こんにちは(^^)/
晴田そわかです。
10月も早半ばへ差し掛かろうとしています。
自治体によっては、そろそろ就学児前検診が始まったり、学校の入学説明会のご案内が配られ始めたりする時期だと思います。
今回の記事では、就学前のお子さんをお持ちのおうちの方で
★そろそろ1年生の準備をしたい
★入学前までにどんな準備をしたらよいのか分からない
★入学前までに子どもができておいたほうが良いことを知りたい
★学校生活に子どもがついていけるかどうか不安
等の悩みや疑問をお持ちの方へ向けて
元小学校教員の立場から
≪子どもが入学前までにできるようになっておいたほうがよいこと【生活編】≫について紹介させて頂きます。
❖「小1プロブレム」とは?
「小1プロブレム」という言葉をご存知でしょうか。
小学校に入学すると、子どもたちの環境は一変します。
今までの幼稚園や保育園での自由な生活とは違い、小学校では、規律やルールをしっかり守って集団行動をすることが求められます。
今まで、遊び中心の教育でのびのびと幼稚園、あるいは保育園生活を送ってきた子どもたちにとって、小学校にあがったとたん、「ルールを守って先生のいう事を聞く」ことを強く求められる生活に変化することは、ギャップが大きく戸惑ってしまいます。
それでも、大抵の子どもたちは、ルールを守り、学校生活に馴染んでいきます。
しかし、一方で、このような学校生活に馴染めず、いつまでも落ち着かない状態が長く続いてしまう子どもたちもいます。
これを「小1プロブレム」と言います。
具体的には、
「先生の話を最後まで聞けない」「じっと落ち着いて座席に座っていられない」
「授業中、教室をうろうろと立ち歩く」「指示通りに行動しない」
などが挙げられます。
最近は、
このような「小1プロブレム」を抱える子どもたちが多くなってきています。
小1プロブレムの原因は、さまざま考えられており、発達障がいなどの障がいが原因である場合もあります。しかし、一概にそうであるとは言えないケースもあり、その見極めは難しい部分もあります。
しかし、いずれにしても、
少しでも、就学前の子どもたちの環境の変化に対する不安を取り除いておくことは、「小1プロブレム」を防ぎ、スムーズに小学校生活に馴染んでいくために、効果があると考えます(*^-^*)
以下の章では、
就学前の子どもたちが、小学校での生活の変化にびっくりしないためにも
おうちでぜひやっておいたほうが良いと思うことを紹介していきたいと思います。
❖子どもが入学前までにできるようになっておいたほうがよいこと【生活編】
❶トイレはひとりできるようにする!和式トイレの使い方もマスターしておく!
小学校では、先生が一緒にトイレについていくということはありません。
トイレは、自分ひとりで行ってできるようにおうちで練習しておく必要があります。
また、学校のトイレは普段おうちで使っているトイレとは違う場合があります。
古い歴史のある小学校などは、いまだに、和式スタイルのトイレが主であるというところもあります。
ですので、和式トイレの使い方も練習しておくと良いです。
わたしが
1年生の担任をさせて頂いていたときに、
「和式トイレを使ったことがないから、使い方が分からないから入れない」
という子どもさんがたくさん居ました。
もちろん、小学校でも使い方を教えますが、使ったという経験がないと子どもはなかなかチャレンジしようとはしません(;^ω^)
古い小学校でしたので、女子トイレのほとんどが和式スタイルで、洋式トイレはは1つしかありませんでした。その1つしかない洋式トイレに、長蛇の列ができており、和式トイレはがらがらだったということがあります。
お子さんが通われる学校のトイレのタイプを調べ、練習しておくと良いと思います。
さらに、
最近多いのが、トイレを流さない子どもたちです。
おうちにある最新のトイレは、センサー式で勝手に水が流れる自動洗浄が主流です。
ですので、
おうちで一度も流したことがないから、学校でも流すのを忘れてしまうのです。
おうちと学校のトイレは違うこと、
流さないといけないトイレがあること、流し方などもおうちで練習しておくと良いでしょう。
❷時間をしっかりまもること!
