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晴れブロ そわかの子育て・教育応援ブログ

子育てに悩むすべての方へ、元小学校教員:晴田そわかからのメッセージ💌

人権作文の書き方とは?基本の構成と例文 小学生向け【低学年編】

※当ブログではプロモーションを利用しています

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こんにちは(*'▽')

 

晴田そわかです。

 

今回の記事では

★人権作文の書き方がよく分からない

★人権作文を書く際の基本的な構成を知りたい

★書き出しをどのように書けばよいか分からない

★小学校低学年の子どもに人権作文の書き方を教えたい

等のお悩みをお持ちの子どもさんやおうちの方へ向けて

≪人権作文の基本の構成と例文【低学年編】≫を紹介させて頂きます。

 

 

 

 

❖まずは、テーマを決めよう

人権作文を書く出発点は、テーマ選定からです。

前回の記事では、人権作文で使えるおすすめのテーマを紹介させて頂きました👇

 

www.harutasowaka.com

 

こちらの記事を参考に、

まずは、人権作文のテーマを決めましょう。

 

小学校の低学年の子どもさんであれば、

学校生活や家族など身近で分かりやすいテーマがオススメです。

 

テーマ選定のポイントは

子ども自身の具体的な体験が書けるテーマを選ぶことです。

どんな小さなことでも良いので、必ず、体験が書けるテーマを選んでください。

 

実体験が無い!ということはありません。

実体験が無いと思われる方は、何か特別で劇的な体験談が無いといけないんだと、勝手に思い込んでいる場合が多いです。

日常の些細な体験談で良いのです。

小学校の低学年であれば、いつも優しく声をかけてくれるお友だちや、家族のことだって構いません。

 

人権作文は、テーマに対する自分の意見や考えのみをつらつらと書きならべていくだけでは、内容が薄っぺらいものになりがちです。

あれ?

こんなに書いたのにいつまでたっても、所定の枚数に達しないや!

あと、何を書きくわえたらいいのだろう…

同じことを何行も繰り返し、書いてしまっている(;^ω^)

などという場合は、大方体験談が足りていません

 

できるだけ具体的な自分の体験談を書くことで、説得力のある文章になりますし、

それなりの分量がある作文に仕上げることができます。

 

❖基本の大まかな構成は、紹介➡体験談➡意見・考え➡まとめ

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テーマが決まったら、構成です。

 

おすすめの基本の構成は

①紹介 ➡ ②体験談 ➡ ③意見・考え ➡ ④まとめ

の四段構成です。

 

⓵紹介

ここでは、体験談の核となる人物の簡単な紹介をします。

 

②体験談

ここでは、体験談を詳しく書きます。

いつ、どこで、だれが、何をしたを意識して書くと分かりやすい文章となります。

また、体験したときの自分の気持ちも入れながら書くとより良いです。

 

③意見・考え

ここでは、験談を踏まえた自分の意見や考えを書きます。

『テーマ』とつなげて、意見を書くと良いです。

自分だったらそのときどうするか?

自分はそのときどう思ったのか?

すごいと思ったところはどこか?

自分はそのときどうすべきだったのか?

などの視点で書いてみると書きやすいと思います。

 

④まとめ

ここでは、体験から、自分が学んだことを簡単にまとめて書きます。

この体験をもとにこれから自分はどうしたいのか?

などの、今後の自分の目標を添えると尚良いです。

 

以下の章では、

例文と合わせてさらに詳しく紹介していきます。

 

❖第1段落は、体験談の核となる人物紹介を書こう

書き出し【第1段落】は、体験談の中心人物の紹介を書きましょう。

 

たとえば、『いつも誰に対しても優しいお友だち』というテーマを選んだとします。

その優しいお友だちである、えりちゃんのことを書くとしましょう。

この場合は、最初の段落ではえりちゃんの簡単な紹介をします。

 

書き出し例は…

 わたしには、大好きなお友だちがいます。名前は、えりちゃんです。わたしと家が近所で、いつもいっしょに学校へ行っています。えりちゃんは、いつも元気がよくどんなときもいつも笑顔でわらっています。スポーツがとくいで、頭もよいので学校では人気ものです。そして、なによりもとってもやさしいせいかくの女の子です。

 

同様に『はたらきもののお母さん』というテーマを選んだ場合、お母さんの簡単な紹介をします。

 

書き出し例は…

 わたしのお母さんは、ふじんけいかんです。いつも、朝から夜までいっしょうけんめいはたらいているはたらきものです。お母さんのおしごとはとてもいそがしいです。土曜日や日曜日にも、おしごとにいくことがあります。でも、どんなにいそがしくても、かならず毎日ごはんを作ってくれるのです。

 

このように、ごく簡単な人物の紹介文を書きます。

この際、そのテーマのキーワードとなる言葉を入れるとわかりやすいです。

例1のえりちゃんの場合ならキーワードは『やさしい』です。

例2のお母さんの場合ならキーワードは『はたらきもの』です

 

❖第2段落は、具体的なエピソード1~2つを詳しく書こう

 

