こんにちは。晴田そわかです。
今回の記事では《【小学生・低学年向け】人権作文のネタ20選|やさしく書けるテーマ集》について紹介させて頂きます。
- 1. 人権作文ってなに?低学年の児童にどう伝える?
- 2. 低学年でも書きやすい人権作文のポイント
- 3. 【テーマ別】人権作文ネタ20選|小学生低学年向け
- 4. 書き出しのコツ|こんな始め方ならスラスラ書ける!
- 5. 書きやすくなる「3つの型」
- 6. まとめ|人権って、身近なことなんだね
1. 人権作文ってなに?低学年の児童にどう伝える?
「人権(じんけん)」という言葉、学校やニュースなどで聞いたことがあると思います。でも、小学生、特に低学年の子どもたちには、ちょっとむずかしく感じる言葉かもしれません。小さな子どもたちに、どうやって「人権」について伝えるか、悩んでしまう方も多いと思います。
人権とは、**すべての人が生まれたときから持っている「大切にされる権利」**のことです。「いのちが大切にされること」「自分の気持ちを大事にしてもらえること」「自由に意見を言えること」など、みんなにとってあたりまえであってほしいことが、人権なのです。
そして、この「人権作文」は、子どもたちが自分の体験や感じたことを通じて、どうやって人権を守るかを考えたり、伝えたりするための大事なステップです。低学年のお子さんには、難しい言葉でなく、自分の身の回りで感じたことをそのまま書いてもらうだけで十分。むしろ、それこそが人権を大切にする第一歩となります。
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2. 低学年でも書きやすい人権作文のポイント
作文って、「どう書き始めたらいいのかわからない…」「テーマがむずかしい」と思うかもしれません。でも大丈夫!低学年のお子さんでも書きやすいように、いくつかのコツをご紹介します。
● 自分の体験をもとに書こう
いちばん書きやすいのは、自分が実際に体験したことです。学校でのこと、家でのこと、お出かけのときに感じたことなど、「そういえば、こんなことがあったな」と思い出すところから始めてみましょう。
● 「どう思ったか」「どうしたか」を書くと深まる
たとえば「友だちが泣いていた」だけだと事実だけですが、「どうして泣いていたのか、自分はどう思ってどうしたのか」を書くと、気持ちのこもった作文になります。
● 難しい言葉はいらない
むずかしい人権の知識や言葉を使う必要はありません。やさしい言葉で、気持ちを正直に書くのが、いちばん読む人の心に届きます。
● 家族や先生と話してみよう
一人で考えるのがむずかしいときは、おうちの人や先生とおしゃべりしてから書いてみるのもおすすめです。「こんなとき、どう思った?」「これって大事なことかな?」と聞いてみると、自分でも気づかなかったことが見えてくることがあります。
3. 【テーマ別】人権作文ネタ20選|小学生低学年向け
それではここから、小学生の低学年でも書きやすい人権作文のテーマをたっぷり20個、ご紹介していきます。やさしい体験にもとづいた内容ばかりなので、きっと「これなら書けそう!」というネタが見つかるはずです。
3-1. やさしさ・思いやりを感じたとき
1. 友だちにやさしくしてもらったときのこと
→ ころんで泣いていたとき、友だちが「大丈夫?」と手を貸してくれた。うれしかったし、自分も同じようにしたいと思った。
2. いやなことを言われて悲しかったこと
→ 名前のことでからかわれてショックだった。先生や家族に話して心が軽くなった。
3. 助けてもらってうれしかったこと
→ 忘れ物をして困っていたら、となりの子が貸してくれた。自分も困っている人を見つけたら声をかけたいと思った。
4. 自分がだれかにやさしくできたとき
→ 図工で困っている子を手伝ったら、「ありがとう」と言ってくれてうれしかった。
5. 友だちのためにしたことがよろこばれた
→ 給食で苦手なメニューが出たとき、友だちがイヤそうにしていたので、代わりに運んであげた。
3-2. みんなちがって、みんないい
6. 自分とちがう考えの子と話したとき
→ 給食でどっちのおかずが好きかで意見がちがったけど、「ちがっていいんだな」と思えた。
7. 外国から来た子と友だちになったこと
→ 日本語がうまく話せない子と遊んだ。でも、にこにこしてるだけで仲よくなれた。
8. ちがう文化を知ったときの気づき
