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晴れブロ そわかの子育て・教育応援ブログ

子育てに悩むすべての方へ、元小学校教員:晴田そわかからのメッセージ💌

【保存版】小学生の平泳ぎ指導法|泳げない子でもスムーズに上達するコツ

※当ブログではプロモーションを利用しています

こんにちは。晴田そわかです。

今回の記事では《【保存版】小学生の平泳ぎ指導法|泳げない子でもスムーズに上達するコツ》について紹介させて頂きます。

 

 

 

1. はじめに

小学校の水泳授業で、指導に悩む先生が多いのが「平泳ぎ」です。クロールやバタ足よりも動きが複雑で、特に泳ぐことに慣れていない子どもにとっては難易度の高い種目です。中には、水に顔をつけることすら怖がる子もいるでしょう。

そんな中で、「全員に同じように教えるのは難しい」と感じている先生も多いのではないでしょうか。この記事では、小学生が平泳ぎをスムーズに習得できる指導法を、教師向けにわかりやすく解説します。指導経験が豊富でない先生でも取り入れやすいよう、ステップごとに丁寧に紹介しています。

また、家庭でのサポートにも役立つ内容となっていますので、保護者の方にも参考にしていただけます。

 

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2. 平泳ぎの指導に入る前に大切なこと

平泳ぎの動作は、けのびやバタ足とは異なり、上下・左右のバランス感覚や呼吸のタイミングが重要です。そのため、いきなり平泳ぎを教えようとしても、子どもが混乱したり、水が怖くなってしまう可能性があります。

【水への恐怖心の確認】

まず大切なのは、「水に慣れているかどうか」を確かめることです。水に顔をつけることに抵抗がある子どもは、無理に泳がせようとせず、けのびや水中歩行など、基本動作からゆっくり始めましょう。

【基本動作の確認】

平泳ぎは「応用動作」です。けのび・呼吸・バタ足といった基本ができて初めて、スムーズな動きにつながります。
以下の点を確認しましょう。

  • けのびの姿勢がまっすぐ保てているか

  • 顔を水につけて5〜10秒息を止められるか

  • 息継ぎのリズムに慣れているか

これらがまだ不安な子どもには、水遊びを取り入れた練習を交えながら、泳ぎの基礎を丁寧に教えることがポイントです。

【教室の雰囲気づくり】

水泳に苦手意識を持つ子どもにとって、授業の雰囲気は非常に大切です。先生が「できないこと」に対して否定的だったり、できる子ばかりを褒めすぎたりすると、子どもは委縮してしまいます。

「今日できたことを一緒に喜ぶ」「少しでも進歩があれば声をかける」など、小さな成功体験を大切にする姿勢が、平泳ぎ習得への第一歩です。


3. 小学生向け・平泳ぎの基本指導ステップ(5段階)

小学生にとって平泳ぎは、「手と足と呼吸」のリズムを合わせなければならない、やや難しい泳法です。いきなり通して教えるのではなく、段階的に分けて指導することが成功の鍵です。


ステップ①:ビート板を使ったけのびと顔つけ

まずはけのびの姿勢と呼吸法を身につけます。ビート板を使って水に浮かびながら、まっすぐな姿勢を保ちつつ、顔を水につけて静かに進みます。

  • 姿勢のポイント:背筋を伸ばし、足をしっかり伸ばす

  • 呼吸:10秒程度息を止める練習を繰り返す

このステップでは、「水に浮く感覚」「水の抵抗を感じながら進む感覚」を養います。水が怖くなくなったら成功です。


ステップ②:足の動きを分解して練習

次に、平泳ぎ特有のカエル足の動きを練習します。

  • 陸上での練習からスタート。仰向けに寝て、膝を曲げてから左右に開き、足を後ろに蹴る流れを確認。

  • 次に浅いプールの中で、ビート板につかまりながら足だけで泳ぐ練習へ。

重要なポイントは、「膝を開きすぎない」ことと「かかとをお尻に近づける」ことです。

「カエルのように足を動かそう」と伝えるとイメージしやすいですが、実際の動作は力まず、ゆっくり動かすことが大切です。


ステップ③:手のかき(プル)の導入

次に手の動き=プルの導入です。

  • 両腕を前に伸ばし、外側に向かってゆるやかな弧を描くように水をかき、胸の前で止めます。

  • 「円を描くようにやさしく水をかこう」と伝えると効果的です。

力強く水をかくのではなく、水を「なでる」ように滑らかに動かすイメージを持たせると、スムーズに習得できます。

また、手を体の後ろまで持っていかないよう、体の前で止めることも忘れずに伝えましょう。


ステップ④:タイミングの習得「息・手・足」の順番

平泳ぎで一番つまずきやすいのが、「息継ぎと動作のタイミングが合わないこと」です。小学生にとって、「いつ息を吸って、いつ手をかいて、いつ足を動かすか」を自然に行うのは、なかなか難しいもの。

