こんにちは(*^-^*)
晴田そわかです。
今回の記事は
≪人権作文の書き方シリーズ≫の第2弾、中学年編です。
人権作文の書き方の基本の構成と例文を紹介させて頂きます。
★人権作文の書き方を知りたい
★中学年向けの人権作文の例文を知りたい
★人権作文の基本的な構成を知りたい
★人権作文の宿題が出ているが、子どもに書き方を教えたい
等のお悩みをお持ちの方に、特におすすめの記事となっています。
第1弾の低学年編はこちらからお読みください👇
- ❖体験談が書けるテーマを選ぼう:中学年は成長体験がポイント
- ❖基本の構成は、具体的な体験➡意見・考え➡まとめ
- ❖第1段落は具体的な体験談からスタート!自分の成長ポイントもしっかりここに入れる
- ❖第2段落では、自分の意見や考えを書く!成長して良かった点をここに入れる
- ❖第3段落の「まとめ」は、体験から学んだことを広い視点から!
- ❖おわりに
❖体験談が書けるテーマを選ぼう:中学年は成長体験がポイント
人権作文の最初のスタートは、テーマ選びからです。
低学年では、友達や家族などの身近なテーマが書きやすいのでおすすめであると伝えましたが、中学年もやはり家族や友達などの身近な題材が一番書きやすいと思います。
身近な題材に加え、スーパーや公共の場所でのエピソードなど、地域社会との関わりに目を向けたテーマも良いと思います。
第一弾の記事でも書かせて頂きましたが、一番大切なことは
体験談が書けるテーマを選ぶことです。
どんな些細な体験談でも構いません。
必ず、具体的なエピソードが書けるテーマを選んでください。
具体的な体験談が思いつかないという方はこちらの記事を読み、テーマ選定の参考にされてみてください。体験が「ない」ということはないと思います。必ずあるはずです。
決して大袈裟なエピソードである必要はありません👇
低学年の場合は、単純な友だちや家族の良いところ見つけというテーマでも良いと思いますが、
中学年の場合は、一歩進んで自分の成長という点をテーマ選びのポイントにすると良いと思います。
体験を通して、自分が変わったこと、または変わろうと思ったことでも良いと思います。そのようなテーマを選ぶと、読んでいる人になるほど!と共感してもらえるような人権作文を書くことができます。
❖基本の構成は、具体的な体験➡意見・考え➡まとめ
テーマが決まったら、構成を考えましょう。
おすすめのおおまかな基本構成は
の三段構成です。
低学年の場合は、
一番最初に「人物の簡単な紹介」を入れましたが、
中学年の場合は、人物紹介はなくても大丈夫です。それよりも、具体的な体験のエピソードに字数を割くほうが良いです。もちろん、テーマによっては、「人物の簡単な紹介」を入れても良いです。
中学年になると、低学年のときよりも、友だち関係、家族関係もより複雑化され、エピソードも複雑化するのが一般的です。体験談をより詳しく、より具体的に書くことで、低学年の時よりも一歩前進した中身の濃い作文に仕上げることができます。
①具体的な体験
まず、テーマに沿った具体的な体験談について書きます。
ここでは、事実を中心にあったことを書いていきます。
人物の言ったことやしたことに着目しながら、体験を整理していきましょう。
5W1H(いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どうやって)を意識して書くとより具体的な文章が書けます。
また、その時、自分かどう思ったか?という、自分が感じたことを織り交ぜながら、書いていくのも良いと思います。
②意見・考え
ここでは、
体験に対する自分の意見や考えを書きます。
中学年は、体験により自分が成長して良かったことを入れると良いです。
体験の中で良いと思った行動は?
反対に反省すべきと思った行動は?
自分の成長した部分はどこか?あるいは、成長したい部分はどこか?
以前の自分の行動と今の自分の行動を比較すると?
などの視点も取り入れると書きやすいと思います。
③まとめ
ここでは、「テーマ」に対するまとめを書きます。
すなわち、体験から自分が学んだことです。
②段落との違いは、
②段落は個人的な視点から、③段落のまとめでは、
より広い視点から書くと良いです。
自分が学んだことが多くの人に広がっていくことで、どうなると思うか?
