こんにちは。晴田そわかです。
今回の記事では《【1年〜6年対応】国語の授業開きで使える!小学生が楽しめるゲームまとめ》について紹介させて頂きます。
- 1. はじめに|授業開きは「ことば」で心をつなぐチャンス!
- 2. 【低学年向け】1・2年生におすすめ!国語授業開きゲーム
- 3. 【中学年向け】3・4年生におすすめ!国語授業開きゲーム
- 4. 【高学年向け】5・6年生におすすめ!国語授業開きゲーム
- 5. 【全学年対応】クラスの関係づくりにもぴったりのゲーム
- 6. まとめ|授業開きに「ことばのワクワク」を届けよう!
- 付録: 🎉「あいうえお作文」自己紹介ワークシート(例)
1. はじめに|授業開きは「ことば」で心をつなぐチャンス!
新学期の最初の授業。教室に入ってくる子どもたちは、少し緊張した面持ちで、新しいクラスメイトや先生との出会いにドキドキしています。
そんな中で、国語の授業開きは、子どもたちが「話す・聞く・書く」力を通して、お互いの心をほぐすチャンスです。
特に、ゲームや言葉あそびを取り入れた導入活動は、子どもたちの笑顔を引き出し、ことばへの興味関心を高める大きなきっかけになります。
このページでは、小学校1年生〜6年生までの各学年で使える、国語授業開きにぴったりのゲームを紹介していきます。実際の教育現場で使いやすいように、
-
準備物
-
所要時間
-
学習的なねらい
-
学年に応じたアレンジや指導のポイント
なども交えて、わかりやすくお伝えしていきます。新しい1年のスタートを、ことばの楽しさで彩りましょう!
✨関連記事はこちら🔽
2. 【低学年向け】1・2年生におすすめ!国語授業開きゲーム
ゲーム①|ことばさがしゲーム
項目 | 内容 |
---|---|
準備物 | 黒板またはホワイトボード、チョークやマーカー |
所要時間 | 10〜15分 |
ねらい | ひらがなに親しみながら語彙を広げる/聞く・話す・見る力の活用 |
やり方:
先生が黒板に「〇」や「△」などの記号の形を描き、「この形に見えるものって、どんな言葉があるかな?」と問いかけます。
たとえば「〇」なら「まる」「ボール」「たいよう」など、形から連想されることばを出し合います。
ワンポイントアドバイス(1年生向け):
ひらがなを習い始めたばかりの子もいる時期。口頭での発言を中心にして、正解・不正解よりも「思いついたことを言ってみる勇気」を大切にすると安心して取り組めます。
ゲーム②|ひらがなビンゴ
項目 | 内容 |
---|---|
準備物 | マス目(3×3程度)のビンゴカード(手描きでもOK)/筆記用具 |
所要時間 | 15〜20分 |
ねらい | ひらがなや語彙への関心を高める/友だちとの交流を生む |
やり方:
マスの中に好きなひらがなを9つ書いておきます。
先生が出す「お題(例:くだものの名前、どうぶつの名前)」に対して、マスに書いた文字を使って言葉をつくり、ビンゴを目指します。
例:「り」「ん」「ご」「さ」「る」「と」「ま」「ば」「な」を書いた場合、「りんご」「さる」「とまと」でビンゴ!
ワンポイントアドバイス(2年生向け):
お題の難易度は学年によって調整しましょう。2年生なら「にじで始まる言葉」など、少し語彙にチャレンジできるテーマを出すとよい刺激になります。
ゲーム③|「◯◯ってな〜に?」質問リレー
項目 | 内容 |
---|---|
準備物 | 特になし(口頭で実施) |
所要時間 | 10〜15分 |
ねらい | 語彙の幅を広げる/話す力と聞く力を育てる/お互いを知るアイスブレイク |
やり方:
1人が「好きなくだものってな〜に?」など簡単な質問を考えて、となりの友達に聞きます。
答えたら、今度はその子が次の友達に別の質問をします。リレー形式で続けます。
ワンポイントアドバイス(低学年全体):
あらかじめ「質問例カード」を作っておくと、言葉に詰まりやすい子も安心して取り組めます(例:「好きな色ってな〜に?」「朝ごはん、何食べた?」など)。
3. 【中学年向け】3・4年生におすすめ!国語授業開きゲーム
ゲーム④|四字熟語しりとり
項目 | 内容 |
---|---|
準備物 | 黒板またはワークシート(自由記述形式) |
所要時間 | 15〜20分 |
ねらい | 熟語の語感に親しむ/語彙力と記憶力を養う |
やり方:
四字熟語だけを使って、しりとりを行うというゲームです。最初は先生が「一石二鳥」と言えば、次の人は「う」から始まる四字熟語(例:「右往左往」)を考えます。
ワンポイントアドバイス:
3年生には「初めて聞く四字熟語でもOK、説明を聞いて覚える場にしよう」と伝えることで、安心感と学びの喜びが生まれます。
辞書を使わせて「調べてOK」ルールを入れると、語彙学習の導入としても効果的です。
ゲーム⑤|言葉のペア合わせゲーム(反対語・類義語)
項目 | 内容 |
---|---|
準備物 | 言葉カード(20〜30組程度)、または黒板に記入 |
所要時間 | 15分前後 |
ねらい | 反対語・類義語の理解を深める/語の関係性を楽しく学ぶ |
やり方:
カードを裏返して置き、神経衰弱のように「類義語・反対語のペア」を見つけていくゲームです。たとえば、「高い⇔低い」「楽しい⇔悲しい」「助ける⇔守る」など。
ワンポイントアドバイス:
語彙力に差が出る年齢なので、あえて「知っている言葉だけでOK」としたり、「チームで相談してからめくる」ルールにしたりすると、誰でも楽しめます。
ゲーム⑥|絵と言葉で自己紹介
項目 | 内容 |
---|---|
準備物 | 白い紙、色鉛筆またはクレヨン、筆記用具 |
所要時間 | 20〜25分(作品作り+発表) |
ねらい | 自己表現の幅を広げる/形容詞や説明文表現に親しむ |
やり方:
子どもたちが自分の好きなもの(食べ物、動物、趣味など)を絵に描き、そこに「〇〇で、□□な、△△です」といった形容詞を使った文章を添えて自己紹介を作ります。
その後、ペアやグループで発表し合います。
ワンポイントアドバイス:
「うれしい」「やさしい」などよく使う言葉だけでなく、「ふしぎ」「しっとり」「はらぺこ」など、ちょっと変わった形容詞を黒板に書いてあげると、表現の幅がグンと広がります。語彙の宝探し気分で楽しんでもらいましょう!
