
こんにちは。晴田そわかです。
今回の記事では《【お正月にぴったり】家族で対決!小学生と本気で楽しむおすすめボードゲーム・カードゲーム10選》について紹介させて頂きます。
- はじめに
- 瞬発力と判断力が勝負!「スピード系」対決(3選)
- 心理戦で騙し合い!「駆け引き・ブラフ系」対決(3選)
- じっくり思考!「戦略・ロジック系」対決(3選)
- 数の大小で盛り上がる!「数字と運」の対決(1選)
- 親が本気で楽しむためのコツ
- まとめ
はじめに
お正月、家族全員が揃う貴重な時間。こたつに入って特番のテレビを眺めるのも良い休息ですが、ふとリビングを見渡すと、子どもたちはタブレットの動画に夢中、大人はスマホ……という光景になっていませんか?
「せっかくの休日、もっと家族で顔を合わせて盛り上がりたい」 「でも、子どもとゲームをすると、親がわざと負けてあげないといけないのが正直疲れる……」
そんな悩みを持つ保護者の方へ。 今回は、元教師としての視点も交えつつ、「大人が手加減なしで子どもと対等に戦える」、あるいは**「大人が負けて本気で悔しがる」**アナログゲームを厳選して10種類ご紹介します。
デジタルゲームにはない「手触り」や「対面でのコミュニケーション」は、子どもの思考力、計算力、そして他者の感情を読み取る力を育む絶好の機会です。何より、家族で本気で笑い、悔しがった記憶は、子どもにとって一生の宝物になります。
この冬休みは「接待プレイ」を卒業して、親子でガチバトルを楽しみましょう。
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瞬発力と判断力が勝負!「スピード系」対決(3選)

大人の脳よりも、子どもの直感と反射神経が勝ることが多いジャンルです。論理で考える前に手が動く、そのスピード感に大人は圧倒されます。
1. ドブル (Dobble)
「プレイ人数:2〜8人」「所要時間:15分」「対象年齢:6歳〜」
フランス生まれの、視覚情報処理能力を競うベストセラーゲームです。「ルール説明が10秒で終わる」ため、親戚が集まる場でもすぐに始められます。
【遊び方:ザ・タワー(基本ルール)】
配る: 全員にカードを1枚ずつ裏向きで配り、残りのカードを山札として中央に表向きで置きます。
スタート: 「せーの!」で自分のカードを表に向けます。
探す: 「自分のカード」と「中央の山札のカード」を見比べます。このゲームには**「どのカード同士を比べても、必ず1つだけ共通するマークがある」**という法則があります。
宣言して取る: 共通するマーク(例:「ハサミ!」「サボテン!」)を誰よりも早く見つけて宣言し、中央のカードを取って自分のカードの上に重ねます。
繰り返す: 重ねたカードが新しい「自分のカード」になります。再び中央に出現した新しいカードとの共通マークを探します。
勝敗: 山札がなくなった時点で、一番多くのカードを持っている人が勝ちです。
■推しポイント シンプルですが、大人ほど「言葉」で考えようとして脳がフリーズします。対して子どもは「形」で認識するため、反応速度が凄まじく速いです。低学年のお子さんでも、動体視力の良さで大人を完膚なきまでに叩きのめすことができます。「パパ遅い!」と子どもに笑われる体験こそ、このゲームの醍醐味です。
2. おばけキャッチ (Geistesblitz)
「プレイ人数:2〜8人」「所要時間:20分」「対象年齢:8歳〜」
脳の「抑制機能」を鍛えるドイツのアクションゲームです。正解を素早く掴む判断力と、お手つきをしない冷静さが求められます。
【遊び方】
準備: テーブル中央に5つのコマ(白いオバケ、灰色のネズミ、赤いイス、緑のボトル、青い本)を置きます。 手順: 山札からカードを1枚めくり、その絵を見て正しいコマを早い者勝ちで取ります。
正解のパターンは2つだけ!
「色」も「形」も合っている絵がある場合
例:カードに「青い本」が描かれている → そのまま**「青い本」**を取る。(これは簡単!)