→ おうちで外国の料理を作ってみたら楽しかった。ちがいはこわくないと思えた。
9. 得意・苦手がちがう友だちのすごさに気づいたとき
→ 体育は得意だけど、図工は苦手な自分。逆に図工が得意な友だちを見て「すごいな」と思った。
10. 自分とちがう子を仲間に入れたとき
→ ひとりでいる子に「いっしょに遊ぼう」と声をかけてみたら、すごく楽しそうだった。
3-3. 命の大切さ・生きものへの思いやり
11. ペットや小さな命を大事にしたこと
→ 飼っているハムスターがけがをしてしまって、とても心配した。動物も人と同じで、大切な命なんだと思った。
12. 公園で虫を助けたこと
→ アリの巣を水たまりから助けた。小さな命でも、ちゃんと生きているんだと感じた。
13. 生きものの命を感じたとき
→ 学校で育てたアサガオがしおれてしまって悲しかった。「水をやらなかったからだ」と気づいて反省した。
14. 命について家族と話したこと
→ おばあちゃんと昔飼っていた犬の話をした。「命はいつか終わるけど、思い出は残るよ」と聞いてじーんとした。
15. 命について絵本やニュースで考えたこと
→ 絵本で戦争や病気でつらい思いをする子の話を読んだ。「生きていることって、すごく大事なんだ」と感じた。
3-4. みんなとなかよくするってどういうこと?
16. ケンカをしたあと仲直りした体験
→ 友だちとけんかして、しばらく口をきかなかった。でも、「ごめんね」と言ったら笑ってくれて、また遊べるようになった。
17. いじわるを見て、やめてと言ったこと
→ だれかがクラスの子をからかっていた。「そんなこと言わないで」と言ったら、ちょっとドキドキしたけど、大事なことだと思った。
18. クラスみんなで何かをがんばったとき
→ 運動会でリレーのチームを応援しあった。みんなで力を合わせるってすごいなと思った。
3-5. 自分の思いを言うこと・きくこと
19. 自分の気持ちを伝えたときの体験
→ 給食で苦手なものが出たとき、先生に「少しなら食べられるかも」と伝えた。ちゃんと話すと気持ちが通じるんだとわかった。
20. 友だちの話をしっかり聞いてあげたとき
→ 友だちが悲しそうな顔をしていたので、そばにいて話を聞いた。「ありがとう」と言ってもらえてうれしかった。
4. 書き出しのコツ|こんな始め方ならスラスラ書ける!
テーマが決まっても、「最初の1文」が書けないと、なかなか進まないですよね。ここでは、低学年のお子さんでも使いやすい書き出しの例をご紹介します。
● 「こんなことがありました」パターン
このあいだ、学校でこんなことがありました。
→ 自分の体験を書くときの定番です。
● 「わたし(ぼく)はこう思いました」パターン
わたしは、人を思いやる気持ちが大事だと思います。
→ 自分の考えから始めて、そのあとに理由や体験を書く方法です。
● 「いつもこんなことを考えています」パターン
わたしは、友だちと仲よくするにはどうしたらいいか、いつも考えています。
→ 身近なテーマで日ごろから思っていることがある場合に使えます。
5. 書きやすくなる「3つの型」
作文をぐっと書きやすくするために、「型(かたち)」を使うのもおすすめです。以下の3つの型から選んでみてください。
● 【体験→気づき】型
体験をくわしく書いて、あとで「気づいたこと」「学んだこと」を書く。
→ いちばん自然に書きやすい型です。
● 【気づき→体験】型
最初に「こう思った」と書いて、なぜそう思うかを自分の経験で伝える。
→ 自分の考えを強調したいときに。
● 【できごと→考え→これから】型
あったこと→どう思ったか→これからどうしたいか、という流れ。
→ 読む人に「行動」も伝えられる作文になります。
6. まとめ|人権って、身近なことなんだね
「人権」って聞くと、なんだかむずかしそうに思えるけれど、実は毎日の中で出会っている「やさしさ」や「思いやり」こそが人権の大切な部分です。
低学年のうちから、人の気持ちを考えること、自分の気持ちを大切にすることは、とっても意味のあることです。
作文を書くことで、自分の体験をふりかえったり、これからどうしたいかを考えたりできるのもすばらしいことです。
大切なのは、「じぶんの言葉で書く」こと。
どんな小さな気持ちも、きっと読む人の心に届きますよ。
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