などの視点で書くと良いと思います。
以下の章では
書き出しの例文を添えてより詳しく解説してきたいと思います。
❖第1段落は具体的な体験談からスタート!自分の成長ポイントもしっかりここに入れる
第1段落は、具体的な体験談を書きましょう。
自分が成長できたポイントも含めて、できるだけ詳しく書きます。
書く前に、自分の成長ポイントを明確にしておくと文章が書きやすいです。
たとえば『バスではじめて座席をゆずったときのこと』を書くとします。
この場合の成長ポイントは
いままではゆずろうと思っても座席をゆずれなかった自分
➡しかし、はじめてゆずることができた自分
という部分です。
この自分の変化を明確にしながら、体験談を書きます。
書き出し例は…
というように前半に
いままではゆずろうと思っても座席をゆずれなかった自分の体験談を書きます。
☟
続けて、後半は…
すると、さっきの高校生のお姉さんがさっと立ち上がって
「よかったらどうぞ。」
とおばあさんに声をかけたのです。ぼくは、はっとしました。
~中略~
次の週、僕は、思いました。
(ぼくも、あのおばあさんに声をかけるんだ。)
おばあさんは、いつものようにバスに乗ってきました。僕は、すくっと立ち上がります。
「よかったらどうぞ。」
あのお姉さんの真似をして言ってみました。
という具合に、
はじめてゆずることができた自分の体験談を書きます。
このように自分の成長ポイントを明確にして
出来なかったいままでの自分の体験談と
出来た自分の体験談をつないで書くと、成長の見えやすい作文を書くことができます。
『友だちとのケンカで学んだこと』というテーマであれば
何でも正直に言いすぎて友だちをきずつけていた自分
➡友だちの気持ちを考えて話すことができるようになった自分
(あるいは、友だちの気持ちを考えて話そうと思った自分)
などが、成長ポイントとして考えられます。
『友だちとの協力』というテーマであれば
友だちと協力するという経験がほとんどなかった自分
➡友だちと協力することで、協力の良さを知った自分
なども、成長ポイントして考えられると思います。
❖第2段落では、自分の意見や考えを書く!成長して良かった点をここに入れる
第2段落では、体験をふまえ、自分が考えたことや感じたことをまとめていきましょう。
前述の成長ポイントを意識して、
成長して良かった点はどんな点なのか?
成長できたわけ
成長して感じたこと
過去の自分との比較
などを整理しながらまとめていくと良いと思います。
書き出し例は…
今までのぼくだったら、自分から声をかけて座席をゆずってあげるということはありませんでした。座席は早い者勝ちであると思っていたから、代わってあげる必要はないと思っていたからです。
でも、高校生のお姉さんの行動を見て、自分は、自分のことしか考えていなかったなあとはじめて思いました。席をゆずられたおばあさんはとてもよろこんでいました。
~中略~
はじめて席をゆずったときのおばあさんの笑顔がわすれられません。こまっている人を助けることが、こんなにも気持ちのよいことであるということをはじめて知りました。勇気を出して声をかけて本当に良かったと思いました。
こういう具合に、感じたことを素直に書いていけば良いと思います。
❖第3段落の「まとめ」は、体験から学んだことを広い視点から!
最終段落のまとめでは、体験から自分が学んだことを書きましょう。
この際、広い視点から書くことを意識すると、2段落との違いが出て良いと思います。
具体的にいうと
・自分と同じような体験を持つ人が増えていくとどうなるか?
・社会のために自分がこれからできることは何か?
・体験をふまえたこれからの自分の目標
などの視点からまとめを書くと書きやすいと思います。
書き出し例は…
このように、
まず、学んだことは何かを書き、続いて、そのように考えた理由、これからの目標や展望を書くと、わかりやすい文章になると思います。
❖おわりに
今回紹介させて頂いた中学年の人権作文の書き方は、ひとつの参考例です。
このほかにも、様々な構成のパターンや書き方が考えられます。
人権作文は、体験が一番のポイントです。
人に伝えたい!と思うような体験がある人は、構成にこだわらず体験で感じたこと学んだことを自由に書くのも良いと思います(*^-^*)
よい人権作文が書けますことを願っています。
今回はここまでにします。
次回以降、高学年向けの記事も書かせて頂く予定です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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