「色」も「形」も合っている絵がない場合
重要ルール: カードに描かれている**「色」でもなく、描かれている「形」**でもないものを取ります。
例:カードに**「赤いオバケ」と「緑のネズミ」**が描かれている場合
オバケ(白)ではない ×
ネズミ(灰色)ではない ×
赤(イス)ではない ×
緑(ボトル)ではない ×
正解は……残った「青い本」!
■推しポイント 頭では分かっていても、手が勝手に「赤いオバケ」に伸びてしまう――この「脳のバグ」のような感覚が大人を苦しめます。大人が論理的に消去法で考えている間に、子どもは感覚的に正解を導き出します。お手つき厳禁の緊張感の中、子どもにスピード負けした時の大人の本気の悔しさは、場を大いに盛り上げます。
3. ウボンゴ (Ubongo)
「プレイ人数:1〜4人」「所要時間:25分」「対象年齢:8歳〜」
「脳のスポーツ」とも呼ばれるパズルゲームです。テトリスのようなピースを使い、指定された枠に誰よりも早くピッタリはめることを競います。
【遊び方】
準備: 全員にパズルボードとピース(12種類)を配ります。
決定: サイコロを振り、そのラウンドで使う「3つ(または4つ)のピース」を決めます。
開始: 砂時計をひっくり返し、一斉にスタート! 指定された枠に、隙間なくピースをはめ込みます。
完了: 誰よりも早く完成させたら**「ウボンゴ!」**と叫びます。
報酬: 制限時間内に解けた人は、「宝石」を獲得できます。早く解けた人ほど価値の高い宝石をもらえるチャンスがあります。9ラウンド行い、宝石の合計得点を競います。
■推しポイント 制限時間があるため、ダラダラせず集中力が養われます。特筆すべきは**「ハンデ調整」のしやすさ**です。パズルボードには「3ピース(簡単)」と「4ピース(難しい)」の2面があります。大人は難しい面、子どもは簡単な面を使えば、驚くほど良い勝負になります。プレイ自体は手加減不要。大人が必死にパズルと格闘する姿を見せることは、子どもにとっても良い刺激になります。
心理戦で騙し合い!「駆け引き・ブラフ系」対決(3選)

お正月の平和な空気を一変させる、心理戦ゲームです。相手の表情を読み、裏をかく。「嘘」を見抜く洞察力が試されます。
4. ごきぶりポーカー (Cockroach Poker)
「プレイ人数:2〜6人」「所要時間:20分」「対象年齢:8歳〜」
嫌われ者の生き物(ゴキブリ、ハエ、カメムシなど)を押し付け合う、シンプルながら奥深いブラフ(はったり)ゲームです。
【遊び方】
出す: 手札からカードを1枚伏せて出し、誰か1人にスライドさせながら中身を宣言します。
例:「これは、ゴキブリです」(※本当のことを言っても、嘘をついてもOK)
受ける: カードを渡された人は、以下の2つから行動を選びます。
A. 勝負する: 「それは嘘だ!カメムシだ!」などと宣言してカードをめくります。
見破った場合(正解): 出した人がカードを引き取って自分の前に置きます(ペナルティ)。
騙された場合(不正解): 見破ろうとした自分がカードを引き取ります。
B. パスする: カードをこっそり自分だけ見て、宣言を変えて(変えなくてもOK)、まだ回ってきていない別の人に回します。
負け条件: 自分の前に、同じ生き物のカードが4枚揃ってしまった人が負けです。
■推しポイント 「パパは嘘をつく時、目が泳ぐよね」など、家族だからこそ分かる癖が露呈します。逆に、お子さんが意外なポーカーフェイスを見せ、親を翻弄する成長(?)を感じることも。負けた人が「ごきぶり王」になるような罰ゲーム感も、お正月ならではのイベントとして楽しめます。
5. はぁって言うゲーム
「プレイ人数:3〜8人」「所要時間:15分」「対象年齢:8歳〜」
演技力と表現力が試されるパーティーゲームです。道具はカードだけですが、コミュニケーションの密度は抜群です。
【遊び方】
配役: お題カード(例:「はぁ」)を一枚選びます。そこにはA〜Hまでの異なるシチュエーションが書かれています。
