」など(YouTubeや平和学習サイトで視聴可)

     

    こうした資料を通して、怖い出来事だけでなく、希望をもって生きようとする人々の姿も学ぶことができます。

     

     

     

     


    5. 平和祈念式典とは?

    毎年8月9日、長崎では「平和祈念式典(へいわきねんしきてん)」が行われます。これは、原爆で亡くなった人たちを思い出し、静かに祈る時間です。

    式典は、長崎市にある「平和公園」で行われ、たくさんの人が参加します。
    中には、長崎で被爆した人や、その家族、全国から訪れた小学生や中学生、外国の方もいます。

    そして、午前11時2分――原爆が落とされたその時刻になると、
    会場の全員、そして全国の多くの人が1分間の黙とうをささげます。

    この1分間は、テレビやラジオでも放送されていて、家庭や学校でも一緒に黙とうをすることができます。静かに目を閉じて、心の中で「もう二度と、こんなことが起きませんように」と願う時間です。

    式典ではほかにも、

    • 市長による「平和宣言」

    • 子ども代表による「平和への誓い」

    • 遺族による献花や焼香(お花やお線香をささげる)

    などが行われます。

    長崎の人たちは、原爆で失われた命を忘れないために、毎年この式典を大切に守り続けています。そして、次の世代――つまり今の小学生たちにも、平和の思いをつないでほしいと願っているのです。


    6. 小学生にできる平和への一歩

    原爆や戦争の話を聞いて、「自分には何もできないかも」と思う小学生もいるかもしれません。でも、そんなことはありません。小さなことから始める平和への一歩は、誰にでもあります。

    たとえば…

    🔸 黙とうをする

    8月9日、11時2分に1分間だけ目を閉じて、心で祈る。それだけでも立派な平和への行動です。

    🔸 家族と話す

    「今日、学校で長崎の原爆について勉強したよ」と家で話してみる。
    家族で一緒に調べたり、考えたりするだけで、平和についての理解が深まります。

    🔸 絵や作文で伝える

    感じたことを絵にしたり、文章にしてみるのもおすすめです。学校の自由研究や夏休みの宿題にもなりますし、他の人に伝える力にもなります。

    🔸 ポスターや標語に挑戦する

    平和ポスターコンクールや標語コンテストに参加するのも良い学びになります。

    🔸 原爆資料館平和公園を訪れる

    もし長崎や広島に行く機会があれば、ぜひ現地を訪れてみましょう。写真や展示物から、教科書では伝わらない「空気」や「重み」を感じることができます。

     


    7. まとめ

    長崎に原爆が落とされた1945年8月9日。
    それは、ただの「過去の出来事」ではありません。たくさんの命が奪われ、家族が引き裂かれ、人々の心に深い傷を残した現実です。

    でも、長崎の人たちはその悲しみの中から「平和の願い」を生み出しました。
    だからこそ、毎年8月9日には、被爆者やその家族、子どもたち、大人たち、そして世界中の人々が**「二度と同じことを繰り返さない」と誓い合っている**のです。

    小学生のみなさんが、この記事を読んで、「どうして原爆は使われたの?」「自分にできることはあるかな?」と疑問を持つことは、とても大切な一歩です。
    そして、その疑問を誰かに話してみたり、調べてみたりすることで、あなたの中に平和への種がまかれていきます。

    私たち大人も、子どもたちがその種を大切に育てていけるよう、話しやすい環境をつくっていきたいものです。未来の平和は、今を生きる一人ひとりの思いと行動から生まれます。


    8. 【コラム】保護者・先生向け:子どもに原爆をどう伝えるか

    原爆や戦争について、子どもに話すのは簡単なことではありません。「怖がるのでは?」「理解できるのかな?」と不安に思う方も多いでしょう。ですが、伝え方やタイミングを工夫することで、子どもたちはしっかり受け止めてくれます。

    ここでは、家庭や学校で使える「伝える工夫」と「おすすめ教材」をご紹介します。


    ✅ 年齢に応じた言葉選びを

    低学年には「やさしい絵本」や「映像教材」が効果的です。高学年になると、写真や証言を交えた資料にも関心を持ちやすくなります。
    抽象的な言葉よりも、「あの日、町がどうなったか」「ある子どもがどう感じたか」など具体的な場面で伝えるのがおすすめです。


    ✅ 怖がらせすぎないことも大切

    原爆の話にはショックな内容もありますが、希望や復興のストーリーも一緒に伝えることで、「悲しみの中にも学びや未来がある」と気づかせることができます。
    例:被爆地で育った方が平和活動をしている話、世界の子どもたちと交流しているエピソードなど


    ✅ 無理に教え込まない

    まずは、子ども自身の「気づき」を大切にしましょう。絵本を一緒に読んだり、平和公園の写真を見て感想を聞いてみたりすることで、自然に興味が広がります。
    家庭では食卓やお風呂の時間など、日常の会話の中に少しだけ取り入れるだけでも十分です。


    📚 おすすめの教材・資料

    絵本・児童書

    • 『おこりじぞう』(つちや書店)

    • ヒロシマナガサキからの伝言』(学研)

    • ナガサキに生きて』(小学館

    動画・アニメーション

    体験記・証言サイト


    ✅ 教室や家庭での話し合いテーマ例

    • 「原爆がなかったら、どうなっていたと思う?」

    • 「今の平和が続くために、自分にできることは?」

    • 「戦争と聞いて、どんな気持ちになる?」

    子どもたちは、思った以上に深く考える力を持っています。
    大人が「問いかけ」をしながら、ゆっくり対話する時間を大切にしていきましょう。


    おわりに

    この記事が、8月9日という日をただ「カレンダーの上の数字」として見るのではなく、「考えるきっかけの日」になればうれしいです。
    小学生にとってはまだ遠く感じる歴史でも、誰かの命と未来が失われた大切な1日だったことを忘れずに、これからの平和な社会を一緒につくっていきましょう。

     

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