ここで大切なのは、繰り返しのリズム練習わかりやすい声かけです。

声かけの例:
  • 「息を吸って、手をかいて、足でける!」

  • 「スー、手、足、グッ!のリズムでいこう」

このようにテンポよく声をかけることで、子どもたちは自然とリズムを体で覚えていきます。

見本を見せることの効果

先生自身が簡単な見本を見せたり、水泳の得意な子にデモンストレーションを頼むことで、視覚的な理解が深まり、習得が早くなります

また、全員で声を出してリズムを合わせたり、陸上で手足の動きを同時にやってみる練習も効果的です。


ステップ⑤:通し練習→少しずつ距離を伸ばす

タイミングに慣れてきたら、いよいよ通しで泳ぐ練習に進みます。

ここで注意したいのが、「一気に泳がせない」こと。泳げる子に合わせて長い距離を泳がせてしまうと、不安な子は途中で立ってしまったり、泳ぐこと自体を嫌になってしまいます。

おすすめのステップ:
  • 最初は 5メートルからスタート

  • 慣れてきたら10メートル、15メートルと 少しずつ距離を伸ばす

大事なのは「きれいに泳げるようになること」ではなく、「自分で決めた距離を泳ぎきった!」という達成感です。たとえ泳ぎがぎこちなくても、最後までがんばった経験は子どもの自己肯定感につながります。

 

 

 

 


4. よくあるつまずきポイントと対応例

平泳ぎ指導では、共通して出やすい“つまずき”があります。以下に具体的な例と、対応方法をまとめました。

足が沈んでしまう

原因:姿勢の崩れ or 息が続かない

  • 対応:けのびの姿勢に戻って練習。背中が反っていると沈みやすいので「おなかに力を入れてまっすぐに!」と伝えましょう。

タイミングがバラバラになる

原因:リズムの理解不足

  • 対応:掛け声を使ったリズム練習を強化。先生が太鼓や手拍子でリズムをとるのも効果的。

息継ぎがうまくできない

原因:「手をかく」と「顔を上げる」の順番が逆

  • 対応:「手をかきながら顔を上げる」を強調。「顔だけ先に出すと沈むよ」と声かけすると改善しやすくなります。


5. クラス全体を見た指導の工夫

小学校の水泳授業では、泳げる子と泳げない子の差がはっきり出やすいのが特徴です。一斉指導だけでは対応が難しい場面も多くなります。

習熟度別の班分け指導

泳ぎのレベルに応じて、以下のようにグループ分けすると、全員が無理なく参加できます。

  • A班:25m泳げる子

  • B班:けのびやバタ足ができる子

  • C班:水に顔をつけるのが苦手な子

それぞれに**グループリーダー(児童)**を配置して、「先生の代わりにお手本になろう」と役割を与えると、自主性が育ち、指導の負担も軽減されます

モデル指導+過剰な比較を避ける

上手な子の泳ぎを見せることは効果的ですが、「○○くんみたいに泳げないとだめ」という言い方はNG。あくまで「参考」「モデル」として紹介し、「自分なりにチャレンジしよう」と声かけしましょう。

 

 

 


6. 家庭でもできる練習・サポート法

学校の水泳指導だけでは時間が限られています。家庭でもできる簡単な練習や関わり方を取り入れると、上達のスピードがぐっと上がります。

お風呂でできる練習

  • 洗面器に顔をつけて息止めの練習(5秒→10秒)

  • 両手で水をかいてみる練習(ゆっくり大きく動かす)

お風呂は水温があたたかく、リラックスして取り組めるので、水への抵抗感を減らすのに最適です。

陸上での足の形づくり

  • 仰向けに寝て、足を「引いて・開いて・閉じる」練習を繰り返す

  • 足裏を壁に当てて、後ろに蹴る感覚を養うのも◎

プール付き施設での遊び

休日に家族でプールへ行き、遊び感覚で水に触れる経験を重ねましょう。上手に泳がせようとするより、「水の中が気持ちいい」「楽しい」という気持ちを育てることが、泳ぎの基本になります。


7. まとめ

平泳ぎは、小学生にとって簡単な泳ぎではありません。でも、段階的にステップを踏んで教えることで、誰でも少しずつ泳げるようになります。

上手になることよりも、子どもたちにとって一番大切なのは、

「自分にもできた!」という達成感。

先生や保護者のひと声が、子どもの自信を育て、挑戦しようという気持ちを後押しします。

水泳指導は、泳ぎ方だけでなく、「水と仲よくなること」から始まります。ぜひ、子どもたちの小さな変化に気づき、あたたかく見守りながら指導してみてくださいね。

 

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