A:怒りの「はぁ」
B:とぼける「はぁ」
C:感心の「はぁ」……など 各プレイヤーに、A〜Hのどの「はぁ」を演じるかが秘密裏に割り当てられます。
演技: 順番に、自分に割り当てられた「はぁ」を声と表情だけで演じます(身振り手振りは禁止!)。
推理: 他のプレイヤーは、その演技がA〜Hのどれだったかを予想して投票します。
得点: 正解した人と、自分の演技を当ててもらえた人に得点が入ります。
■推しポイント 「なんで伝わらないの!?」というもどかしさと、正解した時のスッキリ感がたまりません。普段は厳格な親が、恥ずかしがらずに全力で演技をする姿は、子どもたちにとって新鮮で、爆笑必至です。「相手の感情を推測する」という、対人関係において非常に重要なスキルを、遊びながらトレーニングできます。
6. 犯人は踊る
「プレイ人数:3〜8人」「所要時間:10分〜20分」「対象年齢:8歳〜」
ババ抜きと人狼ゲームをミックスしたような、手軽なミステリーゲームです。
【遊び方】
配る: 「犯人」「探偵」「第一発見者」「犬」などのカードを全員に配ります。誰か1人が「犯人」を持っています。
出す: 順番に手札を1枚ずつ出していきます。カードには様々な効果があります。
取り引き: 他の誰かと手札を1枚交換する(犯人カードを押し付けられるかも!)
噂: 全員の手札を右隣の人に渡す(犯人が移動する!)
犬: 誰か1人を指名し、犯人ならその時点で御用(勝ち)。
探偵: 誰か1人を指名し、犯人ならその時点で御用(犯人は最後の手札になるまで探偵では当てられない)。
勝敗:
探偵側:犯人を当てれば勝ち。
犯人側:最後の一枚として「犯人カード」を出すことができれば勝ち。
■推しポイント 1ゲームが短く、テンポよく何度も遊べます。「犯人」カードが手元に来た時のドキドキ感、それを隠そうとする挙動不審な態度。家族みんなで「お前が犯人だろ!」「いや、母さんが怪しい」とワイワイ疑い合う会話そのものが最大の魅力です。
じっくり思考!「戦略・ロジック系」対決(3選)

高学年のお子さんや、算数・論理的思考が好きなお子さんに特におすすめです。運要素を排除し、完全な実力勝負ができるゲームです。
7. ブロックス (Blokus)
「プレイ人数:2〜4人」「所要時間:20分〜30分」「対象年齢:7歳〜」
陣取りゲームの傑作です。ルールは非常に簡単ですが、先を読む力と空間認識能力が問われます。
【遊び方】
開始: 自分の色のブロック(テトリスのような形)を持ちます。最初はボードの四隅からスタート。
配置: 順番にブロックを1つずつ置いていきます。守るべきルールはたった1つ。
「自分のブロックの『角』と『角』が接するように置くこと」
※自分のブロックの『辺』と『辺』が接してはいけません。
進行: 盤面が埋まっていくと、置ける場所が少なくなります。相手のブロックの間を縫うように陣地を広げます。
終了: 全員が置けなくなったら終了。手元に残ったブロックのマス目が少ない人が勝ちです。
■推しポイント 最初は自由に置けますが、中盤から盤面が狭くなり、相手に道を塞がれると一気に苦しくなります。攻撃と防御を同時に考えなければなりません。大人が容赦なくブロックしにいっても、子どもが柔軟な発想で隙間をぬって侵入してくる展開は非常に熱いです。
8. アルゴ (Algo)
「プレイ人数:2〜4人」「所要時間:20分」「対象年齢:6歳〜」
算数オリンピック委員会が考案した、論理的思考力を鍛える数当てゲームです。
【遊び方】
準備: 0〜11の数字が書かれた「白」と「黒」のカードを使います。全員に裏向きで配り、各自ルールに従って並べます。
ルール1: 左から数字が小さい順に並べる。
ルール2: 同じ数字なら、黒の方が小さい(左)とする。
推理: 自分のターンでは、山札から1枚引いたカードを使い、相手の伏せられたカードの数字を当てにいきます。
例:「そのカードは『6』だ!」
判定:
当たり: 相手はそのカードを表に向けます(情報公開)。続けて攻撃できます。