時間の意識は、小学校に入ったらとくに大切なことであると思います。
小学校では、時間のルールが厳格に定められており、授業の時間、休憩の時間、掃除の時間、給食の時間等、決められた時刻に決められた行動をしなければいけません。
小学校に入って、なかなか学校生活になじめない子どもさんの多くは、この時間の意識が薄い場合が多いです。
*遊ぶ時間は、何時まで
*何時までには寝る
*何時までには起きる
*ゲームの時間は何時まで
等
簡単なことで良いので、就学前の子どもさんにも、時間を守る意識をつさせておいたほうがよいと思います。
❸着替えを素早くできるように!
小学校では、体育の授業や給食当番の際に「着替える」ことがたくさんあります。
遅い子は大変です。
いつも授業に遅れてしまいます。
体育の授業の着替えは五分間休みにすることもあります。
1年生のうちは、先生が配慮して五分前に授業を終わり、着替えの時間を長くとる場合もありますが、そうでない場合もあります。
五分休みに着替える際、
五分まるまる着替えに時間をかけていると、トイレ休憩などに行けば間に合いません。
理想は三分ですが、
なかなか難しい子どもさんもいると思いますので、
まずは、五分以内で着替えることを目標におうちで練習してみましょう。
さらに、
小学校では、着替えたあと、きちんと自分の体操服を畳んで椅子に置くことまで指導されます。
普段、自分の洋服を畳んだ経験のない子どもさんは、ここでつまづき、時間がかかってしまいます。
自分の洋服をきちんと畳む
この練習はおうちでしておいたほうが良いと思います(*^-^*)
❹困ったときは、先生や大人の人に伝える
引っ込み思案で内気な子どもさんには、なかなか難しいこともありますが、困ったときは先生やまわりの大人に伝える、ということをおうちでも子どもさんに言い聞かせておくと良いと思います。
困ったときに、
何が困ったのか、自分で言えると一番良いのですが、なかなか言えない子もいます。
言い方がよく分からない子どもさんの場合は、
おうちでも言い方の練習すると良いと思います。
「先生、〇〇のことでこまっています。どうしたらよいですか。」
という言い方を練習すると良いと思います。
恥ずかしいとか、引っ込み思案で言えない子どもさんの場合は、
おうちの人以外の大人と話をする機会を増やす等、大人と会話をすることに少しずつ慣らしておくのも良いと思います。
❺大きな声であいさつと返事ができる
これは、幼稚園や保育園でも、学習することだと思いますが、
学校生活ひいては社会生活の基本となるのがあいさつです。
大きな声で、はきはきと明るいあいさつや返事ができるように、普段から子どもさんに声掛けをしてあげると良いと思います。
❻順番を守る意識を持たせる。わがまま放題にさせない。
通っていた幼稚園の保育園の人数が少ない、あるいは通っていなかった等の理由で、順番を守るという経験がほとんどないまま小学校にあがってくる子どもたちもいます。
小学校では
順番を守って行動することが実に多いです。
教室に移動するときも、給食のおかわりも、そうじ当番も、係や日直の仕事も、すべて決められた順番やルールにしたがって進められていきます。
そのような中で、
順番を守ることが出来ない子どもたちは、ほかのお友だちとトラブルになりやすいです。
ですので、
たとえばおうちの中でも
今週のこの曜日は、テレビのチャンネル権はお父さんが1番、お母さんが2番、子どもが3番というように、なにか順番を決めて守るという経験をさせると良いと思います。
テレビのチャンネル権はただの例ですので、ほかのことでも構いません。
順番を守る、我慢をするという経験が大切なのです。
集団生活をしていく中では、自分のわがままばかりは通りません。我慢する力も必要になってきます。
そのためには、何でも子どもの言う通りにするのではなく、我慢すべきところは我慢すべきことと教えることが大切です。
わがまま放題で育ってしまった子どもたちは、
小学校に入ってお友達関係でとても苦労をします。
豊かな学校生活を子どもが送るためにも、わがまま放題にはさせないという親の意識が大切だと思います。
春に輝かしい新1年生を迎える子どもたちが、
毎日が楽しく、はつらつとした学校を送られることを心から願っています。
では、今回の記事はここまでにします(*^-^*)
今回は生活面について主に書かせて頂きましたが、
次回の記事では、学習面について書かせて頂こうと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。