第2段落は、体験談です。

具体的なエピソード1~2つを、詳しく書きましょう。

ポイントは、

書き出しの人物紹介の文章の内容に合うエピソードを書くことです。

 

たとえば、

前述の『やさしいえりちゃん』の話であれば、

えりちゃんのやさしいエピソードをいくつかあげ、その中で、最も印象的なエピソード1~2つについて、詳しく書きます。

いつ、どこで、だれに、どんなやさしいことをしたのかを書きます。

併せて自分の気持ちも書くと良いでしょう。

 

書き出し例は…

 えりちゃんは、こまっている人がいるとかならず声をかけてあげます。ひとりぼっちでいる人がいると、「おいでよ。いっしょにあそぼう。」と声をかけます。ないているひとがいると、「どうしたの?だいじょうぶ?」とやさしく言います。運動場で転んでいる人がいると、すぐにかけつけてほけんしつにつれていってあげます

 ある日、となりのクラスのの女の子がろうかでないていました。あまり話したことのない、よく知らない女の子です。でも、それを見たえりちゃんは、その女の子のところにかけよると「どうしたの?だいじょうぶ?」と声をかけました。

 

また、『はたらきもののお母さん』の話であれば、こんなに忙しい日にもごはんを作ってくれたお母さんのエピソードについて詳しく書きます。

その日がどれほど忙しい日だったのか、でも、変わらず笑顔でご飯をつくってくれたなどの内容であれば、最初の段落で書いた人物紹介の内容と合っています。

 

別のテーマ、たとえば『友だちとケンカをしてしまったこと』というテーマであれば

いつ、どこで、どんなケンカをしたのかを詳しく書きます。

そして、その時、どんな気持ちになったのかを書くとさらに良いです。

 

この段落は、人権作文の中心となる段落です。

人物の言ったことやしたこと、まわりの人の様子、自分が考えたことなど、できるだけ詳しく書くようにしましょう。

 

❖第3段落は、テーマと体験談を踏まえた自分の意見や考えを書こう

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第3段落は、自分の意見や考えを書きます。

 

この時、2段落で書いた体験談を踏まえた意見や考えを書くようにしましょう。

あわせて、その意見や考えがテーマに沿っていることも確認しましょう。

 

前述の『やさしいえりちゃん』の話であれば、

えりちゃんのやさしいエピソードに触れて、考えたことを書きます。

具体的には、

えりちゃんの行動をどう思うか?

その理由は?

自分ならどうしたか?

その理由は?

などの視点で書くと、意見や考えが書きやすいと思います。

 

書き出し例は…

 あまり話したことのないお友だちに進んで声をかけたえりちゃんを見て、わたしはとてもすごいなと思いました。なぜなら、それはゆう気がいることだと思うからです。わたしだったら、よく知らないお友だちに話しかけるのは、ゆう気が出ません。ろうかでないている人を見ても、だいじょうぶかなあと思っても、声はかけられないと思います。

 

また、『はたらきもののお母さん』の話もパターンは同じです。

いっしょうけんめい働いているおかあさんのエピソードに触れて、考えたことを書きます。

お母さんの行動をどう思うか?

その理由は?

自分はお母さんみたいにがんばっていることはあるか?

などの視点から書くと、書きやすいと思います。

 

❖最終段落では、テーマに沿ったまとめを書く

最終段落は、まとめです。

体験から自分が学んだことをテーマに沿って書きます。

 

3段落では、

主に、具体的なエピソードに沿った意見や考え、気持ちを書きますが、最終段落では。『テーマ』に沿った考えということを意識して書くと良いと思います。

 

あわせて、

これから自分が取り組みたいことなど、未来の目標を書くとさらに良いです。

 

『やさしいえりちゃん』のお話であれば

テーマは『やさしさ』です。

やさしい人についてどう思うか、自分がやさしい人になるためにはどうしようと思うかなどについて書きます。

 

書き出し例は…

 えりちゃんのように、こまった人を見つけたらすぐに声をかけてあげる人はとてもやさしくてゆう気のある人だと思います。こういうお友だちがふえると、かなしい思いをしている人もうれしい気持ちになると思います。

 わたしも、えりちゃんのように、こまった人を見つけたらすぐに声をかけてあげられるような人になりたいと思います。そのために、これからはゆう気を出して、じぶんからいろんな人に声をかけていきたいと思います。

 

『はたらくお母さん』の場合も同様のパターンです。

人のためにいっしょうけんめいに働いてくれているお母さんの行動をどう思うか?

その理由は?

お母さんのようになるために、これから自分はどのような行動をすればよいのか?

等の視点で書くと書きやすいと思います。

 

❖おわりに

低学年の人権作文は、書くのが難しいと思うかもしれません。

ですが、パターンとして書き方の構成を頭に入れておけば、思ったよりもむずかしくないはずです。

今回の紹介させたパターンは、数多くある作文の書き方の中のひとつの例にすぎませんので、参考にしていただければ幸いです。

 

少しでも楽しく、思いを持って

人権作文に取り組めると良いですね(*^-^*)

 

今回はここまでにします。

 

さいごまでお読みいただきありがとうございました。

 

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