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晴れブロ そわかの子育て・教育応援ブログ

子育てに悩むすべての方へ、元小学校教員:晴田そわかからのメッセージ💌

【保存版】中学生向け人権作文の書き方とテーマの選び方

※当ブログではプロモーションを利用しています

こんにちは。晴田そわかです。

今回の記事では《【保存版】中学生向け人権作文の書き方とテーマの選び方》について紹介させて頂きます。

 

 

 


1. はじめに:人権作文ってなに?

「人権作文」と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?
「難しそう」「何を書けばいいかわからない」「堅苦しそう」……そんなふうに思う中学生も多いかもしれません。

でも、人権作文は決して難しい文章ではありません。
あなたの毎日の中で感じたことや、誰かとの出来事、心に残った経験を、あなたの言葉で書いていく作文です。

たとえば、友達が困っている場面を見たとき。
SNSで誰かが傷ついていたとき。
家庭や学校でふと感じた「ちょっとした違和感」。

そういった何気ない瞬間が、実は「人権」を考える大きなきっかけになります。

人権作文は、学校の宿題やコンクールの応募として書くことが多いですが、**本当に大切なのは「気持ちを込めて書くこと」**です。
作文のうまさよりも、「こんなことを感じた」「こんな社会にしたい」と伝える力が、一番大切になります。

この記事では、

  • 人権作文の基本的な書き方

  • テーマの選び方

  • 書くときのポイント

  • 中学生向けの例文やQ&A

などを、やさしく丁寧に解説していきます。
読み終わるころには、「なんだ、書けそうかも!」と思ってもらえるはずです。

 

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2. 人権作文の書き方|基本の構成と流れ

人権作文を書くときには、基本的な流れがあります。
それを知っておくだけで、ぐっと書きやすくなります。

✍️ 人権作文の3ステップ構成


① 導入(テーマ・きっかけ)

ここでは、「なぜこのことを書こうと思ったのか」を簡単に書きます。

  • 自分が見たり、体験したりしたこと

  • ニュースで見たことや、読んだ本の中で印象に残ったこと

  • ふと疑問に思ったこと など

例:
「私はある日、駅で外国人観光客に道を聞かれているおばあさんを見かけました。しかし、誰も助けようとはせず、通り過ぎていきました。」

このように、身近な場面をきっかけにすると自然です。


② 本文(体験・感じたこと)

次に、自分の体験や気持ち、考えたことをくわしく書きます。

  • その出来事の中で、自分がどう行動したのか

  • そのときどう感じたか

  • その後に考えたことや気づいたこと

ここが作文の一番大事な部分です。
正解はありません。あなたが感じたことを、あなたの言葉で書くことが大切です。

例:
「私は最初、声をかけようか迷いました。でも、相手が外国人だったため、言葉が通じるか不安で動けませんでした。けれど、『困っている人を助けたい』という気持ちが強くなり、思いきって英語で話しかけてみました。」


③ まとめ(これからどうしたいか・伝えたいこと)

最後に、その体験を通して思ったことや、今後の自分の行動、読んでくれた人に伝えたいことを書きます。

例:
「これからは、言葉が通じなくても、勇気を出して助けたいと思います。誰かを助けることは、国籍や言語の違いを超えてできる『思いやり』だと感じました。」


📝 書くときのポイント

  • 難しい言葉は使わなくてOK!

  • 自分の経験や感情を大切にする

  • 「伝わる」ことを意識して、読んだ人の心に届くように書こう


✨ ひとことメモ:
作文のうまさを気にするより、「あなたが何を感じたか」を大切にしてください。感情がこもった文章は、自然と人の心に響きます。


3. 中学生におすすめの人権作文テーマ10選

人権作文を書くうえで一番悩むのが、「どんなテーマで書けばいいの?」ということかもしれません。
ここでは、中学生にとって身近で、自分の気持ちと向き合いやすいテーマを10個紹介します。

保護者の方や先生がアドバイスする際にも、このようなテーマを提案すると、書きやすくなります。


① いじめについて

もっとも多く選ばれているテーマのひとつです。

  • 自分が見た、あるいは体験した「いじめ」の場面

  • 傍観してしまったことへの後悔

  • 助けたいと思ったけれど勇気が出なかったこと
    など、心の動きを大切に書くと、読んだ人の共感を呼びます。


SNSと誹謗中傷

スマホSNSを使う機会が増えた中学生にとって、非常に現代的でリアルなテーマです。

  • 匿名での誹謗中傷を見て感じたこと

  • 自分が言われて傷ついたこと、または言ってしまって後悔したこと

  • 情報の発信に責任を持つことの大切さ

保護者・教師側も、感情的な禁止ではなく、考える力を育てる話し合いのきっかけにできるテーマです。


③ 男女平等・ジェンダー

  • 「女の子だから」「男の子なんだから」と言われた体験

  • 自分の得意なことが「性別らしくない」と言われたときのモヤモヤ

  • 将来の夢に対して偏見を感じたとき

性別に関する無意識の偏見に気づく体験は、人権作文に向いています。

 

