こんにちは。
晴田そわかです。
今回の記事では《子どもが不登校になったときの具体的な八つの支援策》について紹介させて頂きます。
- 1. 子どもの気持ちに寄り添う
- 2. 学校との連携
- 3. 専門家のサポートを受ける
- 4. 生活リズムを整える
- 5. 興味のあることをさせてあげる
- 6. 親子関係の見直し
- 7. 外部の支援
- 8. 親の自己肯定感
- その他
お子さんの不登校、とても心配ですよね。
私も小学校で勤務をしていたころ、さまざまな立場で不登校の子どもさんたちと関わってきました。
カウンセリングを受けてすぐに学校に来れるようになった子もいれば、1年近くかけて学校に徐々に来れるようになった子もいます。フリースクール等外部の支援を求めて、自分の居場所を見つけられた子どもさんもいます。
具体的な支援策は、お子さんの状況や不登校の原因によって異なりますが、今回は一般的に行われている支援策についてご紹介させて頂きます。
1. 子どもの気持ちに寄り添う
◉話を聞く
まずは、焦らず、じっくりと時間をかけて、お子さんの気持ちを聞きましょう。「学校に行きたくない」という気持ちを否定せず、共感することが大切です。
◉無理強いをしない
学校に行きたくないという気持ちを尊重し、無理に学校に行かせないようにしましょう。
◉安心できる環境を作る
家庭でリラックスできる空間を作り、お子さんが安心して過ごせるようにしましょう。
2. 学校との連携
◉担任の先生と連携
お子さんの状況を担任の先生に伝え、連携を取りながら、学校でのサポートを検討しましょう。
◉学校相談室
学校に相談室があれば、利用することも可能です。
3. 専門家のサポートを受ける
学校の内外には子どもの不登校をサポートする専門家の存在や専門機関があります。
積極的に活用し、親御さんひとりで抱えこまないようにしましょう。
現在は、各学校に心理学等の資格を持ったスクールカウンセラーの設置が法律で義務付けられています。あなたのお子さんが通われている学校にも、必ずスクールカウンセラーさんがいらっしゃいます。
学校のスクールカウンセラーに相談することで、専門的見地から客観的な意見やアドバイスを受けることができます。これは担任の先生を通じて、つながることが可能です。
お子さんに、不登校の兆候が見られはじめたら、早い段階でスクールカウンセラーと連携をとって対策を考えていかれることをおすすめします。
これによって、状況が改善されていくこともけっこう多いです。
◉スクールソーシャルワーカー
スクールカウンセラーと同じく、現在、各学校に設置が義務付けられている社会福祉士等の資格を持った専門家です。スクールカウンセラーが、子どもの心のケアや心の成長支援など、内面的アプローチで問題解決の支援を行うのに対し、スクールソーシャルワーカーは、家庭環境への働きかけや外部機関(児童相談所等)との連携によって問題解決の支援を行います。
カウンセラーに相談するか、ソーシャルワーカーに相談するか、或いは両方の支援を受けるかは、子どもの状態によってケースバイケースです。
通常は、①スクールカウンセラー➡︎②ソーシャルワーカーの流れが多いですが、判断が難しい場合は、担任の先生の相談してみてください。
学校の中だけでは解決が難しく、より専門的な相談や支援が必要な場合は、児童相談所にご相談ください。
◉心療内科・精神科
心理的な問題が原因の場合は、専門医による治療が必要になることがあります。
4. 生活リズムを整える
◉規則正しい生活
早寝早起きで、睡眠時間も十分に確保し、バランスの取れた食事を摂るようにしましょう。
特に低学年の児童などは、生活のリズムを整えることで心身のバランスがとれ、不登校が解消に向かうということもあります。
◉軽い運動
適度な運動は、ストレス解消や心身の安定に繋がります。
5. 興味のあることをさせてあげる
◉趣味や習い事
お子さんの興味のあることを見つけて、積極的に参加させてあげましょう。
反対に、習い事が多すぎて真面目な子どもが負担に感じ、不登校気味になったというケースもあります。
頑張らせすぎないようにすることも大切です。
◉ボランティア活動
何か人のために役に立つ活動をすることで、自己肯定感や自信を高めることができます。
6. 親子関係の見直し
◉コミュニケーション
家族で一緒に過ごす時間を増やし、コミュニケーションを円滑にしましょう。何気ない会話など、家族内の話しやすく、楽しい雰囲気づくりが大切です。
◉共感と理解
否定的な後ろ向きな言葉を多用してしまってはいませんか?お子さんの気持ちを受け止め、共感することが大切です。出来るだけ、ポジティブな言葉で子どもと向かい合うようにしましょう。
7. 外部の支援
場合によっては、外部機関に支援を求めることも選択肢のひとつだと思います。
個別指導や少人数制で、お子さんのペースに合わせて学習できる場所です。
◉学習塾
苦手科目の克服や学習習慣の定着をサポートします。
◉地域の児童館
さまざまな活動を通して、子ども同士の交流を促します。
8. 親の自己肯定感
「わたしのせいで、子どもがこんなことになってしまった」等と、落ち込まないことです。
私は現場でさまざまな不登校のお子さんと接してきましたが、子どもを想う心の強い親御さんであれば、きっと大丈夫です。一時は、辛い状態が続いても、何かしらの解決策が見えてきます。
子どもは敏感に親の心を感じとるものです。親が落ち込んでいると子どもも不安になりがちです。親が明るく前向きで、子どもを否定せずに見守っていれば、子どもも安心して日々を過ごすことが出来るようになり、前向きな気持ちも芽生えてきます。
◉周囲のサポート
家族や友人、地域の支援団体、学校、専門家など、周囲のサポートを頼りましょう。
◉親の心のケア
親も心のケアを忘れずに、無理のない範囲で支援を続けてください。
十分な休息をとることも大切です。
その他
🌟情報収集
不登校に関する書籍やウェブサイトなどを参考に、情報を集めましょう。
🌟他の保護者との交流
同じような経験をしている保護者と交流することで、悩みを共有したり、アドバイスをもらったりすることができます。
大切なのは、焦らず、長期的な視点を持つことです。すぐには、解決が難しい場合もあります。
お子さんと一緒に、少しずつでも前へ進んでいきましょう。
ご自身が一人で抱え込まず、周りの人に頼ることが大切です。
お子さんが再び笑顔を取り戻せるよう、心から応援しています。
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