
1. はじめに:プール開きの大切さと楽しさ
プール開きは、子どもたちにとって夏の楽しみのひとつですが、同時に水に親しみながら「安全に遊ぶルール」を学ぶ大切な機会でもあります。新しい学年での初めての水泳学習を、楽しくスタートさせるためには「ゲーム形式での導入」が非常に効果的です。本記事では、1年生から6年生まで、発達段階に応じた学年別のプールゲームをご紹介します。水に慣れることが目的の低学年から、チームプレイや戦略性を取り入れた高学年向けゲームまで、安全面にも配慮した内容です。各ゲームのねらい・準備物・ルール・やり方・アレンジ方法まで詳しく解説しますので、学校現場の先生や保護者の方も、すぐに実施できます。プール開きや学年レクリエーションの参考にぜひご活用ください。
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2. 低学年(1・2年生)向けおすすめプールゲーム

■特徴とねらい
1・2年生はまだ水に対する不安が強い子も多く、「楽しい!」と思える体験を通して、水と仲良くなることが最大のねらいです。ゲームを通して「顔をつける」「浮かぶ感覚を知る」「水の中を歩く」といった基本動作を自然に学びます。安全第一で、無理をさせず、成功体験を積めるゲームを選ぶのがポイントです。▶ゲーム1:スポンジリレー
- 準備物:大きめのスポンジ(チームに1つずつ)、空のバケツ、水を汲む容器または浅い水槽
- 場所:足のつく浅いプール(水深30〜40cm程度)
●ルールとやり方
- チームごとにスタート位置に並ぶ。スタート側に水を入れた容器、ゴール側に空バケツを置く。
- 最初の子がスポンジで水を含ませ、歩いて(走らず)移動。
- ゴールのバケツでスポンジを絞り、次の子にバトンタッチ。
- 制限時間内にどのチームが多く水を運べるかを競う。
●アレンジ
- 色付きスポンジを使ってチーム分けがわかりやすくなる。
- 1人ずつ動くことで安全性もアップ。
●指導のポイント
- 「歩く」「走らない」を徹底。
- スポンジのしぼり方も事前に練習しておくとスムーズです。
▶ゲーム2:お宝さがし
- 準備物:沈むおもちゃ(大きめのボール、カラフルなおはじきなど)、プラスチックかご
- 場所:浅めのプール
●ルールとやり方
- プールの底にお宝(おもちゃ)を沈めておく。
- 子どもたちは合図でスタートし、水の中に顔をつけてお宝を探す。
- 見つけたらかごに入れる。チーム対抗で数を競ってもOK。
●アレンジ
- お宝の種類を増やして「レアアイテム=得点高」といったルール追加も可。
- 水が怖い子は、まず手探りでOKとするなどハードルを下げられる。
▶ゲーム3:水中じゃんけん電車
- 準備物:なし(プールのみ)
- 場所:水深30〜50cmのプール
●ルールとやり方
- 全員が自由に水中を歩き回る。
- 誰かと出会ったら「じゃんけんぽん!」で対決。
- 勝った子の後ろに負けた子がついて、電車のようにつながる。
- 最後は全員が一つの長い電車に!
●アレンジ
- 勝ち負け関係なく「手をつないで仲良し列車」もおすすめ。
- 音楽をかけると盛り上がる。
▶ゲーム4:ビート板ボートレース

- 準備物:ビート板(1人1枚)、先生用のロープ
- 場所:浅めのプール
●ルールとやり方
- 子どもはビート板に乗って仰向け、またはうつ伏せでバランスを取る。
- 先生がロープでビート板を引っ張り、コースを一周。
- タイムを測ってもよし、2人同時で競争も楽しい。
●アレンジ
- 一人で進める子は手で水をかいて進む練習にも◎。
- お友達を乗せて「二人乗りボート」で協力プレイも可。
3. 中学年(3・4年生)向けおすすめプールゲーム

■特徴とねらい
中学年になると、ある程度水に慣れ、水中での活動範囲も広がってくる時期です。チームで協力する遊びや、ルールのあるゲームに興味を持ち始めるので、仲間との関わりを深められる内容が効果的です。
また、体力もついてくるので、遊びながら体をしっかり動かすゲームが人気です。
▶ゲーム1:ビーチボールリレー(水中バージョン)
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準備物:ビーチボール(チームに1個ずつ)
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場所:水深50cm〜80cmのプール(走れない深さ)
●ルールとやり方
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チームごとに1列に並び、最初の子がビーチボールを持つ。
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ボールを水の上で転がしたり押したりして進み、折り返し地点で戻る。
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次の子にボールを渡してリレー。
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先に全員が終わったチームが勝ち。
●ポイント
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走ると危険なので、水の中で歩く・押す・泳ぐなどの動きを自然に取り入れられる。
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手だけで押す、顔をつけてボールの動きを見るなど、水に親しむ動きが満載。
●安全対策
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プールの中限定で実施(サイドでの実施は危険)。
-
転倒防止のため、ボールを持って走らないよう事前指導。
▶ゲーム2:宝ものリレー(チーム対抗)
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準備物:色付きおもちゃやビニール製のアイテム(同じ種類をチームごとに準備)、得点カード(あると盛り上がる)
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場所:プール全体を使ってOK
●ルールとやり方
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プールの底や端に宝物(アイテム)を沈めたり置いたりしておく。
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合図で1人ずつ取りに行き、チームのかごに戻していく。
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時間内に集めた数や種類で得点を競う。
●アレンジ
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色によってポイントを変える(例:赤=3点、青=1点)。
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アイテムの形や素材を工夫すると、楽しさ倍増。
●指導のコツ
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前日までにアイテムを消毒しておくと安心。
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お宝の場所はランダムに置き、戦略性も出すと高学年も楽しめる。
▶ゲーム3:水中ボーリング
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準備物:ペットボトルに水を半分入れたもの(ピン代わり)、ビーチボール
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場所:浅めのプールの一角(滑らないエリア)
●ルールとやり方
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プールの端にピンを並べる。
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一定の距離からボールを転がしてピンを倒す。
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チームで合計点を競う。
●アレンジ
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難易度に応じて距離を変える。
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一回で倒れなければ「再挑戦チャンス」などを設定して、誰でも活躍できるように。
▶ゲーム4:しっぽとりゲーム(水中版)
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準備物:しっぽ(タオルやビニールひも)、チームベストなどあればわかりやすい
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場所:水深50〜70cmのプール
●ルールとやり方
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全員がおしりに「しっぽ」をつけてプール内を自由に動く。
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合図でスタートし、他の子のしっぽを取る。
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時間内に多く取った子が勝ち。
●ポイント
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水の中を素早く動く楽しさ、逃げる・追いかける戦略が生まれる。
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水圧でスピードが制限されるため、安全に走る感覚を味わえる。
4. 高学年(5・6年生)向けおすすめプールゲーム

