こんにちは。
晴田そわかです。
今回の記事では《クレヨン画の四つの基本と描き方のコツ〜図工の授業で使える〜》について紹介させて頂きます。
はじめに
小学生の図工の授業ではお馴染みのクレヨン画。
特に低学年の図画の授業では、ひんぱんにクレヨンを使用します。水彩画や読書感想画の下書きなどにもクレヨンは必須です。
クレヨン画の基本と描き方のコツの知識があれば、子どもや初心者であっても、鮮やかで素敵な作品を作ることができます。
図工の課題が出たときに子どもさんに教えたり、ご自身でクレヨン画に挑戦したりするのも楽しいと思います。
クレヨン画の四つの基本
①下地作り
下地作りとは、絵を描く前に紙に何か処理をすることで、クレヨンののりを良くしたり、表現の幅を広げたりすることです。
紙の種類によってクレヨンののりが変わります。画用紙や色画用紙など、お好みの紙を選びましょう。下地に薄く色を塗ると、重ね塗りした時に色がより鮮やかになります。
▪️下地作りの目的
🌟 特にツルツルした紙に描く場合、下地を作るとクレヨンが乗りやすくなります。
🌟下地の色によって、重ね塗りの際の色の変化を楽しんだり、深みのある色を出すことができます。
🌟下地によって、クレヨンの描き心地や仕上がりが変化します。
▪️下地作りの方法
色鉛筆やパステルで薄く塗る
下地の色として、色鉛筆やパステルで薄く全体を塗ります。この場合、クレヨンとの相性も考慮しましょう。
水彩絵の具で薄く塗る
水彩絵の具で全体を薄く塗ります。クレヨンとの重ね塗りが美しく表現できます。
墨で薄く塗る
墨で全体を薄く塗ります。モノクロの表現や、古地図のような雰囲気を出すことができます。
コラージュ
雑誌の切り抜きや、新聞紙などを貼って下地を作ります。
エンボス加工
エンボス加工の紙を使うことで、立体感を出せます。
下地作りを行う際は、薄く均一に塗ることを心がけましょう。
厚く塗ったりムラがあると、クレヨンの色が濁ってしまったり仕上がりが汚くなってしまいます
また、完全に乾かしてから、クレヨンで描くようにしてください。下地が乾いていないと、クレヨンがにじんでしまうことがあります。
※必ずしも下地を作る必要はありません。下地なしで描くことで、クレヨンの素朴な質感が楽しめます。
②重ね塗り
クレヨンは重ね塗りすることで、奥行きや立体感が出ます。また、複雑な色合いを出すことも可能です。重ね塗りのテクニックは、クレヨン画の表現の幅を大きく広げてくれます。
明るい色から暗い色へ、または反対に重ねるのが基本です。挑戦してみましょう。
▪️重ね塗りのコツ
下地の色
下地の色によって、重ねた時の色が変化します。明るい色の上に暗い色を重ねるのが基本です。より色が際立ちます。
重ねる順番
色の重ねる順番によって、仕上がりが大きく変わります。一般的には、明るい色から暗い色へ重ねていくことが多いですが、あえて逆にすることで面白い効果を出すこともできます。
力加減
力加減によって、色の濃淡やぼかし具合が変わります。いろいろな力加減で描いてみて、色の変化を試してみましょう。
道具
綿棒や指を使ってぼかしたり、スクラッチして下の色を出したりするなど、様々な道具を使うことで、表現の幅が広がります。
③ぼかし
ぼかしを入れることで、絵に奥行きや柔らかさが出ます。
綿棒や指でぼかしたり、クレヨン同士をこすり合わせてぼかすことも可能です。
▪️指でぼかす
メリット: 簡単で手軽。
デメリット: 色が混ざりやすく、細かい部分のぼかしには不向き。
コツ: 指先を少し湿らせると、より滑らかにぼかせます。
▪️綿棒でぼかす
メリット: 指よりも細かい部分のぼかしが可能。
デメリット: 綿棒の先がすぐに汚れる。
コツ: 綿棒をこまめに取り替えると、綺麗なぼかしができます。
▪️ティッシュペーパーでぼかす
メリット: 大きな面積を一度にぼかせます。
デメリット: 色が薄くなりやすい。
コツ: ティッシュペーパーを丸めて使うと、細かい部分もぼかせます。
▪️他の道具を使う
コットン: 綿棒よりも柔らかく、広い範囲をぼかせます。
スポンジ: 大きな面積をぼかすのに適しています。
筆: 水で濡らした筆を使うと、水彩画のようなぼかしができます。
▪️クレヨン同士をこすり合わせる
メリット: 色の混ざり具合が面白い効果を生み出します。
デメリット: 紙が傷つきやすい。
コツ: 力を入れすぎないように注意しましょう。
④線を描く
クレヨンは、その太さや持ち方によって、様々な線が表現できます。尖らせたクレヨンで細い線を描いたり、横にして広い面を塗ったりすることができます。
▪️クレヨンの持ち方
鉛筆を持つように細く持つと細い線、横にして持つと太い線を描けます。
▪️線の強弱
強く押すと太く濃い線、軽く引くと細く薄い線になります。
クレヨン画の描き方のコツ
◉力を入れない
力を入れて描くと、紙が破れてしまうことがあります。優しく、滑らせるように描くのがコツです。
◉色々な技法を試す
塗り重ね、ぼかし、線描きなど、様々な技法を試して、自分だけの表現を見つけましょう。
◉失敗を恐れない
失敗を気にしていると、絵が小さく縮こまってしまいがちです。失敗を恐れることなく、どんどん描いてみましょう。
◉参考にする
絵本や写真などを参考にしながら描くのも良いでしょう。
クレヨン画を楽しむポイント
◉色をたくさん使う
小学生の水彩画では、色を基本的に3〜5色に厳選して使用するほうが綺麗に仕上がりますが、クレヨン画は違います。クレヨンにはたくさんの色があるので、色々な色を組み合わせてみましょう。
◉自由に描く
決まった形にこだわる必要はありません。自由に想像力を膨らませて描きましょう。
◉周りの人と比べる必要はない
自分だけの作品を作りましょう。
クレヨン画は、年齢や経験を問わず、誰でも楽しむことができる画材です。ぜひ、色々なものを描いて、自分だけの世界を広げてみてください。
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