こんにちは。晴田そわかです。
今回の記事では《【小学生向け】土用の丑の日とは?うなぎを食べる理由と楽しい雑学まとめ!》について紹介させて頂きます。
はじめに
「土用の丑の日(どようのうしのひ)」って、聞いたことありますか?
スーパーやコンビニ、テレビのニュースなどで、「うなぎを食べよう!」という言葉を耳にすることがあると思います。
でも、「なんでこの日にうなぎを食べるの?」「土用って何?」「丑って牛のこと?」と不思議に思った人も多いのではないでしょうか。
実は、「土用の丑の日」には、日本の昔の人の知恵や、夏を元気に乗りこえる工夫がつまっています。
この記事では、小学生でもわかりやすく、
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土用の丑の日の意味
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うなぎを食べるようになった理由
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うなぎのふしぎな生き方
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昔の人の夏のくらしや風習
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自由研究にもぴったりな楽しい雑学
をたっぷり紹介していきます!
読んだあとには、友だちや家族に「ねえ知ってる?」と話したくなる知識が身についているはずです。
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第1章:土用の丑の日ってなに?
まずは、「土用の丑の日」という言葉をひとつずつ見てみましょう。
実はこれ、日本の昔のカレンダーや季節の考え方と関係があるんです。
「土用(どよう)」ってなに?
「土用」とは、季節の変わり目のことを表す言葉です。
日本には「春・夏・秋・冬」の四季がありますが、それぞれの季節が始まる前の約18日間を「土用」と呼びます。
たとえば、
この「立○」の前の18日くらいが、それぞれ「春の土用」「夏の土用」「秋の土用」「冬の土用」となります。
その中でもとくに有名なのが、「夏の土用」=7月下旬〜8月初めごろです。
この時期は、1年の中でも特に暑さがきびしく、体がつかれやすい時期。
だから昔の人たちは、「栄養をつけて元気にすごそう!」と考えていたんですね。
「丑の日(うしのひ)」ってなに?
「丑(うし)」は、十二支(じゅうにし)のひとつです。
干支(えと)といえば、「ねずみ・うし・とら・う…」という順番でおなじみですね。
じつは、年だけでなく、日にも干支があるのをご存じですか?
12日ごとに干支がくり返されていて、たとえば今日が「子(ね)」の日なら、明日は「丑(うし)」の日、というようになっています。
つまり、「土用の丑の日」とは…
「土用」という季節の変わり目の中にある「うし」に当たる日という意味なのです。
1つの土用の期間中に「丑の日」が2回ある年もあります!
その場合は、「一の丑(いちのうし)」「二の丑(にのうし)」と呼ばれるんですよ。
第2章:うなぎを食べるのはなぜ?
「土用の丑の日」といえば、やっぱりうなぎ!
この日にうなぎを食べるのが当たり前のようになっていますが、いったいいつ、どうして、そんな風習ができたのでしょう?
江戸時代のうなぎ屋さんと平賀源内(ひらがげんない)
うなぎを食べるようになったきっかけは、江戸時代にさかのぼります。
ある夏の日、うなぎ屋さんが「夏になると、暑さのせいでうなぎが売れなくなってしまう…」と悩んでいました。
そこで登場したのが、**平賀源内(ひらが げんない)**という発明家・学者です。
源内はうなぎ屋にこうアドバイスしました。
「“本日 土用丑の日 うなぎの日!”と書いて、お店の前に貼ってごらん」
するとどうでしょう。お客さんが次々とやって来て、うなぎは大人気!
これがうわさになって、**「土用の丑の日=うなぎを食べる日」**というイメージが全国に広まったのです。
つまり、もともとは販売のためのアイデアだったんですね。
「う」のつく食べ物は元気のもと!
昔の人たちは、「“う”のつく食べ物を食べると元気になる!」と考えていました。
たとえば、
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うなぎ
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うどん
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うめぼし
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うり(きゅうり・すいかなど)
これらは、暑さで体がバテやすい時期に、体にやさしくて栄養のあるものばかりです。
現代の栄養学でも、うなぎにはビタミンAやB群、D、カルシウム、鉄分などが豊富で、夏バテ対策にピッタリな食品といわれています。
第3章:うなぎのヒミツをさぐろう!
うなぎって、スーパーやお店で食べる機会はあっても、実際にどんな魚なのかよく知らないという人も多いはず。
この章では、そんなうなぎのナゾにせまってみましょう!
うなぎはどんな魚?ヘビみたいだけど…
まず見た目。
長い体でにょろにょろ動くうなぎは、「これって本当に魚なの?」とびっくりする人もいますね。
でも、**うなぎはちゃんと「魚」**なんです。
背びれや胸びれがちゃんとあって、エラで呼吸をします。
日本では「ニホンウナギ」という種類がよく知られています。
うなぎの一生って?大冒険の旅!