 

 

 


④ 障がいのある人と共に生きる

  • クラスメートや地域の中で障がいのある人と関わった体験

  • 自分の中にあった「先入観」が変わった瞬間

  • バリアフリーや合理的配慮への気づき

保護者や先生が「きれいごと」ではなく、子どもの実感を引き出す対話を意識すると、良い作文につながります。


⑤ 外国人との共生

  • 学校や地域にいる外国籍の子との関わり

  • 言葉や文化の壁を感じたこと

  • 自分が海外に行ったときに感じた孤独感や発見

「多文化共生」という言葉を難しく感じる場合でも、「助けたい」「知りたい」という気持ちを軸に書くと自然です。


⑥ 家族の中の思いやり

  • 家族とのケンカや誤解、そこから学んだこと

  • 親やきょうだいとの関係性を見つめ直す体験

  • 家族だからこそ言えない言葉や、本音

子どもにとって一番身近な人間関係。「人権=他人事」と感じている子にも取り組みやすいテーマです。


⑦ 命の尊さ

  • ペットや身近な人の死を通じて感じたこと

  • 災害や事件・事故のニュースに対する思い

  • 命に関わる病気を抱える人への思いやり

先生や保護者が、無理に重い話にさせないよう見守る配慮も大切です。


⑧ 貧困・経済格差

  • 給食や修学旅行で「差」を感じた経験

  • ニュースや本から知った「見えにくい貧困」

  • ボランティア活動や募金を通して考えたこと

身近に実感がない場合でも、「自分だったら」と想像して考える力を育てるテーマです。


⑨ 学校での差別や偏見

  • 学力・容姿・家庭環境などでの“なんとなくの扱いの違い”

  • 自分が「仲間はずれ」にされたとき

  • 無意識に誰かを見下していたことに気づいた経験

特に中学生は、仲間との関係に敏感な時期。日常のちょっとした出来事から深い気づきが生まれます。


⑩ 思いやりや優しさの大切さ

  • 見知らぬ人に助けてもらった話

  • 誰かの優しさに救われた日

  • 自分が「ありがとう」と言えなかった後悔

派手ではないけれど、誰もが書きやすいテーマです。素直な気持ちが文章に出やすく、心を打つ作文になりやすいです。


🎒【保護者・先生への補足】
テーマ選びの際は、「正しそう」「良い話」にこだわらず、その子の心が動いたことに注目してください。
たとえ小さな出来事でも、「なぜそう思ったのか」「どんな気持ちになったか」を大事にして寄り添えば、それが作文の核になります。


4. 実際の例文から学ぶ|人権作文の書き方

作文を書くとき、「どう始めたらいいのか」「どうまとめればいいのか」がわからずに手が止まってしまう子は多いです。そんなときに参考になるのが、良い構成の例文です。ここでは、テーマ別に一つずつ簡単な例文を紹介しながら、書き方のポイントを解説していきます。


テーマ例:いじめについて

タイトル:『見て見ぬふりをしたあの日』

「やめなよ」と言えばよかった。今でもそう思います。

小学六年生のとき、クラスの中で一人の子が無視されるようになりました。最初は小さなことだったけれど、だんだん悪口や、持ち物を隠すようなことも起きるようになりました。

私はそれを見ていました。でも、何もできませんでした。「関わったら自分もいじめられるかも」と思って、目をそらしました。

ある日、その子が泣きながら保健室に行くのを見て、「このままでいいのか」と自分に問いかけました。でも、やっぱり何も言えなかった。

中学生になった今も、あの子の涙が忘れられません。勇気を出せなかった自分が悔しいです。

私はこれから、誰かが傷つけられているのを見たら、逃げずに「やめよう」と言える人になりたいです。


🔍ポイント解説:

  • 最初の一文で気持ちをつかむ:「やめなよと言えばよかった」は、読み手に「どうしたんだろう?」と関心を持たせます。

  • エピソードを具体的に書く:いつ・どこで・どんな状況だったのかをしっかり書くと、説得力が増します。

  • 気持ちの変化を書く:最初は黙っていた→悩み→今は後悔している、という心の流れが丁寧に表現されています。

  • 「これからどうしたいか」でまとめる:作文の結びに「未来の自分」を書くと前向きになります。


テーマ例:家族との思いやり

タイトル:『ありがとうが言えなかった日』

私の母は、毎日朝早く起きてお弁当を作ってくれます。塾の日は夕食を温めて待っていてくれます。

でも、私は反抗期なのか、母に冷たくしてしまうことがよくあります。つい「うるさいな」と言ったり、無視したりしてしまいます。

ある日、母が風邪をひいて寝込んだとき、初めて「母がいないと困ること」がたくさんあることに気づきました。ごはんも、洗濯も、学校の持ち物の準備も、自分ではうまくできませんでした。