■特徴とねらい
高学年になると、体力や水泳スキルがしっかりと育っている子が多く、本格的な水中ゲームにも意欲的に取り組めるようになります。戦略性やチームワークを必要とする遊びを取り入れることで、協調性や判断力を育てることができます。
また、「ただ泳ぐ」だけでなく、目標や目的を持った活動にすることで集中力もアップします。
▶ゲーム1:水中ドッジボール(浮き具使用)
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準備物:ビーチボール、浮き輪やビート板(守備用)
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場所:水深1m前後のプール(泳げる深さ)
●ルールとやり方
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プールを2チームに分けて、陣地を設定。
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攻撃側はビーチボールを投げ、守備側はビート板や浮き輪でガード。
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当たったらアウト、最後まで残った人数が多い方が勝ち。
●ポイント
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水中でのボールのスピードが落ちるため、安全性が高い。
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浮き具を使うことで体の動きに制限がかかり、自然とバランス感覚が養われる。
▶ゲーム2:潜水じゃんけんトーナメント
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準備物:特になし
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場所:顔をつけても安全な水深(80cm以上推奨)
●ルールとやり方
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2人ずつペアになり、潜水して水中でじゃんけん。
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勝ち抜き式でトーナメントを実施。
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優勝者にはメダルや拍手などのご褒美を用意。
●ねらい
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潜ることに慣れる良い練習。
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見ている子どもたちも盛り上がるので、全員が楽しめる。
▶ゲーム3:チーム対抗!水上綱引き
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準備物:浮くロープ(柔らかい素材)、ビート板(足場として使用)
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場所:広めのプール(両サイドに引っ張るスペースがあると◎)
●ルールとやり方
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プールの中央にロープを張り、両端にチームが分かれて持つ。
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合図で引っ張り合い、相手チームを指定ラインまで引いた方が勝ち。
●安全対策
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すべって転ばないように、足元はビート板か、プール底にマットを敷く。
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無理な力がかからないよう、人数バランスを調整。
▶ゲーム4:水中フラッグ取りゲーム
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準備物:沈めるフラッグ(タオルや布でもOK)
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場所:水深1m前後のプール
●ルールとやり方
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プール中央に沈めたフラッグを設置。
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合図で両チームから代表1人ずつが潜って取りに行く。
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フラッグを先に取って、自陣まで持ち帰ったら得点。
●アレンジ
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障害物やおとりアイテムを設置して戦略性を追加。
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リレー形式で全員参加にしてもOK。
5. 学年混合でも楽しめる!全学年対応ゲームアイデア

異学年が一緒に遊ぶ機会がある行事や特別活動では、誰でも楽しめる・無理なく参加できることが重要です。工夫次第で低学年も高学年も一緒に盛り上がれます。
▶宝探しバトル(学年ハンデあり)
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小さい子は浅い場所、高学年は深めのエリアにお宝を配置。
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取ったお宝の色や数で得点。学年によって得点にハンデをつければ平等に楽しめる。
▶水運びリレー(役割分担制)
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低学年は水を汲む・渡す、高学年は運ぶ・ゴールに注ぐなど、分担制で実施。
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年齢による体力差を活かしながら協力できる。
▶水中じゃんけん列車(最後に全員大列車になる)
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学年関係なく自由に動き回り、出会った人と水中じゃんけん。
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最終的に全員で大きな列車になって1周回ると達成感UP!
6. プールゲーム実施時の安全管理ポイント

楽しく遊ぶには、安全が大前提。以下の点を必ずチェックしておきましょう。
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プールサイドでは走らない・遊ばせない
→転倒のリスクを防ぎ、事故を未然に防止。 -
必ず教員や保護者の見守り体制を整える
→複数人での監視体制がベスト。死角をなくす配置も大切。 -
水深や気温、児童の健康状態を常に確認
→寒さや体調不良の兆しがある子は無理をさせない。 -
万が一に備え、救命浮き輪・ホイッスル・AEDの位置確認を
→すぐに動けるよう、当日のシミュレーションもおすすめ。
7. まとめ:楽しく安全なプール開きで、学年に応じた水遊びを!
プール開きは、ただの「遊び」ではありません。子どもたちの心と体を解放し、水に親しみながら、ルールや協力、チャレンジする気持ちを育てる大切な時間です。
学年に合ったゲームを取り入れることで、無理なく・安全に・楽しくスタートを切ることができます。
この記事で紹介したアイデアは、学校行事だけでなく地域の水遊びイベントや、放課後活動、夏休みのレクリエーションにも活用できます。ぜひ、お子さんたちの笑顔あふれる夏のスタートに役立ててください。
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