4. 【高学年向け】5・6年生におすすめ!国語授業開きゲーム
ゲーム⑦|つなげて!即興スピーチリレー
項目 | 内容 |
---|---|
準備物 | お題カード(単語を書いた紙でもOK) |
所要時間 | 15〜20分 |
ねらい | 話す力、構成力、想像力の強化/人前で話す経験づくり |
やり方:
「犬」「スマホ」「宇宙旅行」などのランダムなお題カードを1人ずつ引いて、その場で即興で1分程度のスピーチを行います。
次の人は、前の人の話の中のキーワードを1つ拾って、自分の話につなげていくリレー方式。
ワンポイントアドバイス(5・6年):
高学年の子は「うまく話さなきゃ」とプレッシャーを感じやすいので、最初に「失敗してもOK、むしろ笑いが起きるくらいが楽しい」と伝えておくのが◎。
また、最初の1人は先生がモデルで話して見せると、場が和みます。
ゲーム⑧|名文リライトチャレンジ
項目 | 内容 |
---|---|
準備物 | 名文プリント(例:「走れメロス」「ごんぎつね」などの抜粋) |
所要時間 | 20〜30分 |
ねらい | 読解・表現の応用力を高める/文章構成の視点を養う |
やり方:
有名な文学作品の一部を、視点を変えたり言い回しを工夫したりして「現代っ子風」「悪役視点」などに書き換えてみる活動。
たとえば、ごんぎつねの「ごん」ではなく「兵十」の視点から話を書き直してみるなど。
ワンポイントアドバイス:
リライトの前に「自分がその場にいたらどう思うか?」というディスカッション時間を入れると、子どもたちの視点が豊かになります。
書く力だけでなく、共感力や価値観の多様性を学べる深い活動です。
5. 【全学年対応】クラスの関係づくりにもぴったりのゲーム
ゲーム⑨|「あいうえお作文」で自己紹介
項目 | 内容 |
---|---|
準備物 | 白紙/筆記用具 |
所要時間 | 15〜20分 |
ねらい | 創作力・語彙感覚の育成/お互いを知るアイスブレイク効果もあり |
やり方:
「たけし」くんという名前の子なら、「た→楽しいことが好き」「け→けん玉が得意」「し→しゅくだいは早めに終わらせたい」など、自分の名前を使って「あいうえお作文」を作ります。
完成したらみんなの前で発表してもらいます。
ワンポイントアドバイス:
名前の文字が難しい子(例:「みょうじょう」など)は、「好きなもの作文」や「〇〇小学校作文」など、テーマ変更もアリ。個に応じて柔軟に対応しましょう。
ゲーム⑩|言葉ババ抜き
項目 | 内容 |
---|---|
準備物 | 手作りカード(2枚1組のことばカード+ババ役1枚) |
所要時間 | 15分〜20分 |
ねらい | 語の意味や使い方を知る/楽しみながら国語的思考に親しむ |
やり方:
ことばカードを2枚1組で作り、反対語・類義語などのペアを完成させていきます。たとえば「高い」と「低い」、「静か」と「うるさい」など。ババ役は1枚だけにして、普通のババ抜きのルールで遊びます。
ワンポイントアドバイス:
カード作りから子どもたちに任せると、語彙に対する主体的な関心が高まります。学年問わず取り組める万能型アクティビティです。
6. まとめ|授業開きに「ことばのワクワク」を届けよう!
どの学年でも、「楽しい!」と感じる活動が授業の入り口にあることで、子どもたちの目はキラキラ輝きます。そして、国語の授業=おもしろい、ことば=自分の武器になるというポジティブな印象が自然と根づいていきます。
今回ご紹介したゲームは、どれも実際の教室で簡単に実践できるものばかり。
子どもたちの様子に合わせて柔軟にルールを変えたり、組み合わせたりしながら、先生自身も楽しんで取り組んでみてくださいね。
また、今後は「PDF素材付き」や「学年別ワークシート」の配布も視野に入れていきます。印刷してすぐ使える教材があれば、よりスムーズに導入できますので、ぜひチェックしてみてください。
✨関連記事はこちら🔽
付録: 🎉「あいうえお作文」自己紹介ワークシート(例)
📝 ワークタイトル:
《自分の名前で あいうえお作文を作ってみよう!》
あなたの名前:_______
下の枠に、自分の名前のひらがなを1文字ずつ書いて、その文字ではじまる文を作ってみよう!
(例:たけし → 「た」から始まる文、「け」から始まる文……)
文字 | 文を作ってみよう!(その文字から始めて) |
---|---|
① | |
② | |
③ | |
④ | |
⑤ | |
⑥ |
🎤 発表してみよう!
書けたら、みんなの前で元気に発表してみよう!
作文がユニークだったり、自分らしさが出ているともっと楽しいよ。