母が元気になってからも、私は「ごめんね」も「ありがとう」も言えませんでした。でも心の中では、ずっと言いたかったんです。

今度こそ、ちゃんと伝えたいと思います。母に「ありがとう」と。


🔍ポイント解説:

  • 日常の中にある“人権”を描いている:家庭の中の思いやりも、人を大切にするという意味では立派な人権テーマです。

  • さりげない気づきを丁寧に書く:大きな出来事がなくても、「普段の生活」の中で芽生えた気持ちは、十分作文の題材になります。

  • 書きすぎないことも大事:この作文では、「ありがとうを言えなかったこと」自体を素直に認めている点が印象的です。


✍【ワンポイント】
保護者や先生がアドバイスする際は、「こう書きなさい」ではなく、
「そのとき、どんな気持ちだったの?」と気持ちに焦点を当てた問いかけをしてあげると、子どもの言葉が出やすくなります。


5. よくある疑問Q&A|作文を書くときの不安を解消しよう

 

 

 

人権作文を書くとき、子どもたちが感じる不安や悩みはさまざまです。ここでは、中学生からよく聞かれる疑問にQ&A形式でお答えしながら、保護者や先生がサポートするときのヒントもご紹介します。


Q1. 「人権」ってむずかしくない?

A. 日常の「相手を思いやる気持ち」がすべての出発点です。

「人権」という言葉は少しかたく聞こえますが、「いじめはイヤ」「友達と仲良くしたい」「家族にありがとうを言いたい」といった素直な気持ちは、すべて人権作文の立派なテーマです。

学校で起きたことや、テレビやニュースを見て感じたことでも構いません。「小さな気づき」を大切にするのが作文のコツです。


Q2. 書き始めがうまくいきません。どうすれば?

A. 「一番心に残っている出来事」を思い出して、そこから書きましょう。

「ある日」「そのとき」「私はこう思った」というように、できごと→気持ち→考えたことという順番で書くと自然な文章になります。

たとえば──

「私はあの日、友達の涙を見て、胸が苦しくなった。」

このように自分の気持ちを主語にして書き出すと、作文全体がグッと読みやすくなります。


Q3. 字数が足りません!

A. 無理にふくらませようとせず、「なぜそう思ったのか」を丁寧に書いてみましょう。

作文に慣れていないうちは、短くまとめようとしてしまう傾向があります。でも、むしろ一つのエピソードを深く書くほうが、読み手の心に響く文章になります。

「そのとき、自分はどう感じたのか」
「なぜ、そう考えるようになったのか」
「同じようなことで悩んでいる人がいたら、何を伝えたいか」

このような視点を追加するだけで、字数は自然に増えます。


Q4. 家族や先生のアドバイスは、どこまで取り入れたらいいの?

A. 最終的には“自分の言葉”で書かれていることが一番大切です。

周りの大人が作文の内容について意見を言ってくれるのは、とてもありがたいことです。でも、書くのは本人。その子自身の気持ちや経験がちゃんと反映されているかが、一番のポイントです。

保護者や先生は、アドバイスをする前にまず「うんうん、それはいい気づきだね」と認めてあげることから始めてください。
その上で、「こんなふうに書いてもいいかもね」と提案型のサポートをすると、子どもがのびのび書けるようになります。


Q5. もっと上手に書けるようになるにはどうしたら?

A. たくさん読んで、たくさん書いてみることです。

人権作文に限らず、文章は「読む力」と「書く力」の両方が必要です。
他の人の作文やエッセイを読んで、「こういう書き方があるんだ」「この表現、いいな」と気づくだけでも成長につながります。

また、いきなり本番を書くのではなく、いくつか短く下書きを書いてみるのもおすすめです。気軽に書いてみると、本当に書きたいことが見えてきますよ。


まとめ|人を思いやる気持ちを、自分の言葉で伝える

人権作文は、「正しいこと」を書かなければならない作文ではありません。
大切なのは、「あなた自身が何を感じたか」「どんなことを考えたのか」という心の声を、素直に伝えることです。

たとえ短くても、うまく言葉にできなくても、「自分の気持ちを言葉にする」ことは、思っている以上に価値があります。

先生や保護者の方も、評価やアドバイスの前に、まずはその子の言葉を「じっくり読む・聴く」姿勢を大切にしていただけると、子どもたちはもっと自分の想いを表現できるようになるでしょう。


最後までお読みいただきありがとうございました。
中学生の皆さんが「自分の気持ちに正直に書いていいんだ」と思えるような、そんな作文づくりの一助になれば嬉しいです。

 

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