うなぎの一生は、とってもふしぎ。
しかも、今でもなぞがたくさん残る不思議な生き物なんです。
うなぎは、
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フィリピン近くの深い海(マリアナ海溝)で生まれます
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そこから、なんと数千キロも海を旅して、日本の川や湖へ
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日本の川で何年もかけて大人になります
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大人になったら、また生まれた海へ帰って、命を終えるのです
これだけ長い旅をする魚は、とてもめずらしいんですよ。
天然うなぎと養殖うなぎのちがいって?
スーパーやお店で売られているうなぎのほとんどは「養殖(ようしょく)うなぎ」です。
天然うなぎは川や湖にすむ自然のもの。
一方、養殖うなぎは、海からやってきた**赤ちゃんうなぎ(シラスウナギ)**を人の手で育てたものです。
最近は、天然うなぎの数が少なくなっていて、絶滅(ぜつめつ)のおそれがある動物として守られているんです。
だからこそ、うなぎを大切に食べる気持ちも大事ですね。
実は、うなぎの旬(しゅん)は「冬」だった!?
「夏の土用の丑の日に食べる」と聞くと、うなぎの旬は夏のように思えますが、実は**うなぎがいちばんおいしくなるのは“冬”**なんです!
冬前のうなぎは、川から海へ旅立つ準備で体にたくさん栄養をたくわえます。
そのため脂(あぶら)がのって、とってもおいしいんです。
「じゃあ、なんで夏に食べるの?」
→ それはやっぱり、「暑い夏に元気をつけるために食べる」という昔の知恵と商売の工夫が結びついたからなんですね。
第4章:土用の丑の日の昔の知恵と風習
今のようにクーラーや冷たい飲み物がなかった時代。
昔の人たちは、夏の暑さと上手に付き合う工夫をたくさんしていました。
土用の丑の日は、そんな昔の暮らしや知恵がつまった日でもあります。
昔の人の夏バテ対策
江戸時代や明治時代には、
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冷たい井戸水で顔を洗ったり、スイカを冷やしたり
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汗をかいたら、風通しのよい縁側(えんがわ)で涼んだり
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冷やしきゅうりや梅干し入りのお茶(梅茶)を飲んだり
と、自然の力を使って涼しくすごしていました。
うなぎのような栄養のあるものを食べて、体力をつけるのも、そのひとつの方法だったのです。
土用の期間にやってはいけないこと?
昔の人たちは、「土用の期間には、あまり大きなことをしない方がいい」と考えていました。
たとえば、
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井戸を掘る(地面をさわる)
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木を切る・草を刈る
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家を建てる工事を始める
などは、「土の神様を怒らせてしまうから控えよう」とされていました。
もちろん今では迷信(めいしん)として考えられていますが、自然や神さまへの敬意をこめた習わしでもあります。
第5章:自由研究・家庭学習にもぴったり!
「土用の丑の日」には、日本の文化・ことわざ・自然との付き合い方など、いろんな学びの要素がつまっています。
だからこそ、小学生の自由研究や家庭での学習テーマにもぴったり!
ここでは、だれでもすぐに取り組める、楽しいアイデアを紹介します。
① うなぎのヒミツを調べよう!
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うなぎの一生や旅のようす
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養殖と天然のちがい
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食べられるようになるまでの過程
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世界のうなぎ料理や、海外のうなぎの習慣
図や表をまじえてまとめると、理科や社会の学びにもつながります!
② 土用の丑の日クイズを作ってみよう!
学んだことをクイズにすると、復習になるうえに楽しい!
たとえば…
家族に出題してみたり、友だちと遊んだりしても盛り上がります!
③ ことわざ・言葉の意味を調べよう
「うなぎのぼり」って聞いたことありますか?
これは、物事がどんどん良くなることのたとえです。
土用や丑の日には、ほかにもいろんなことわざや言い伝えがあります。
「ことわざ調べ」や「干支の言葉集め」など、国語の自由研究にも最適ですよ!
④ “う”のつく食べ物を集めてみよう!
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梅干し
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うどん
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うに
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うり(すいか、きゅうり)
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うさぎまんじゅう(?)
など、家の中やスーパーで探してみよう!
それを使って、「“う”のつくごはんパーティ」を家族で開いたり、
写真やイラストでレポート風にまとめるのもおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
「土用の丑の日」と聞くと、ただ「うなぎを食べる日」だと思っていたかもしれません。
でも、調べてみると、日本の自然・昔の人の知恵・食べ物の工夫・生き物のナゾなど、たくさんの学びやおもしろさがつまっている日だったのです。
今日のまとめポイント:
✅ 「土用の丑の日」とは、季節の変わり目「土用」と、干支の「丑(うし)」が重なる日!
✅ うなぎを食べるのは、江戸時代の商売のアイデアと、昔の人の“夏バテ予防”の知恵から!
✅ うなぎは海から川へ旅する不思議な魚!今は貴重な生き物として守られている
✅ 昔の人は、自然と仲よく暮らしながら、食事や生活で暑さを乗り越えていた
✅ 自由研究や家庭学習にもぴったりなテーマがいっぱい!
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