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晴れブロ そわかの子育て・教育応援ブログ

子育てに悩むすべての方へ、元小学校教員:晴田そわかからのメッセージ💌

小学生向け水彩画の塗り方のコツ ~読書感想画や図工の授業で使える~

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こんにちは(^.^)

 

晴田そわかです。

 

今回の記事は、おもに水彩画が苦手な小学生向けの記事です。

 

★図工の授業で、水彩画の色の塗り方でいつも失敗してしまう

★読書感想画で、もっと上手に色を塗りたい

★絵は上手に書けるのに、色を塗ると残念な仕上がりになってしまう

★水彩画の宿題が出ているが、子どもにどのように指導してよいか分からない

 

等のお悩みをお持ちの子どもさんや、おうちの方へ向けて

≪水彩画の塗り方のコツ≫を紹介させて頂きます。

 

 

 

 

❖水彩画の基本は三色(赤・青・黄)!黒は混ぜない!

たくさんの色の絵具を見ると、子どもたちはわくわくして、あの色も使いたい、この色も使ってみたいと思うものです。

 

もちろん、いろんな色を使っても良いのですが、小学生の子どもさんの場合、たくさんの色を使いすぎると色と色が混ざって暗くべた付いた仕上がりになりがちです。とくに、低学年の子どもたちは、色をたくさん使えば使うほど、混ざり合ってしまい、黒っぽい絵になってしまうということが多々あります。

 

ですので、

わたしが子どもたちに水彩画の指導をする際は

基本の色三色(赤・青・黄)をおもに使い、ほかの色は明るい色を中心に数色、また、黒は絶対に使わないということを徹底していました。

これを意識させるだけでも、仕上がりの絵の印象がだいぶ違ってきます。

 

基本的に、赤・青・黄の三色があれば、ほかのだいたいの色は作り出すことができます。

 

たとえば、

赤と青を混ぜて紫、赤と黄色を混ぜてオレンジ、青と黄色を混ぜて緑などです。

また、混ぜる色の配分次第で、同じ紫でも赤よりの紫や青よりの紫など、さまざまな色を作り出すことができます。

 

黒も、三色を何度も混ぜているうちに、近い色をつくりだすことができます。

 

混ぜて作らずに、そのまま黒があるのだから黒を使えばいいじゃないかと思う人もいるかもしれません。

しかし、絵の具の黒という色は、非常に濃いです。一度塗ってしまうと誤魔化しは一切きかず、どの色と混ぜてもほかの色の存在を全く消してしまいます。つまり、単調になってしまい、絵に深みが出ません。まだ手先が器用ではない子どもが使うと仕上がりが汚くなりがちということもあります。

 

黒を使いたい場合は、ほかの色を混ぜてつくると、深みのある仕上がりになります。

 

 

低学年の子どもさんの場合は

赤・青・黄色の三色のみで、絵を仕上げるのが一番おすすめです。

ほかの色は要りません。

三色を色々な配分で混ぜ、色を重ねていくことで深みのある作品に仕上がます。

 

ちなみに、白についてですが、

実はこの世のもので本当に真っ白なものというのは、ほとんど無いのです。

光があたっていたり、影があったりして、白っぽく見えても薄いなにかの色が混ざっていることがほとんどです。

 

ですので、わたしは子どもたちに白をつかいたい場合、できるだけなにか薄い色を塗るように指導していました。真っ白の絵具を使うよりも、そのほうが、絵に深みが出ます。

 

しかし、どうしても使いたいという子どもさんの場合は、白だけは許容していました。

白を混ぜて絵が汚く仕上がることはほとんどありません。

 

中学年、高学年の子どもさんの場合は

基本の三色に加え、明るい色を数色、自分で選んで使って良いと思います。

また、この際、色を混ぜるときは基本は2色、多くとも3色までを徹底します。

 

色は何種類も混ぜれば混ぜるほど、黒っぽい色になってしまいます。

子どもの水彩画で、黒っぽい色や暗い色を多用すると、仕上がりの雰囲気も重たく、汚くなりがちです。

 

❖明るい色、薄い色から塗る

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水彩画の場合、色を塗る順番はとても大切です。

 

基本は、明るい色、薄い色から塗っていきます。

そして、濃くしたい部分にどんどん色を塗り重ねていくのです

 

水彩画では塗り重ねれば塗り重ねるほど、暗く濃くなっていきますので、最初に暗い色、濃い色から塗ってしまうと、あとから明るい色、薄い色にすることはできません。

 

水彩画で失敗してしまう子どもの多くは、この薄い色からスタートするというところができていないことが多いです。たいてい、濃く塗りすぎてしまって絵が重たくなる、べたついて汚い仕上がりになってしまうというパターンがほとんどです。

 

たっぷりと水に絵の具を溶かし、ごく薄い色から塗りはじめるようにしましょう。

 

❖背景は水で溶かして薄く、濃くしたい部分は点々塗りで色を重ねる

背景部分は、とくに薄く塗るように心がけましょう。

たっぷりと水を含ませて塗ることがポイントです。

背景部分を濃く塗ってしまうと、主役の部分が目立たなくなってしまいます。

 

特に、空などの広い背景の面を塗る際は

「はじめに水だけを塗る」と、色なじみがよくきれいに色を付けることができるので、おすすめです。

 

さらに、濃くしたい部分は、点々塗りで色を重ねていくと絵に深みが出てきます。

点々塗りとは、筆を画用紙の表面に点々と押し付けるようにして重ねて塗っていく塗り方です。

反対に、習字の筆のように、筆を一方向に動かして塗る、ベタ塗りはいけません。

ベタ塗りでは色が単調になってしまうので、仕上がりが雑に見えてしまいます。

 

必ず点々塗りで色を重ねるようにしましょう。

 

❖乾いてから色を重ねると透明感が出る

さらに、透明感を出したい場合は、絵の具が乾いてから次の色を重ねていくのがポイントです。

 

子どもは、次々と色を重ねてしまいがちです。

それはそれでも良いと思いますが、一旦、乾くまで待ってから色を重ねるとびっくりするような透明感が出ます。

 

読書感想画コンクールなどで、入賞を目指している子どもさんなどには、おすすめの技法のひとつですので、ぜひ参考にされてみてください。

 

では、今回の記事はここまでにします(*^-^*)

 

今日もお読み頂き、ありがとうございました。