ハズレ: 自分が引いたカードを表に向けて自分の列に加えます(自分の情報がバレるリスク)。
勝敗: 相手のカードを全て表向きにさせた人の勝ちです。
■推しポイント 「勘」ではなく「論理」で正解を導き出す快感を味わえます。運要素が少ないため、理詰めが好きなお子さんや、算数が得意な親子には最適です。「なぜその数字だと分かったのか?」を感想戦で話し合うことで、論理的な説明力を養うことにも繋がります。
9. カタン (Catan) ※スタンダード版
「プレイ人数:3〜4人」「所要時間:60分〜」「対象年齢:8歳〜(推奨10歳〜)」
世界中で3000万個以上売れている、ボードゲームの王様です。お正月にじっくり腰を据えて遊ぶならこれ一択です。
【遊び方】
■推しポイント 単なるサイコロ運だけでなく、「win-winの提案」をする交渉力が勝敗を分けます。「木をあげるから、土をちょうだい」といったやり取りを通じて、コミュニケーション能力や社会性が育ちます。1時間以上かかるゲームですが、その分、終わった後の充実感はひとしおです。
数の大小で盛り上がる!「数字と運」の対決(1選)

計算力は必要ですが、運要素も強く、誰にでも逆転のチャンスがあるゲームです。
10. 6ニムト (6 nimmt!)
「プレイ人数:2〜10人」「所要時間:30分」「対象年齢:8歳〜」
数字の大小と、場に出ているカードの流れを読む力が試されるカードゲームです。
【遊び方】
準備: 場に4枚のカードを縦に並べます。全員手札から1枚選び、伏せて出します。
配置: 全員一斉にオープン! 数字が小さい人から順に、場のカードの横に並べていきます。
ルール:その数字より小さく、かつ一番近い数字の横に並べる。
重要ルール: 1列に置けるのは「5枚」まで!
もし自分が置く場所が**「6枚目」**になってしまったら……アウト!
その列にある前の5枚をすべて引き取り(マイナス点)、自分のカードだけをそこに置きます。
勝敗: 手札がなくなるまで繰り返し、引き取ったカードの「牛マーク」の合計が一番少ない人が勝ち。
■推しポイント 「ここは絶対大丈夫だ」と思って出したカードが、前の人が出したカードによって「6枚目」になってしまう瞬間の阿鼻叫喚! 親戚一同など人数が多いほど盛り上がります。「うわー!そこでその数字出す!?」という予測不能なドラマが生まれやすく、負けても笑ってしまえる明るいゲームです。
親が本気で楽しむためのコツ

最後に、親子でボードゲームを楽しむための、元教師としての「関わり方のヒント」をお伝えします。
1. 手加減は「プレイ中」ではなく「設定」で行う
プレイ中にわざと間違えたり、手を抜いたりするのは、子どもに見抜かれますし、何より大人が楽しめません。 「ウボンゴ」なら大人は難しいパズルにする、「将棋」なら駒落ちにするなど、**スタート時点でのハンデ(設定)**で調整し、いざゲームが始まったら親も全力で勝ちにいきましょう。
2. 負けた時の「背中」を見せる
親が負けた時、「あー!悔しい!もう一回!」と本気で悔しがる姿を見せてください。 親が本気であればあるほど、子どもは「強い大人に勝てた!」という自己肯定感を得られます。また、負けを認めて「次はどうすれば勝てるか」を考える姿勢を見せることは、子どもにとって最高のお手本(教育)になります。
まとめ
デジタルゲームも素晴らしいですが、対面で相手の表情を見ながら、コマやカードの手触りを感じて遊ぶボードゲームには、家族の絆を深める特別な力があります。
「思考力」や「コミュニケーション能力」といった教育的効果はもちろんありますが、一番大切なのは、家族全員が同じテーブルを囲んで、同じ時間を共有することです。
このお正月は、こたつで丸くなるだけでなく、テーブルの上で熱いバトルを繰り広げてみてはいかがでしょうか。きっと、例年以上に思い出深い冬休みになるはずです。
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